chrome 拡張機能 ファイル 場所|Macでの探し方

Chromeの拡張機能の実体がどこに置かれているのかを調べ始める理由は、だいたい4つに分かれる。消えてしまったものを取り戻したい。挙動が怪しいものの中身を確かめたい。Macを買い替えるので設定ごと持っていきたい。あるいは、古い拡張機能が動かなくなり、ディスク上のコピーが役に立つのかを知りたい。場所そのものはどの理由でも同じだが、たどり着いた先でやるべきことは理由ごとに違う。

保存場所とプロファイルの見分け方

macOSでは、Chromeの持ち物はライブラリの中のアプリケーションサポートに置かれている。Chromiumの公式ドキュメントに既定の場所が書かれている。

The default location is in the Application Support folder: [Chrome] ~/Library/Application Support/Google/Chrome 出典: chromium.googlesource.com

ここはユーザーデータのフォルダで、拡張機能はこの直下ではなくプロファイルの中に入っている。全体の形はこうなる。

~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Extensions/<拡張機能のID>/<バージョン>_0/

Defaultという名前のフォルダが最初のプロファイルで、追加したものはProfile 1、Profile 2のように作った順で並ぶ。ここが最大の落とし穴になる。ブラウザ側で「仕事用」と名前を付けていても、ディスク上の名前はProfile 3かもしれない。名前は対応していない。

迷わない方法が用意されている。中身を確かめたい窓でchrome://versionを開くと、いま使っているプロファイルのフォルダのパスが表示される。同じChromiumのドキュメントもこの手順を案内していて、表示されるのがプロファイルのフォルダ、その1つ上がユーザーデータのフォルダになる。

Finderからたどるにはひと手間いる。ライブラリは既定で隠れているので、Finderの「移動」から「フォルダへ移動」を選び、パスを貼り付ける。この画面のキーボード操作はShiftとCommandとGになる。

フォルダの中身を読む

拡張機能ごとにIDの名前が付いたフォルダが作られ、その中にバージョンごとのフォルダが入る。バージョン2.0.17なら、2.0.17_0のように末尾が付く形で並ぶ。

IDは32文字で、使われる文字はaからpまでに限られている。意味のある名前ではなく計算で決まる値なので、一覧を眺めても何がどれだか分からない。

対応を調べるのは10秒で済む。chrome://extensionsを開いてデベロッパーモードをオンにすると、各カードにIDが表示される。そのIDをコピーして、同じ名前のフォルダを開けばよい。

バージョンのフォルダの中には拡張機能そのものが入っている。manifest.json、動作に使うスクリプトやページ、アイコンのフォルダ、多言語対応していれば_locales、検証用の情報が入る_metadataといった構成になる。最初に開く価値があるのはmanifest.jsonで、名前とバージョン、そしてmanifest_versionの値が書かれている。この数字が、いまの世代のものか、退役した世代のものかを示している。

開発者でなくても読めるところ

manifest.jsonの中で、調べたい人の疑問にそのまま答えるのは4か所になる。

  • permissions … ブラウザ側のどの機能を求めているか
  • host_permissions … どのサイトに対して動いてよいか。すべてのURLを表す指定なら全ページが対象
  • content_scripts … どのページにコードを差し込むか
  • background … 常駐部分。いまの世代ではサービスワーカーが指定される

コードを読む必要はない。ファイル形式の変換のために入れたはずの拡張機能が、全サイトへの権限を求めて全ページにスクリプトを差し込んでいるなら、その一点だけで見直す理由になる。宣言は短く、1分で目を通せる。

設定は同じフォルダに入っていない

ここが、フォルダごとコピーする発想がうまくいかない理由になる。Extensionsの下にあるのはプログラムであって、その拡張機能が覚えている内容ではない。

同じプロファイルの中を見ると、隣に別のフォルダやファイルが並んでいる。

  • Local Extension Settings … 拡張機能が保存したデータ
  • Extension State、Extension Rules、Extension Scripts … 動作のために使われる情報
  • Extension Cookies … 通常の閲覧用とは別に持つCookie
  • Secure Preferences … どの拡張機能が入っていて有効なのかの記録

大きさの感覚もここで狂う。プログラム自体は数百キロバイトでも、1年使ったあとの保存データはそれを大きく上回ることがある。ページを溜め込むもの、履歴を持つもの、ルールを保存するものはとくにそうなる。Extensionsのフォルダだけを見て容量を判断すると実態から外れる。

実務的な結論は2つある。Extensionsのフォルダだけを新しいMacへ運んでも、設定もログイン状態もルールも置いていくことになる。そして、ブラウザから削除した拡張機能の保存データが同じ瞬間に消えるとは限らないため、片づけが目的なら削除後にも確認したほうがよい。

自分で読み込んだ拡張機能はここに入らない

デベロッパーモードの「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」で入れたものは、選んだフォルダのまま動く。Chromeはコピーをプロファイルに取り込まず、元のフォルダを参照している。

そのため、フォルダを移動したり消したりすると拡張機能は止まる。しかも表示されるのは名前ではなくパスなので、原因に気づきにくい。ダウンロードのフォルダを整理したら動かなくなった、という壊れ方はこれになる。

もう1つは安全の話になる。この形の拡張機能は、入れたあとでもディスク上で書き換えられるうえ、公開されている版と照合されない。自分で作っているものなら当然の挙動だが、「zipを落として読み込んでください」という手順を勧められたときは、この性質を思い出す価値がある。

フォルダのコピーは復元にならない

Extensionsのフォルダを保存しておきたくなる気持ちは分かるが、使える場面は少ない。設定が別の場所にある以上、中身は半分しかない。そして公開が続いているものなら、ウェブストアから入れ直したほうがきれいで新しい。

ある世代の拡張機能については、コピーは戻り道にすらならない。

Chrome 138 では、Chrome のすべてのチャンネルのすべてのユーザーに対して Manifest V2 拡張機能が無効になりました。ユーザーは再度有効にすることはできません。 出典: developer.chrome.com

無効化は2025年7月24日で、残っていたものも2026年8月31日にウェブストアから削除された。手元のフォルダのmanifest.jsonでmanifest_versionが2になっていたら、それは現在のChromeでは動かず、ストアから入れ直すこともできないものの記録になる。次にやるべきは、ファイルを大事に取っておくことではなく、手入れの続いている代わりを探すことになる。

コピーが効きにくい理由はもう1つある。Chromeは配布された状態を検証したうえで入れていて、IDもファイルを持っている人が好きに決められる値ではない。フォルダを手で置いただけでは、そのまま「インストール済みの拡張機能」にはならない。戻す道として用意されているのは、ウェブストアからの再インストール、ログインしたプロファイルでの同期、そしてデベロッパーモードでの読み込みの3つになる。3つ目は先ほどの注意がそのまま当てはまる。

残しておく価値があるのはフォルダではなく一覧のほうだ。入れている拡張機能の名前とIDを、ブラウザの外に控えておく。新しいMacではその一覧から入れ直せばよく、数分で動く状態に戻る。

プロファイルの数だけ実体も増える

プロファイルを複数使っているなら、Extensionsのフォルダもその数だけ存在する。同じ拡張機能を3つのプロファイルに入れていれば、ディスク上に3つあり、保存データもそれぞれ別に持つ。分けるための仕組みなので、そういう作りになっている。

プロファイルを使用すると、Chrome 上の情報全体(ブックマーク、履歴、パスワードなど)を、プロファイルごとに分離できます。 出典: support.google.com

同じヘルプは、分離の限界もはっきり書いている。デバイスを使う人は、そのデバイスに設定されている他のどのプロファイルにも切り替えられる。プロファイルはデータを分けるものであって、鍵をかけるものではない。

ファイルを調べる側から見ると、確認も片づけもプロファイルごとにやり直すことになる。目の前のプロファイルから消しても、残りの4つでは動いていて、更新も受け取り、データも持ったままだ。プロファイルが多いMacのChromeのフォルダが予想より大きいのも、消したはずの拡張機能が戻ってきたように見えるのも、これが理由になる。

外から入ってくる拡張機能もある。ヘルプにはこう書かれている。

Windows または Mac にアプリケーションをインストールすると、Chrome 拡張機能も一緒にインストールされることがあります。 出典: support.google.com

この経路に関わるフォルダは、プロファイルの中ではなくユーザーデータのフォルダ側に置かれている。External Extensionsが他のインストーラから登録されたもの、NativeMessagingHostsがデスクトップ側のアプリと拡張機能がやり取りするための登録になる。覚えのない拡張機能があるとき、消しても復活するときは、この2つを見ると戻している主体が分かる。

置き場所を分ける目的なら、プロファイル以外の選択肢もある

プロファイルを増やしている理由が、人を分けるためではなく仕事のアプリを分けるためなら、その分け方が最適かどうかは考え直す余地がある。プロファイルを1つ増やすたびに、拡張機能の実体も、保存データも、更新の手間も増えていくからだ。

Webアプリをまとめるブラウザは、アプリごとに独立したワークスペースという形で同じ分離を作る。アカウントとセッションはアプリごとに分かれるが、拡張機能の実体をプロファイルの数だけ抱える必要はない。どういう単位でまとめられるかはワークスペースに、各アプリの窓が何を保持するかはできることにまとまっている。

最後に手順としてまとめると、まずchrome://versionでプロファイルのパスを確認し、番号を推測せずにFinderで開く。見覚えのないフォルダはmanifest.jsonを開いて名前とmanifest_versionを確かめる。残す価値のあるものはIDを控える。フォルダの数が多い原因が、同じ道具をプロファイルごとに入れ直しているせいなら、直すのはファイルではなく置き場所の作りのほうになる。

よくある質問

Finderにライブラリのフォルダが見当たりません。

macOSでは既定で隠れています。Finderの「移動」から「フォルダへ移動」を開き、パスを貼り付けるのが確実です。呼び出しはShiftとCommandとGになります。「移動」メニューをOptionキーを押しながら開くとライブラリの項目が現れる方法もあります。どちらも設定を変える操作ではありません。

フォルダ名から、どの拡張機能かを調べるにはどうしますか?

フォルダ名は拡張機能のIDで、aからpまでの文字が32個並んだものです。chrome://extensionsを開いてデベロッパーモードをオンにすると、各カードにIDが表示されます。そのIDとフォルダ名を突き合わせるのが、片端から開いていくより速くて安全です。

拡張機能をフォルダごとコピーすれば別のMacに移せますか?

実用にはなりません。フォルダにあるのはプログラムで、設定や保存データはLocal Extension SettingsやSecure Preferencesなど別の場所にあります。公開が続いているものはウェブストアから入れ直すのが確実です。Manifest V2の拡張機能はストアから入れ直すこと自体ができなくなっています。

Extensionsフォルダの中を直接削除してもよいですか?

chrome://extensionsから削除するのが正規の手順で、ブラウザの記録と食い違いにくくなります。Chromeを起動したまま手作業でフォルダを消すと、エラーや修復の案内が出ることがあります。どうしても手作業で消すなら、Chromeを終了してから、その拡張機能のフォルダをまるごと削除してください。

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