gmail 複数アカウントの受信トレイを分ける|まとめる型と分ける型

gmail 複数アカウントの受信トレイを分ける方法は、大きく2つある。1つは、メールを1つのGmailに集めたうえで、マルチ受信トレイとラベルを使って画面の中で区画を分ける方法。もう1つは、アカウントごとに受信トレイを別々に開く方法だ。そして、意図せず混ざってしまった場合は、まず転送や取り込みの設定を外すのが先になる。この記事では、Gmailヘルプを2026年10月18日に確認した内容をもとに、混ざった原因の確かめ方、区画を分ける手順、別々に開く手順を、画面の項目名どおりに整理する。他のアカウントのメールを取り込む機能は2026年から終了に向かっているため、数年前の解説記事の手順がそのまま使えない点にも触れる。

受信トレイが混ざる原因を先に確かめる

複数のGmailを持っていて、受信トレイに別のアカウント宛のメールが混ざっている場合、原因はほぼ2つに絞られる。Yahoo!知恵袋にも、まさにこの状態の相談が寄せられている。

gmailアカウントを複数持っているのですが、受信欄が混在しています。 Aが個人アカウント B... 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

1つ目の原因は自動転送だ。送り側のアカウントで転送が有効になっていると、届いたメールが別のアカウントにも流れる。確かめるには、メールが流れてくる元のアカウントでGmailを開き、右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」を選び、「メール転送と POP/IMAP」タブの「転送」の欄を見る。ここで「受信メールを次のアドレスに転送」が選ばれていれば、それが原因だ。「転送を無効にする」を選んで、下の「変更を保存」を押せば止まる。

2つ目の原因は、受け取る側のアカウントでの取り込みだ。同じ「すべての設定を表示」の「アカウントとインポート」タブに「他のアカウントのメールを確認」という項目があり、ここに別のアドレスが登録されていると、受け取る側のGmailが定期的にメールを取りに行っている。不要なら、その行の「削除」で外せる。

この2か所に何もなければ、フィルタで転送している可能性がある。Gmailヘルプによると、条件に一致するメールだけを転送するにはフィルタを作る仕組みになっている。「フィルタとブロック中のアドレス」タブで、転送の動作が付いたフィルタがないかを確かめるとよい。

2026年からの変更:取り込み機能は終了に向かっている

数年前の解説では、複数のアカウントを1つにまとめる方法として「他のアカウントのメールを確認」での取り込みが最初に紹介されていることが多い。しかしGmailヘルプには、この機能の終了が明記されている。

2026 年の第 1 四半期以降、この機能の新規ユーザーに対するサポートは終了します。既存ユーザーは 2027 年 1 月まで引き続きこの機能を使用できます。 出典: support.google.com

同じページによると、終了するのはPOPを使った他社アカウントからのメールの取得と、Gmailifyの2つだ。すでに取り込んだメールはGmailに残る。代わりの方法として案内されているのは、他のメールサービス側で自動転送を設定することと、スマートフォンのGmailアプリでアカウントを追加することの2つになる。

差出人の機能にも期限がある。別のアドレスから送信する方法のヘルプには、2027年1月から、@yahoo.comや@outlook.comのような他社のアドレスを差出人にして送る機能のサポートを終了すると書かれている。Google Workspaceのエイリアスや、所有している他のGmailアドレスは影響を受けない。Gmail同士をまとめる場合は従来どおり使えるが、他社のメールアドレスを集めている場合は、2027年1月までに運用を見直す必要がある。

整理すると、これから1つにまとめる場合の基本は、取り込みではなく転送になる。取り込みのつもりで設定画面を探しても、新しく使い始める人には項目が出ないことがある。

まとめる型:転送とマルチ受信トレイで区画を分ける

メールを1つのGmailに集め、画面の中で区画を分ける方法は、開く場所を1つに減らせる点が利点だ。手順は3段階になる。

手順1:転送を設定する

メールを送り出す側のアカウントで、「すべての設定を表示」の「メール転送と POP/IMAP」タブを開き、「転送先アドレスを追加」を押して、集める側のアドレスを入れる。Gmailヘルプによると、転送先に確認リンクが送られ、確認が終わると転送できるようになる。迷惑メールを除くすべての新着メールが転送対象で、転送元のGmailに残すかどうかも選べる。

手順2:宛先でラベルを付ける

集める側で、宛先ごとにラベルを付けるフィルタを作る。検索の演算子には、受け取ったアドレスで絞り込む「deliveredto:」がある。例えば「deliveredto:[email protected]」で検索し、検索窓の右の検索オプションから「フィルタを作成」を選び、「ラベルを付ける」で「仕事」のラベルを指定する。演算子の一覧はGmailの検索を絞り込むヘルプにある。

手順3:マルチ受信トレイを有効にする

区画を分けるのがマルチ受信トレイだ。Gmailヘルプの手順は次のとおりになる。

  • パソコンでGmailを開き、右上の設定アイコンを押す
  • 「受信トレイの種類」で「マルチ受信トレイ」を選ぶ
  • 「カスタマイズ」を押し、セクションごとに検索条件を入れる(例:label:仕事)
  • 「セクション名」「表示件数」「マルチ受信トレイの位置」を決め、「変更を保存」を押す

マルチ受信トレイの設定ができるのはパソコンだけです。 出典: support.google.com

スマートフォンのGmailアプリには区画が出ないため、外出先で読むときは混ざった一覧になる。この点は先に知っておきたい。また、同じヘルプによると、メールアドレスで検索するとエイリアスからのメールもセクションに出るため、アドレスだけに絞りたいときは検索条件を二重引用符で囲む。

まとめる型で起きやすい差出人の取り違え

1つにまとめた受信トレイで一番起きやすい事故は、返信の差出人の取り違えだ。仕事宛に届いたメールに、個人のアドレスから返してしまう。これを防ぐには、集める側のGmailに、まとめたアドレスを差出人として登録しておく。

手順はGmailヘルプのとおり、「すべての設定を表示」の「アカウントとインポート」タブで、「名前」の欄の「他のメール アドレスを追加」を押し、名前とアドレスを入れて「次のステップ」「確認メールの送信」と進む。追加したアカウントに届く確認メールのリンクを押せば登録が終わる。差出人として登録できるアドレスは最大99個とされている。

登録したら、同じタブの返信時の設定で、メールを受け取ったアドレスから返信する側を選んでおく。新しくメールを書くときは既定のアドレスが入るため、作成画面の差出人の欄を押して選び直す必要がある。ヘルプには、常に別のアドレスから送りたい場合は、差出人と返信先の既定の両方を変える必要があり、差出人だけを変えると返信は元のGmailアドレスに届くと書かれている。

受信者が他社のメールサービスを使っている場合、「〇〇@gmail.com が次の人の代理で送信しました」のような表示が出ることがあるとも案内されている。取引先に見せたくない場合は、まとめる型ではなく、次の分ける型のほうが向く。

分ける型:アカウントごとに受信トレイを別々に開く

受信トレイそのものを別々に保つ方法には、Macでは3つの選び方がある。

方法 同時に開けるか 分かれるもの 気をつける点
1つのブラウザで複数ログイン タブごとに開ける 受信トレイ 新しい窓がどのアカウントで開くかが揺れる
Chromeのプロファイルを分ける 窓ごとに開ける Cookie、履歴、ブックマーク、パスワード 窓を探す手間が増える
メールアプリに追加 アカウント一覧から選ぶ アプリ内の受信箱 ラベルがフォルダとして重複して見える

1つ目は、右上のプロフィール写真から「別のアカウントを追加」でログインする方法だ。Googleアカウントのヘルプは、複数のアカウントに同時にログインするとログアウトとログインを繰り返さずに済むと説明する一方で、新しい窓を開いたときにどのアカウントを使うかGoogleが判断できないことがあり、その場合は「デフォルトのアカウント」で開くとしている。リンクを開くたびに個人のアカウントが出てくる、という困りごとはここから来る。

2つ目のChromeのプロファイルは、ブックマーク、履歴、パスワードなどがプロファイルごとに分かれる仕組みで、ログイン状態も別々に持てる。仕事用と個人用で窓の色を変えておけば、どちらの受信トレイを見ているかが一目で分かる。

3つ目のメールアプリでは、Gmailのラベルがフォルダとして並ぶため、複数のラベルを付けたメールは複数のフォルダに現れる。

通知の分け方を最後に決める

受信トレイを分けても、通知が混ざっていると集中は戻らない。Gmailの通知は、「すべての設定を表示」を開いて「デスクトップ通知」まで下にスクロールし、「メール通知(新規メール) ON」「メール通知(重要メール) ON」「メール通知 OFF」の3つから選び、ページ下部の「変更を保存」を押して決める。Gmailの通知設定のヘルプによると、受信トレイのカテゴリを使っている場合、新規メールの通知はメインのカテゴリの分だけが届く。この設定はアカウントごとに持てるので、作業中に通知を受けるアカウントを1つに絞り、残りは時間を決めて開く運用ができる。

注意したいのは、ブラウザのタブで開いた複数のGmailの通知は、Macの通知センターではどれもブラウザの名前で届く点だ。通知の見た目だけでは、どのアカウント宛かを見分けにくい。

分けるかまとめるかで迷う場合は、次の3つの問いで決めるとよい。そのアドレスから送ることがあるか。1日に何度も開くか。いずれ使わなくなる予定があるか。1つでも当てはまるアドレスは分ける型、どれも当てはまらないアドレスは転送とラベルでまとめる型が向く。

アカウントごとに窓を分ける方法には、Webアプリをまとめるブラウザという選択肢もある。このサイトの運営元が作っているmacOS向けの製品では、同じGmailをアカウントごとに別のアプリとして左に並べ、ログイン状態を別々に保てる。機能の説明はワークスペースにあり、スペース内のすべてのGmailアカウントの未読を、新しい順に差出人と件名付きで一覧にする統合受信箱も備えている。同じサービスを複数のアカウントで使う機能は有料版の範囲で、無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまでと料金のページに書かれている。データの保存先などはよくある質問にまとまっている。

最初に転送と取り込みの設定を確かめ、次に送ることがあるアドレスかどうかで型を決め、最後に通知を受けるアカウントを1つに絞る。この順で進めれば、設定のやり直しはほとんど起きない。

よくある質問

別のアカウントのメールが受信トレイに混ざるのを止めるには?

メールの送り元のアカウントで「メール転送と POP/IMAP」タブの転送を確かめ、有効なら「転送を無効にする」を選んで保存する。受け取る側では「アカウントとインポート」タブの「他のアカウントのメールを確認」に登録がないかを見る。どちらにもなければ、転送の動作が付いたフィルタを探す。

他のアカウントのメールを取り込む機能はまだ使えますか?

Gmailヘルプによると、POPでの取得は2026年の第1四半期以降、新しく使い始める人には提供されず、既存の利用者も2027年1月までとされている。すでに取り込んだメールはGmailに残る。これからまとめる場合は、送り元のサービスで自動転送を設定する方法が案内されている。

マルチ受信トレイはスマートフォンでも使えますか?

使えない。Gmailヘルプには、マルチ受信トレイの設定ができるのはパソコンだけと書かれている。スマートフォンのGmailアプリでは区画が表示されないため、外出先でもアカウントを分けて読みたい場合は、アプリでアカウントを切り替える使い方のほうが向いている。

まとめた受信トレイから、届いたアドレスで返信するには?

集める側のGmailで「アカウントとインポート」タブの「他のメール アドレスを追加」から、まとめたアドレスを差出人として登録し、確認メールのリンクを押す。そのうえで返信時の設定を、受け取ったアドレスから返信する側にしておく。新しく書くメールは既定の差出人になるため、作成画面で選び直す。

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