WhatsAppの料金は無料?通話・Mac・ビジネス利用でお金がかかる場面

WhatsAppの料金は、個人で使う限り無料です。メッセージを送っても、音声通話やビデオ通話をしても、WhatsAppから請求が来ることはありません。かかる可能性があるのは、スマホのモバイル通信やWi-Fiの通信料、つまり契約している通信会社に払っているデータ料金だけです。SMSのように1通ごとにお金がかかる仕組みではありません。

一方で、お店や会社が顧客にメッセージを一斉に送るときに使う「WhatsApp Business Platform」は、メッセージ1通ごとの課金です。「WhatsAppは有料になったのか」と迷う人の多くは、この2つ、あるいは昔あった年額料金の話が混ざっています。この記事では、2026年10月18日時点のWhatsAppの公式ページの内容をもとに、どこが無料で、どこからお金がかかるのかを順に整理します。

個人のWhatsAppは料金がかからない

WhatsAppの通話の案内ページには、次のように書かれています。

WhatsAppのビデオ通話や音声通話は無料*で、時間制限はありません。 *データ料金が発生する場合があります。詳細は通信会社にお問い合わせください。 出典: whatsapp.com

ここで言う「データ料金」は、WhatsAppに払うお金ではありません。WhatsAppはインターネット回線を使ってメッセージや通話を送るため、その通信量が、スマホの料金プランのデータ容量から差し引かれるという意味です。Wi-Fiにつないでいれば、通信量を気にする必要もほとんどありません。

同じページには、グループ通話に時間制限はなく、最大32人まで参加できることも書かれています。国際通話も、iOS、Android、ウェブ、デスクトップ、タブレットのどの端末からでもできます。電話会社の国際電話のように、相手の国や通話時間で料金が変わることはありません。

まとめると、個人利用でお金がかかる可能性があるのは次の場合に限られます。

  • スマホのデータ容量を使い切って、追加の通信量を買った場合
  • 海外でモバイル通信のローミングを使った場合(通信会社の海外データ料金がかかる)
  • ビデオ通話を長時間、モバイル通信で続けた場合(データ容量を多く使う)

どれもWhatsAppではなく、通信会社との契約の話です。

「1年目は無料、2年目から年額料金」は2016年に終わった話

検索すると「WhatsAppは初年度無料で、2年目以降は年間の利用料がかかる」という説明がいまでも出てきます。これは事実でしたが、すでに終わった仕組みです。

WhatsAppは2016年1月18日の公式ブログMaking WhatsApp free and more usefulで、利用料(サブスクリプション料金)の徴収をやめると発表しました。ブログによると、それまで一部の利用者に1年目以降の料金を求めていたものの、デビットカードやクレジットカードを持たない利用者が多く、1年後に家族や友人と連絡が取れなくなることを心配していたため、各バージョンのアプリから数週間かけて料金を取り除くとしています。同じ記事では、利用料をやめる代わりに第三者の広告を入れるわけではないこと、企業や団体とやり取りする道具を試していくことも書かれています。

この「企業とやり取りする道具」が、後に有料のWhatsApp Business Platformになりました。個人の利用者から料金を取らず、企業側が費用を払う形に変わった、というのが今の料金体系の土台です。古い記事やアプリストアの説明に年額料金の記述が残っていても、2026年時点の個人利用には当てはまりません。

MacやパソコンでWhatsAppを使うときの料金と条件

MacやWindowsのパソコンでWhatsAppを使う場合も、料金はかかりません。ダウンロードのページから、デスクトップアプリ、または追加のインストールが要らないWhatsApp Webを選べます。どちらも無料です。

ただし、パソコン版はスマホのWhatsAppとつないで使う「リンク済みデバイス」という仕組みです。WhatsAppのヘルプセンターのリンク済みデバイスについてによると、1つのアカウントにつき、メインのスマホに最大4台までの端末を同時にリンクできます。対応する端末には、Windows、Mac、ウェブ、Androidタブレット、iPadなどが含まれます。アカウントの登録と新しい端末のリンクには、メインのスマホが必要です。

もう1つの条件は期限です。ヘルプセンターのデバイスをリンクする方法には、リンクした端末をつないだままにするには、メインのスマホで14日ごとにWhatsAppにログインする必要があると書かれています。スマホを長く開かずにいると、パソコン側の接続が切れることがあります。

パソコンでつなぐ手順は、Androidの場合は次のとおりです。

  1. メインのスマホでWhatsAppを開く
  2. その他のメニューから「リンク済みデバイス」、「デバイスをリンク」と進む
  3. 求められたら、スマホの生体認証などで本人確認をする
  4. パソコンの画面に表示されたQRコードをスマホで読み取る

リンク済みデバイスのヘルプには、MacやWindowsのアプリで最大32人までの音声通話とビデオ通話ができること、各端末が独立してWhatsAppにつながり、エンドツーエンドの暗号化が保たれることも書かれています。スマホの電源が切れていても、パソコンでチャットや通話を続けられます。

WhatsApp Businessアプリと、有料のBusiness Platform

ビジネスでの利用は、2種類に分けて考えると分かりやすくなります。

1つ目は、小さなお店や個人事業主向けの「WhatsApp Businessアプリ」です。WhatsApp Businessアプリの案内ページでは、ビジネスプロフィール、商品の紹介、あいさつや不在時の自動返信などの機能が紹介されています。アプリそのものは個人向けのWhatsAppと同じようにダウンロードして使えます。

2つ目は、企業がシステムからメッセージを送る「WhatsApp Business Platform」(いわゆるAPI)です。こちらは有料で、料金のページには次の仕組みが説明されています。

  • メッセージが「届いたとき」に1通ごとに課金される(送ったときではない)
  • 料金は、送り先の国とメッセージの種類によって決まる
  • メッセージの種類は、マーケティング、ユーティリティ、認証、サービスの4つ
  • 利用者からメッセージが届くと24時間の対応時間が始まり、その間のサービスメッセージは無料
  • 広告やFacebookページのボタンから利用者がメッセージを送ってきた場合、そこから72時間は、すべてのメッセージが無料
  • 送る量が増えると、ユーティリティと認証のメッセージはより安い料金の段階に入る

具体的な1通あたりの金額は、同じページで国と通貨とメッセージの種類を選ぶと表示されます。国ごとに違ううえ改定もあるため、導入を検討するときは、そのページで最新の金額を確かめるのが確実です。

料金以外に気をつけたいこと

料金が無料でも、使い方によっては手間という形のコストがかかります。とくにパソコンでWhatsAppを仕事に使う人は、次の3点を押さえておくと困りにくくなります。

過去のチャットがすべて表示されるとは限らない

リンク済みデバイスのヘルプの冒頭には、一部のリンク済みデバイスで最大1年分のチャット履歴が表示されない既知の問題があり、修正を進めていること、その間もメインのスマホでは履歴を見られることが書かれています。パソコンで古いやり取りを探すときは、見つからなければスマホで確かめてください。

スマホの買い替えやリセットで手順が増える

パソコン版はメインのスマホにひもづいているため、スマホを替えるとリンクもやり直しになります。Androidのバックアップのヘルプには、GoogleドライブとWhatsAppのデータのバックアップをGoogleアカウントのダッシュボードで管理する項目があり、すべてのデータを削除するとWhatsAppのデータも完全に削除されると注意書きがあります。

複数のアカウントを使う場合

仕事用と個人用で2つの電話番号のWhatsAppを使っている人もいます。ヘルプセンターには「WhatsAppでアカウントを切り替える方法」の項目があり、アプリの中で切り替えられます。パソコンで2つの番号のWhatsApp Webを同時に開いておきたいときは、ブラウザのプロファイルを分ける、別のブラウザを使う、といった方法で、ログインの情報が混ざらないようにします。

パソコンでWhatsAppを他のアプリと並べて使う方法

仕事でWhatsAppを使う人は、Gmail、Slack、Notionなど、ほかのWebアプリも一日中開いていることが多いはずです。WhatsApp Webをブラウザのタブで開いていると、ほかのタブに埋もれて通知に気づかない、仕事用と個人用のアカウントを同時に開けない、といった悩みが出てきます。

Webアプリをまとめるブラウザの中には、アプリごとに専用のCookieの保存場所を持たせ、WhatsApp Webを仕事用と個人用で2つ並べて、両方にログインしたまま使えるものがあります。ワークスペースのページでは、アプリごとに独立したセッションを持ち、個人や仕事といったスペースごとに色や既定の検索エンジン、ブックマークを分けられる仕組みが説明されています。対応しているサービスの一覧は使えるアプリで確かめられます。

料金は料金のページにまとまっています。2026年10月18日時点では、無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまでで、同じサービスに複数のアカウントで同時にログインする機能は有料のPro(月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円)に含まれます。Mac向けのアプリで、14日間はすべての機能をアカウント登録なしで試せます。ほかの同じ種類の道具との違いはRamboxとの比較などのページで確かめられます。

WhatsApp自体は無料で、パソコンでも追加の料金はかかりません。気にするべきなのは、データ料金と、リンクの台数と期限、そして仕事で使うときにほかのアプリとどう並べるか、という3つです。

よくある質問

WhatsAppはメッセージ1通ごとにお金がかかりますか?

個人で使う場合はかかりません。WhatsAppはインターネット回線を使ってメッセージを送るため、SMSのような1通ごとの料金はなく、WhatsAppから請求が来ることもありません。かかる可能性があるのは、スマホのデータ容量を使うことによる通信会社のデータ料金だけです。Wi-Fiにつないでいれば、通信量もほとんど気になりません。

WhatsAppの国際電話は無料ですか?

WhatsAppの公式ページでは、音声通話とビデオ通話は無料で時間制限がなく、1対1でもグループでも国際通話ができると説明されています。グループ通話には最大32人まで参加できます。ただしデータ料金が発生する場合があるため、海外でモバイル通信を使うときは、通信会社のローミング料金を確かめてください。

MacでWhatsAppを使うと料金がかかりますか?

かかりません。Mac用のデスクトップアプリもWhatsApp Webも無料です。ただしメインのスマホとつなぐ仕組みで、リンクできる端末は最大4台、つないだままにするにはメインのスマホで14日ごとにWhatsAppにログインする必要があります。

WhatsApp Businessは有料ですか?

小さなお店向けのWhatsApp Businessアプリはダウンロードして使えます。有料なのは、企業がシステムからメッセージを送るWhatsApp Business Platformで、メッセージが届いたときに1通ごとに課金されます。料金は国とメッセージの種類で変わり、利用者からの問い合わせに24時間以内に返すサービスメッセージは無料です。

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