Shift ブラウザの代わりを探す前に|手放してよい機能と残す機能

Shift ブラウザの代わりを探しているなら、先に決めるべきは道具の名前ではなく、Shiftのどの機能を残したいかです。多くの人にとって残す必要があるのは「同じサービスに別のアカウントで入ったままにできること」と「毎日使うサービスが決まった場所にあること」の2つだけで、画面の組み立てや色のテーマ、組み込みのAIは手放しても仕事は止まりません。この記事では、機能を仕分けたうえで、2026年10月18日に各社の公式ページで確かめた無料枠と料金を並べます。なお、このサイトはMac向けのアプリ集約ブラウザの開発元が運営しています。

乗り換えなくて済む場合が3つある

代わりを探す理由の多くは「無料版の上限に当たった」「動作が重い」「入れた覚えがないのに入っていた」のどれかです。このうち一部は、乗り換えずに解決します。

1つ目は、古い版のまま上限に当たっている場合です。Shiftは従来版のv9から、作り直した新しい版へ移行している途中です。公式のよくある質問のページには、無料版はSpaceが2つ、1つのSpaceにつきアプリ5個までという旧来の条件が残っています。一方、料金のページに載っている現在の無料版は、Spaceが5つ、1つのSpaceにつきアプリ10個までです。手元の版は、画面上部のメニューバーで「Shift」から「About Shift」を開き、数字が9で始まるかどうかで分かります。9で始まるなら、新しい版に移るだけで枠が広がります。ただし、配布を待たずに新しい版を自分で入れると、Space・アプリ・ブックマークは引き継がれず、白紙から始まると案内されています。

2つ目は、パソコンの動作が重い場合です。Shiftは公式に、快適に動かすには8GB以上のメモリを推奨し、MacではmacOS 11以降が必要としています。メモリが8GBの機械で多くのアプリを同時に開いていると、どの道具に替えても同じ重さが起きます。この場合は道具より、毎日開くアプリの数を減らすほうが効きます。

3つ目は、入れた覚えがない場合です。これは乗り換えではなく削除の話なので、後半の「入れた覚えがないShiftを外す手順」で扱います。

Shiftの機能を、手放してよいものと残すものに分ける

Shiftの公式サイトが挙げている機能を、乗り換えで失ったときに毎日の手数が増えるかどうかで分けると、次のようになります。

Shiftの機能 手放したときの影響 代わりの手段
Spaceごとに別のアカウントで入ったままにする 大きい 同じアプリを複数追加できる道具、またはブラウザのプロファイル
毎日使うアプリがサイドバーの決まった位置にある 大きい アプリ集約ブラウザ全般
Chromeの拡張機能が使える 拡張機能に頼る人には大きい Chromiumを土台にした道具
ドラッグで画面の配置を組み立てるBuilderとテンプレート 小さい 無くても作業は止まらない
色のテーマ 小さい 無くても作業は止まらない
組み込みのShift AI 常用していなければ小さい 普段使っているAIをアプリとして登録する
閲覧の排出量を推定して相殺するCarbon Meter 作業への影響はない 代わりは不要

表の上の3行が、代わりの道具を選ぶときの条件になります。とくに1行目は、ブラウザのタブを並べ替えるだけでは代わりになりません。ログイン状態を保つCookieの保存場所を、アカウントごとに分ける仕組みが必要だからです。

3行目の拡張機能は、人によって重さが変わります。Shiftは公式に、Chromeの拡張機能のほぼすべてに対応すると書いています。パスワード管理や翻訳の拡張機能を毎日使っている人は、移る先で同じ拡張機能が動くかを最初に確かめてください。

Shiftが生まれた背景は、紹介記事の次の一文によく表れています。

一日の間に何度もタブの間を行ったり来たりしながら作業をする。複数のGmailアカウントを使っている場合には、さらに別のウィンドウまたは別のブラウザを起動してそちらで同じようなことをすることになる。 出典: news.mynavi.jp

この面倒を減らすことが目的なら、代わりの道具に求める条件も、上の表の上3行に絞られます。

残す機能ごとに、当てはまる候補を選ぶ

残したい機能が決まれば、候補は機能ごとに絞れます。ここでは2026年10月18日に各社の公式ページで確かめた内容をもとに、それぞれの候補がどの機能を無料で満たすかを書きます。

同じサービスに複数のアカウントで入る機能を無料で使いたい場合、候補は2つです。Ferdiumは公式サイトで、同じサービスを2回以上追加すれば複数のアカウントにログインできると案内しており、無料で上限もありません。Waveboxの無料版はグループ2つ、各グループにアプリ2つまでで、公式の説明では仕事用と自宅用の2つのGmailにログインしたままにできる、とされています。Ramboxは無料版でも同じアプリを2つまで追加できますが、公式の機能比較表では、ワークスペースとセッション管理、マルチログインはProの機能に分類されています。

毎日使うアプリを決まった位置に並べる機能は、どの候補にもあります。違いは数え方で、Franzの無料版はサービス3つとワークスペース1つまで、Ramboxの無料版はアプリ数に上限がありません。

Chromeの拡張機能を使い続けたい場合は、Waveboxの無料版は拡張機能が1つまで、RamboxはProの機能です。拡張機能を多く使う人は、有料プランを前提に比べることになります。

ブラウザを替えずに済ませたい場合は、ブラウザのプロファイルが候補です。Appleの案内によれば、Safari 17以降のプロファイルは履歴、Cookie、Webサイトデータ、機能拡張、タブグループ、お気に入りをプロファイルごとに分けます。Chromeのプロファイルも同じく、ブックマークや履歴、パスワードを分けます。どちらも無料ですが、アカウントの数だけ窓が増える点は変わりません。

料金と無料枠を同じ表で比べる

次の表は、2026年10月18日に各社の公式ページで確かめた内容です。米ドル建てで、税は含みません。

道具 無料版の上限 有料プランの料金 試用と返金
Shift Space 5つ、各Spaceにアプリ10個 Advanced 年199.99ドル、月払い19.99ドル 購入日か更新日から14日以内なら全額返金
Wavebox グループ2つ、各グループにアプリ2つ、拡張機能1つ Pro 年払いで月8.33ドル、Teams 1人月12.50ドル Proを7日間試用、30日間の返金保証
Rambox アプリ数は無制限、同じアプリは2つまで、同時に使えるのは1台 Pro 月7ドルか年70ドル、Teams 1人月14ドル(5人から) Proを30日間試用、カード登録は不要
Franz サービス3つ、ワークスペース1つ Pro 年60ドル、Max 年120ドル、買い切り199ドル(発売記念価格) 無料版から始められる
Ferdium 上限なし 無料(オープンソース) アカウントを作らずに使える

出典はRamboxの料金ページと、上の節でリンクした各社の公式ページです。

表を読むときの注意が2つあります。1つ目は、無料版の上限を数える単位が製品ごとに違うことです。Shiftは「Spaceの数とその中のアプリの数」、Waveboxは「グループの数とその中のアプリの数」、Ramboxは「同じアプリを何個開けるか」、Franzは「サービスの数」で上限を決めています。たとえばGmailを3つのアカウントで使う人は、Ramboxの無料版では足りず、Shiftの新しい版の無料版なら収まります。

2つ目は、割引の有無です。Shiftは学生・教育関係者・非営利団体に30%の割引を、Waveboxは教育関係者と非営利団体に70%の割引を案内しています。該当する人は、定価だけで比べないほうが判断を誤りません。

入れた覚えがないShiftを外す手順

「shift ブラウザ」で検索する人の中には、入れた覚えがないのにMacやWindowsにShiftが入っていた、という人もいます。Shiftの公式の回答では、Shiftはマルウェアではなく、Recipes・Manuals・Gamesといった同社のアプリを入れたときに、それらを動かす本体としてShiftも入る場合があると説明されています。

使う予定がないなら、公式の手順でMacから外せます。

  • Finderで「アプリケーション」フォルダを開き、Shiftをゴミ箱へ移す
  • ゴミ箱を右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を選ぶ
  • Optionキーを押しながらメニューバーの「移動」を開き、「ライブラリ」を選ぶ
  • 「Application Support」の中にある「ShiftData」フォルダを削除する

最後の手順を飛ばすと、設定のデータがMacに残ります。もう一度入れ直す予定がある場合は、このフォルダを消す前に別の場所へコピーしておくと元に戻せます。

有料のAdvancedを契約している人は、アンインストールだけでは課金が止まりません。公式の案内では、My Accountにサインインし、左の「Subscription」タブで「Cancel」を押して確定する必要があります。解約後も次の更新日まではAdvancedを使え、その後は無料版に戻ります。

乗り換え先の配布元と、乗り換えの順番

代わりの道具を入手するときは、配布元を確かめる手間を省かないでください。Ferdiumの公式サイトには、正規のドメインはferdium.orgだけで、それ以外の配布サイトは偽物でマルウェアを含むおそれがあるという警告が出ています。2026年10月18日時点の最新の安定版は、GitHubのリリース一覧によれば2026年9月7日公開のv7.2.3で、Apple Silicon用とIntel用が配布されています。

製品そのものの状態も変わります。同じ分野のSidekickは、2026年10月18日に公式サイトを開くと、PerplexityのComet(別の会社のブラウザ)の案内へ転送されました。候補に挙げた製品は、配布ページが今もその製品を配っているかを一度開いて確かめておくと安心です。

乗り換えは次の順で進めると、1日で終わります。

  • ブックマークを書き出す。ShiftはChromiumを土台にしたブラウザなので、HTMLファイルとして書き出せる
  • 試用期間のある道具は、短いほうから試す。Waveboxは7日間、Ramboxは30日間
  • 毎日開くサービスだけを先に登録する。月に数回しか開かないものは、普通のブラウザのタブで足りる
  • Shiftの契約を解約する。返金の対象は購入日か更新日から14日以内

Macだけで使うなら、Mac専用の道具も候補になる

ここまでの候補は、いずれもMacとWindowsの両方、製品によってはLinuxにも対応しています。Macだけで仕事をしているなら、macOS専用に作られたアプリ集約ブラウザも候補に入ります。

その一例として、このサイトを運営する開発元の製品は、無料版がワークスペース1つ、1つのワークスペースあたりアプリ3つまでです。有料のProは月額980円(税込)、年額8,800円(税込)、買い切り19,800円(税込)で、インストールから14日間はカードを登録せずに全機能を試せます。同じサービスに別のアカウントで入る機能は、すでに登録したアプリを右クリックして「別アカウントとして追加(セッションを分ける)」を選ぶ方式で、Pro(体験期間中を含む)の機能です。登録できるアプリの一覧と使い方はできることとワークスペースに、料金の詳細は料金にまとめています。

Shiftとの違いを項目ごとに確かめたい場合はShiftとの比較、無料のオープンソースとの違いはFerdiumとの比較で読めます。

どの道具を選ぶ場合も、判断の起点は同じです。上の仕分けの表で「影響が大きい」に当たる機能を書き出し、それを無料で満たす道具から試します。無料で満たせない機能が1つでもあれば、その機能のためにどのプランを払うかを決めれば、乗り換え先はほぼ決まります。

よくある質問

Shift ブラウザは無料でどこまで使えますか?

2026年10月18日時点の公式の料金ページでは、無料版はSpaceを5つまで作れ、1つのSpaceにつきアプリを10個まで追加できます。ただし従来版のv9では、Space 2つ、各5個までという古い条件のままです。メニューバーの「Shift」から「About Shift」を開き、版が9で始まるかどうかで確認できます。

Shift ブラウザは安全ですか?入れた覚えがありません。

Shiftの公式の回答では、Shiftはマルウェアではなく、同社のRecipes・Manuals・Gamesといったアプリを入れたときに本体として一緒に入る場合があると説明されています。使わないなら、アプリケーションフォルダからゴミ箱へ移し、ライブラリのApplication SupportにあるShiftDataフォルダも削除すれば外せます。

Shiftの代わりで、無料のまま複数アカウントを使えるものはありますか?

Ferdiumは無料で上限がなく、同じサービスを2回以上追加すれば複数のアカウントでログインできます。Waveboxの無料版はグループ2つ、各グループにアプリ2つまでで、2つのGmailにログインしたままにできます。ブラウザのプロファイルも無料ですが、アカウントの数だけ窓が分かれます。

Shiftをアンインストールすれば有料プランも止まりますか?

止まりません。公式の案内では、アンインストールしても契約は解約されないため、My Accountにサインインし、「Subscription」タブで「Cancel」を押す必要があります。購入日か更新日から14日以内であれば、全額返金を申請できます。

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