MacのDockに追加できない|追加できない理由と通る手順

MacのDockに追加できないとき、原因はほぼ決まった型に収まる。アイコンを掴んで運んだのに離した瞬間に戻る、いったん並んだのに翌日には消えている、ブラウザで開いているサービスだけがどうしても入らない。どれも操作の失敗ではなく、Dockの側に決まりがあって、その決まりに当たっている状態である。

Macを使い始めたばかりで、よく使うアプリを素早く起動したいのに「dockに追加」がうまくできず、あれこれ試しても手間取っていませんか? 出典: mac.point-b.jp

以下では症状ごとに原因を分け、それぞれ通る手順を示す。上から順に当てていけば、5つ目までにほとんどの場合は解決する。初心者がつまずく箇所と、慣れている人でも見落とす箇所を分けて書いた。

症状を5つに分けてから手を動かす

同じ「追加できない」でも、中身は別のものが混ざっている。先に自分がどれなのかを決めると、無駄な試行が減る。

  • アイコンを離しても固定されず、元の場所へ戻る
  • その日は並んでいたのに、翌日には消えている
  • アプリは追加できるが、ブラウザで開いているサービスだけ入らない
  • アイコンに疑問符が出ていて、押しても開かない
  • ドラッグそのものができない。掴めない、Dockが出てこない

1番目と2番目はDockの区画の決まりに当たっている。3番目はmacOSのバージョンの話になる。4番目はエイリアスという仕組みの話で、5番目は設定の話になる。原因の系統が違うので、対処も別になる。

離した瞬間に戻るのは、区切り線の側が違うため

Dockは1本の列に見えて、内部は3つの区画に分かれている。左側(または上側)が自分で固定したアプリ、中央が最近使ったアプリ、右側(または下側)がファイルとフォルダの区画になる。区画の境目に細い区切り線があり、どちら側で離したかで結果が変わる。

Appleのユーザガイドは、アプリは最近使用したアプリを区切る線の左側(または上)へ、ファイルとフォルダはもう1つの線の右側(または下)へドラッグすると説明している。つまりアプリをファイル側の区画へ運んでも固定されない。掴んだまま右端まで持っていって離すと元へ戻るのは、仕様どおりの動きである。

ここで見落としやすいのが、Dockを画面の左端や右端に配置している場合になる。このとき区画は上下に並ぶので、「左側」は「上側」に読み替える必要がある。横に並んでいるつもりで左右にドラッグしていると、いつまでも固定されない。

もう1つ、区画の幅が狭くて落とし所が分かりにくいときは、先にDockを大きくしておくと成功しやすい。区切り線の上にポインタを合わせると双方向の矢印に変わるので、そのまま上下へドラッグすればサイズが変わる。2本の区切り線が目で見えるところまで広げてから運ぶと、迷いがなくなる。

翌日消えているのは、追加されていなかったため

いちばん相談が多いのがこの症状で、原因は追加ではなく表示の仕組みになる。Dockには、固定していないアプリのうち直近で使ったものが最大3つまで自動で表示される。中央の枠に勝手に現れるアイコンはこれであって、追加した結果ではない。

したがって、アプリを開いたらDockにアイコンが出てきた、という状態はまだ固定されていない。そのアプリを終了し、別のアプリを3つ使えば枠から押し出されて消える。「昨日は並んでいたのに」という感覚のとおりで、消えたのではなく最初から仮の表示だったことになる。

固定する手順は短い。目的のアプリを開いている状態で、DockのアイコンをControlキーを押しながらクリックし、「オプション」から「Dockに追加」を選ぶ。これでアプリの区画へ移り、終了しても残るようになる。中央の枠から区切り線の左側へドラッグしても同じ結果になる。

なお、この仕組みは無効にできない。中央の枠に出てくるアイコンが気になる場合は、固定したいものを先に固定してしまうのが現実的な対処になる。固定済みのアプリは中央の枠には出てこないので、結果として自動表示の対象が減る。

Webページだけ追加できない理由

ブラウザで開いているサービスをアプリのようにDockへ入れたい場合、アプリと同じ手順は通らない。アドレス欄からURLをドラッグしても、ブックマークをドラッグしても、望んだ結果にはならない。Dockのアプリの区画が受け付けるのはアプリケーションであって、Webページはアプリケーションではないためである。

これに答える仕組みは用意されている。macOS 14 SonomaのSafari 17.0から、Webページそのものをアプリとして扱えるようになった。手順はSafariで対象のページを開き、メニューバーの「ファイル」から「Dockに追加」を選ぶだけである。名前とアイコンはその場で変えられる。できあがったものはDockからもLaunchpadからも開けて、Command+Tabの切り替え対象にもなる。

メニューに「Dockに追加」が見つからない場合、原因はほぼバージョンになる。この項目はmacOS 14より前のSafariには存在せず、設定で出せるものでもない。Appleメニューの「このMacについて」で確かめるのが早い。

Chromeを使っている場合は呼び名が違う。右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ。サイトによってはアドレス欄の右端にインストールのボタンが出ることもある。取り消すときはインストールしたウェブアプリを開いてその他アイコンから「アンインストール」を選ぶ。いま何を入れているのかはchrome://appsで一覧になる。

疑問符が出たとき、外してしまったとき

Dockのアイコンに疑問符が出て押しても開かない場合、Dockの側が壊れたわけではない。Dockに並んでいるのは本体ではなくエイリアス、つまり参照にすぎないので、参照先のアプリが移動したり削除されたりすると行き先を見失う。Appleのユーザガイドにもこの症状のための項目が別に用意されている。

対処は、アプリが今どこにあるかで変わる。アプリケーションフォルダに残っているなら、疑問符のアイコンをDockの外へドラッグして消し、改めてアプリケーションフォルダから区切り線の左側へ運び直せばよい。アプリ自体が削除されているなら、そのアイコンは残していても開かない。

外してしまった側の心配は要らない。Appleのユーザガイドはこう書いている。

Dockから項目を削除する: 項目をDockの外にドラッグし、「削除」が表示されたら放します。削除されるのはエイリアスだけで、項目自体はMacに残ります。 出典: support.apple.com

戻す手順は、そのアプリをもう一度開いてから、Controlキーを押しながらアイコンをクリックし、「オプション」から「Dockに追加」を選ぶ形になる。再インストールは必要ない。

ドラッグ自体ができないときに見る設定

そもそもDockが画面に出てこない、あるいはポインタを近づけると一瞬だけ出て消えるという場合は、自動で隠す設定が入っている。設定はシステム設定アプリのサイドバーにある「デスクトップとDock」に集まっていて、表示位置、サイズ、隠すかどうかはすべてここで切り替えられる。隠す設定のままでもドラッグはできるが、狙いを付けにくいので、並べ替えの作業中だけ表示を固定しておくほうが速い。

外付けディスプレイを使っている場合、Dockが別の画面に出ていることもある。位置を左端や右端に変えているなら、区画の並びも縦になる。どちらも「追加できない」と感じる原因になるが、設定を戻せばそのまま解決する。

トラックパッドのドラッグが安定しない場合は、キーボードから触る手もある。FnキーとControlキーとF3キーを同時に押すとDockへ移動し、左右の矢印キーでアイコンを移り、Returnキーで開ける。この経路は並べ替えには使えないが、目的のアプリを開いてから「オプション」で固定する流れには乗れる。

固定できたかどうかを確かめる3つの見方

作業したあとに「本当に固定されたのか」が分からないという声も多い。見分ける方法は3つある。

  • アプリを終了してみる。終了してもアイコンが残っていれば固定されている。消えるなら中央の枠に出ていただけになる
  • 区切り線との位置関係を見る。アイコンが線より左(または上)にあれば固定側になる
  • Macを再起動したあとにもう一度見る。仮の表示は引き継がれないので、残っていれば確実に固定されている

3つのうち、いちばん速いのは1番目になる。アプリを終了するだけなので数秒で判定できる。慣れていない段階では、追加するたびに一度終了して確かめる流れにしておくと、後から並べ直す手戻りが起きない。

ドックが唯一の入口である必要はない点も覚えておくとよい。週に1度しか触らないアプリはLaunchpadから開けばよく、名前の一部を覚えているならSpotlightで呼び出すほうが速い。案件ごとの作業フォルダは右側の区画へまとめてスタックにすれば、アイコン1つで中身を展開できる。ドックを短く保ちながら必要なものへ手を届かせるには、入口を3つに分けるのが現実的な形になる。

同じサービスを2つ追加したい場合だけは直らない

ここまでの手順で、追加できない症状はほぼ解ける。1つだけ、手順では解けないものがある。同じサービスのアカウントを2つ、それぞれ別のアイコンとしてDockに並べたいという要望である。

Safariの仕組みは、Dockに追加した時点でそのサイトのCookieを1回だけ複製する形になっている。ログイン済みの状態はそのまま引き継がれるが、複製されるのはCookieだけで、同じサービスの別セッションを2つ並行して持たせる用途は想定されていない。仕事用と個人用のGmailを両方アイコンにしたい、という話がここで止まる。

この段階で選択肢になるのが、Webアプリを1つのウィンドウにまとめて扱うブラウザになる。アプリごとに独立したワークスペースを持たせる設計で、同じサービスの複数アカウントを同時にログインしたまま保てる点が、Dockに追加する方法との違いになる。束ね方の考え方はワークスペースのページに整理されている。

自分が毎日開いているサービスが対象に入っているかは使えるアプリの一覧で確かめられる。通知を1か所に集める仕組みや、アプリごとに表示倍率と消音を覚える動きはできることのページにまとまっている。無料で使える範囲と有料の線引きが気になる場合は料金のページに書かれていて、購入前の細かい疑問はよくある質問のページで答えが並んでいる。

Dockの側の決まりを知っていれば、追加できない症状の大半は数分で解ける。残るのはアカウントを分ける話だけで、そこは道具を変える判断になる。

よくある質問

アプリをDockにドラッグしても固定されません。何が原因ですか?

区切り線の反対側で離している可能性が高いです。アプリは最近使ったアプリを区切る線の左側、ファイルとフォルダはもう1つの線の右側が受け入れ先になります。Dockを左端や右端に配置している場合は左右ではなく上下の関係になるので、上側へ運んでください。

昨日Dockに出ていたアイコンが今日は消えています。

固定されていなかったと考えられます。Dockには固定していないアプリのうち直近で使ったものが最大3つまで自動で表示され、他のアプリを使うと押し出されて消えます。固定するには、そのアプリを開いた状態でアイコンをControlキーを押しながらクリックし、「オプション」から「Dockに追加」を選んでください。

Safariのメニューに「Dockに追加」がありません。

WebページをアプリとしてDockに入れる仕組みは、macOS 14 SonomaのSafari 17.0から使えるようになりました。それより前のバージョンにはメニュー項目そのものがなく、設定で出すこともできません。Appleメニューの「このMacについて」でバージョンを確かめてください。

Dockのアイコンに疑問符が出て開きません。どうすればよいですか?

Dockに並んでいるのはエイリアス(参照)なので、参照先のアプリが移動や削除で見つからなくなると疑問符になります。アプリがアプリケーションフォルダに残っているなら、疑問符のアイコンをDockの外へドラッグして消し、アプリケーションフォルダから改めてドラッグし直せば直ります。

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