chrome delete profile extensionで消えるものを整理する

chrome delete profile extension というキーワードで調べている人が向き合っているのは、たいてい同じ画面ではない。拡張機能のカードにある削除を押したいのか、プロファイルそのものを消したいのか、押しても消えない拡張機能を外したいのか。3つは別の操作で、消えるものの範囲も、取り返しがつくかどうかも違う。

ここを混ぜたまま操作すると、拡張機能を1つ外すつもりで数ギガバイトのフォルダを消すことになる。逆に、プロファイルを消したのに拡張機能が別の場所で生き続けていて、片付いていないと感じることもある。先に、どの操作が何を消すのかを分けておきたい。

削除と名の付く操作が3つ並んでいる

Chromeの画面上には、言葉としてはよく似た削除が3か所にある。

  • 拡張機能の管理画面にある削除。いま開いているプロファイルから、その拡張機能だけを外す
  • プロファイルの管理画面にある削除。プロファイルのフォルダを丸ごと消す
  • アカウントからのログアウト。端末側の同期データを引き上げる操作で、フォルダ自体は残る

この3つのうち、拡張機能の削除だけが軽い操作になる。プロファイルの削除はブラウザの中に取り消しがなく、ログアウトは端末とアカウントのどちらを片付けたのかが分かりにくい。何をしたいのかを言葉にしてから、対応する画面に行くのが早い。

拡張機能はプロファイルのフォルダの中に丸ごと入っている

Chromeのプロファイルは、データベースの1行ではなくフォルダになる。macOSでは~/Library/Application Support/Google/Chromeの下にあり、最初のプロファイルがDefault、あとから作ったものがProfile 1Profile 2と、作った順の番号で並ぶ。画面に出ている表示名とフォルダ名は一致しない。

そのフォルダを開くと、拡張機能まわりのファイルがそのまま見える。Extensionsの下に、拡張機能ごとの32文字のIDを名前にしたフォルダが並び、その中にコードが展開されている。隣にはLocal Extension SettingsExtension StateExtension RulesExtension ScriptsExtension Cookiesがあり、拡張機能が保存した値はすべてここに入る。何が入っていて有効かは、同じフォルダのPreferencesSecure Preferencesに記録されている。

1つ上の階層にあるLocal Stateは、プロファイルの一覧と表示名と並び順を持っている。ただし持っているのはそこまでで、それぞれのフォルダの中に何の拡張機能が入っているかは知らない。拡張機能の情報がプロファイルの外に出ることはない。

この作りから素直に出てくる結論が1つある。同じ拡張機能を3つのプロファイルに入れていれば、ディスク上には3つの複製があり、保存領域も3つに分かれ、そのプロファイルを同時に開いていればバックグラウンドの処理も3つ動く。プロファイルを開くほどメモリが増えていくのは、タブの数ではなくこの複製が理由になっている。

拡張機能を1つだけ外すとき

対象のプロファイルを開いた状態でchrome://extensionsを開き、該当のカードで削除を選ぶ。ツールバーのアイコンを右クリックしても同じ操作ができる。どちらも、いま開いているプロファイルにしか影響しない。

ここで間違えやすい点が2つある。1つは、カードにあるトグルは削除ではないこと。オフにすると動作は止まるが、コードも保存した値もフォルダに残る。不具合の切り分けで一時的に止めたいときはトグル、二度と使わないなら削除、と使い分けたい。

もう1つは、いまどのプロファイルを見ているのかの確認になる。プロファイルが増えると画面はほとんど同じ見た目になり、隣のプロファイルから消してしまっても、その場では気づかない。右上のアイコンに現在のプロファイル名が出ているので、削除の前にそこを見るだけで防げる。

なお、そのプロファイルがGoogleアカウントにログインしていて同期が有効なら、拡張機能の削除はアカウントにも伝わる。同じアカウントでログインしている別のパソコンからも、その拡張機能は外れる。1台だけで外したいのであれば、同期の対象から拡張機能を先に外しておく必要がある。

どの拡張機能を消すべきかが分からないとき

消す対象が決まっていない場合は、chrome://extensionsの一覧を眺めるより、タスクマネージャを開いた方が早い。Chromeのメニューから開けるタスクマネージャには、タブと並んで拡張機能の行が出る。メモリとCPUの列を大きい順に並べれば、どの拡張機能が資源を使っているかがその場で分かる。

そのうえで、同じ役割の拡張機能が重なっていないかを見る。広告の除去、パスワードの管理、タブの整理は、複数入れても効果が足し算にならず、互いのページ書き換えがぶつかって表示の崩れを生むことがある。役割ごとに1つに絞るだけで、削除の判断がはっきりする。

削除ボタンが押せないときに起きていること

削除が灰色になって押せない拡張機能は、人ではなくポリシーが入れたものになる。会社や学校が管理している端末では、管理者が指定した拡張機能を強制的に入れる設定があり、その対象になっているとブラウザ側からは外せない。市販のアプリをインストールしたときに、付属の拡張機能が一緒に入るケースもある。

どちらに当たっているかはchrome://policyで分かる。拡張機能に関するポリシーが並んでいれば、それが削除できない理由になる。macOSでは、こうした設定は構成プロファイルとして端末に配られるため、Chromeを入れ直しても消えない。

拡張機能の入れ方と管理については、Chrome ウェブストアのヘルプが管理下の端末について触れている。

職場や学校のパソコンを使用している場合は、組織によって一部の拡張機能がブロックされている可能性があります。 出典: support.google.com

管理者が配ったポリシーはブラウザの設定より強い。押しても外れないボタンを何度も押すより、端末を管理している側に依頼する方が早く終わる。

プロファイルごと削除したときに消えるもの

プロファイルの削除については、Chromeのヘルプが短い注意を出している。

重要 : Chrome からプロファイルを削除すると、そのプロファイルのブックマーク、履歴、パスワードなどの設定がパソコンから削除されます。 出典: support.google.com

この文に拡張機能は出てこない。ただし拡張機能は消えるフォルダの中にあるので、保存した値もCookieも一緒に消える。読むべきなのは「パソコンから」という部分になる。Googleアカウントに保存されていたものはアカウントに残り、消えるのは端末側の複製だけになる。

つまりプロファイルの削除は、端末の片付けとしては強力だが、アカウントの片付けにはならない。ここを取り違えると、次の節の現象に当たる。

消したはずの拡張機能が、また入っている

プロファイルを消したあとに新しいプロファイルを作り、同じGoogleアカウントでログインすると、消したはずの拡張機能が並んでいることがある。壊れているわけではない。プロファイルの削除は、拡張機能をアンインストールした操作としては記録されないためになる。

アカウント側には、そのアカウントで使っていた拡張機能の一覧が残っている。新しいプロファイルがログインした時点で、その一覧が適用される。入れ物を捨てただけで、中身の台帳は消していない、という状態になる。

戻ってきてほしくないのであれば、プロファイルを消す前に、そのプロファイルで拡張機能を削除しておく。削除がアカウントに伝わってから、プロファイルを消す。順番を逆にすると、同じ作業をもう一度することになる。

操作 消えるもの 残るもの
拡張機能をオフにする 何も消えない。動作が止まるだけ コード、保存した値、他のプロファイル
拡張機能を削除する そのプロファイルの中のフォルダと保存した値 他のプロファイルの同じ拡張機能
プロファイルからログアウトする 端末側にあった同期データ アカウント本体、フォルダ、同期していないファイル
プロファイルを削除する フォルダ全体。拡張機能も含む アカウントに保存済みのもの

消す前に書き出しておくもの

プロファイルを消すと決めたら、そのプロファイルにしか存在しないものを先に取り出しておく。ブックマークはブックマークマネージャからHTMLファイルに書き出せる。保存したパスワードも設定画面から書き出せるが、書き出したファイルは暗号化されていない文字列で保存されるため、パスワード管理ツールに取り込んだらすぐ消すのが前提になる。

見落とされやすいのが、拡張機能が抱えているデータになる。クリップボードの履歴、サイドバーに書いたメモ、独自のブックマーク、切り抜いた記事。これらはChromeの書き出し機能の対象外で、拡張機能自身の設定画面にある書き出しからしか取れない。プロファイルを消した瞬間に、拡張機能ごと消える。

もう1つ、Googleアカウント自体を残すのかどうかも先に決めておきたい。アカウントを使い続けるなら、削除の前にログアウトして、アカウント側に何が残っているかを確認する。この順番にすると、端末から消えるものとアカウントから消えるものが分かれて見える。ログアウトせずに削除すると、端末側だけが片付いた状態になり、あとで作った新しいプロファイルが同じ中身を引き継ぐ。

フォルダを直接消すのは最後の手段になる

FinderでProfile 3のようなフォルダをそのままゴミ箱に入れる方法も、手順としては紹介されることがある。ただしこの方法はLocal Stateの一覧を書き換えない。存在しないフォルダを指す項目が残り、次の起動でプロファイルに関するエラーが出る原因になる。

どうしても手で消す必要があるとき、たとえばブラウザがそのプロファイルを開けなくなっているときは、Chromeを完全に終了してから作業する。終了しないまま消すと、書き戻しで途中の状態が復活することがある。順番としては、まずブラウザの管理画面から消せないかを試し、それが通らないときだけフォルダに手を出す形になる。

プロファイルを作っては消す運用そのものを疑う

同じ相談は数か月ごとに繰り返される。アカウントを分けるためにプロファイルを作り、それぞれに拡張機能を入れ、通知とログイン状態が絡まってきたところで片付けのためにプロファイルを消し、また必要になって作り直す。

この繰り返しで本当に欲しかったのは、アカウントごとのブラウザの複製ではなく、アプリごとの区切りになる。プロファイルは、ログイン情報とCookieと拡張機能と履歴とウィンドウの状態を1つの塊にしている。どれか1つを分けたいだけでも、残りの4つが必ず付いてくる。

区切りの単位を仕事の側に置き直すと、この付随物が減る。アプリ集約ブラウザでアプリごとに独立したワークスペースを作る考え方は、まさにその置き換えになる。何を単位として分けられるのかはワークスペースのページに整理されている。分けたうえで何ができるようになるのかはできることにまとまっており、SlackやGmailのようにアカウントを複数持ちやすいサービスへの対応状況は使えるアプリで確認できる。

拡張機能の削除ボタンの意味を知っておく必要がなくなるわけではない。ただ、同じ質問に何度も戻らずに済むようになる。

よくある質問

プロファイルを削除すると、他のプロファイルの拡張機能も消えますか?

消えない。拡張機能はプロファイルのフォルダの中に複製として入っているため、削除したプロファイルの分だけが消える。同じ拡張機能を入れている他のプロファイルは、設定も保存した値もそのまま残る。

削除したプロファイルは元に戻せますか?

ブラウザの中に取り消しの機能はない。フォルダごと消えるため、Googleアカウントに同期していたブックマークやパスワードは新しいプロファイルでログインすれば戻るが、同期していなかったものはバックアップからしか戻らない。消す前に必要なものを書き出しておきたい。

拡張機能の削除ボタンが押せないのはなぜですか?

管理者が配ったポリシーか、パソコンに入れたアプリが一緒に入れた拡張機能である可能性が高い。chrome://policyを開くと、どのポリシーが効いているかを確認できる。組織が配った設定はブラウザ側では外せないため、端末を管理している担当に相談する形になる。

拡張機能を1台だけから外して、他の端末には残したいときはどうしますか?

同期の設定で拡張機能を対象から外してから削除する。同期が有効なまま削除すると、同じアカウントでログインしている他の端末からも外れる。1台だけ構成を変えたい場合は、そのプロファイルを同期から切り離しておくのが確実になる。

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