macで通知が来ないとき|止まっている場所を4段で切り分ける

返信が来ていたことに何時間も気づかなかった。チャットの未読が溜まっていたのに、画面には何も出ていなかった。「mac 通知 来 ない」で調べると再起動や設定のやり直しを勧める記事が並ぶが、通知が届くまでには通る場所がいくつかあり、どこで止まっているかを決めないまま設定を触ると、直ったのか偶然かが分からなくなる。

通知が画面に出るまでには4つの関所がある。送り主のアプリまたはWebサイト、macOSの「通知」設定、集中モード、そして画面の状態である。どれか1つが閉じていれば届かない。この記事では上から順に見る場所を示し、ブラウザでGmailやSlackを開いている場合に増える確認先まで含めて整理する。

意外とありがちな 通知が来ない という現象 出典: qiita.com

「来ない」には2種類ある

切り分けの前に、症状を2つに分けておく必要がある。届いていないのか、届いているが見えていないのかである。この2つは原因が別で、直す場所も別になる。

通知センターを開いてみるのが最短の判別法になる。メニューバーの右上にある日付と時刻をクリックするか、トラックパッドで2本指で右端から左にスワイプすると開く。ここに該当の通知が並んでいれば、届いてはいるが画面へのバナー表示が出ていないという状態である。並んでいなければ、届く前の段階で止まっている。

前者の原因はほぼ2つに絞れる。通知スタイルの設定で「デスクトップ」が外れているか、通知が「一時的」になっていて席を外している間に消えたか、である。後者の場合は次の関所を順に見ていく。

関所1 アプリ単位の許可と通知スタイル

最初に見るのはシステム設定である。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーで「通知」をクリックする。位置が下にあるためスクロールが必要な場合がある。

「アプリケーションの通知」の一覧から対象のアプリまたはWebサイトを選び、次の3点を上から確かめる。

  • 「通知を許可」がオンになっているか。オフの間は届かない
  • 「通知スタイル」で「デスクトップ」が選ばれているか。「通知センター」だけだと画面には出ない
  • 残り方が「一時的」か「持続的」か。「一時的」はしばらくすると自動で消えるため、離席中の通知は見逃す

似ていて紛らわしいのが「プレビューを表示」である。ここを「表示しない」にしていると、通知そのものは出るが本文の中身が出ない。件名や差出人が読めないので「通知が来ていない」と受け取られやすいが、届いてはいる。選べるのは常に表示、ロックされていないときのみ、表示しない、の3つで、既定は上の方にある同名のポップアップメニューの設定に従う。

バッジだけで気づこうとしている場合は「アプリケーションアイコンにバッジを表示」も見ておく。Dockのアイコンに数字が出るかどうかはこの項目で決まるため、これがオフだと画面上の手がかりが1つ減る。

関所2 集中モードが効いている

設定は正しいのに届かないときに多いのが集中モードである。通知を知らされないようにする仕組みなので、オンのままになっていれば届いたものが黙って通知センターへ入る。

確認はメニューバーで行う。コントロールセンターを開いて「集中モード」の欄を見ると、オンになっているものが強調表示される。メニューバーに集中モードのアイコンを常に出す設定にしていれば、そこでも分かる。オフにするには、オンになっている集中モードをもう一度クリックする。

厄介なのは、自分で入れた記憶がないのにオンになっている場合である。集中モードはスケジュールで自動的に切り替わる設定ができ、時刻、場所、特定のアプリを開いたとき、の3種類がきっかけになる。過去に作ったスケジュールが毎日同じ時刻に効いていると、症状が特定の時間帯にだけ出る。システム設定の「集中モード」から対象を開き、「スケジュールを設定」の欄を見れば分かる。

もう1つの落とし穴が、許可の指定である。集中モードでは「通知されるアプリ」で「一部のアプリから許可」を選べるが、この指定をしていると、そこに入っていないアプリの通知は出ない。特定の1つだけ通知が来ないときは、ここに名前が入っていないことが原因のこともある。Macにゲームコントローラをつなぐと「ゲーム」集中モードが自動でオンになる既定もあるため、周辺機器を足した日から症状が出た場合は疑ってよい。

すべてのAppleデバイスで集中モードを同じ状態に保つ設定にしていると、iPhoneでオンにしたものがMacにも及ぶ。Macだけを見ていると理由が見つからないのはこのためである。

関所3 画面の状態で止められている

「通知」設定には、画面の状態ごとに通知を止める欄が3つ用意されている。ディスプレイがスリープ中のとき、画面がロックされているとき、ディスプレイをミラーリング中または共有中、である。それぞれ「通知オフ」と「通知を許可」を選べる。

  • 席を外している間の分が丸ごと無いなら、スリープ中かロック中が「通知オフ」になっている
  • 打ち合わせの画面共有をしている時間だけ来ないなら、3つ目が「通知オフ」になっている
  • 外部モニターにミラーリングしている状態が常態なら、3つ目の設定が日常的に効き続ける

3つ目は、共有中に個人的なメッセージが映り込む事故を防ぐための項目である。安全側の設定なので、外して直すかどうかは仕事の性質で決めるとよい。画面を共有する機会が多いなら、止めたままにして、共有を終えたあとに通知センターを開いて確認する運用のほうが安全である。

関所4 送り主がブラウザのとき

GmailやSlackやNotionをタブで開いている場合、macOSから見た通知の送り主はブラウザである。そのため確認先が増える。

まず、サイト側に許可を出しているかである。システム設定の「アプリケーションの通知」にWebサイトの名前が並んでいるかを見る。並んでいなければ、そのサイトに通知の許可を出していない。Safariなら設定の「Webサイト」から「通知」を開いて確認し、「通知の送信許可要求をWebサイトに許可」の選択を外していると、そもそも許可を尋ねられない状態になっている。

Chromeの場合、ヘルプに書かれている前提が2つある。煩わしい通知や誤解を招く通知を出すサイトは自動でブロックされる場合があること、そしてシークレットモードで閲覧しているときは通知が表示されないことである。「前は届いていたのに急に止まった」ときは自動ブロックに当たっている可能性があり、その場合はサイトを開いて通知を再び有効にする操作が要る。個別のサイトだけ直すなら、アドレス欄のサイト情報から通知をオンにするのが早い。

そしてサービス側の通知設定も別に存在する。チャットやメールのWebアプリは、アプリの中に通知の種類や対象を選ぶ設定を持っている。OSとブラウザの設定が正しくても、サービス側でメンションだけに絞られていれば、それ以外は届かない。

Webサイトからの通知は、そのタブやブラウザが前面にないときでも届く。ただしブラウザを終了していれば届かないため、昼休みにブラウザを閉じる習慣があるなら、その時間の分は残らない。

予定や着信だけ来ないときの例外設定

全部ではなく特定の種類だけ来ない場合は、例外のための項目を見る。macOSには集中モード中でも通す通知が2種類あり、それぞれ別のスイッチで管理されている。

1つは「即時通知」で、早急な対応が必要な予定やタスクの通知に使われる。カレンダーやリマインダーがこれを送る。通すには2か所を合わせる必要がある。「通知」設定でそのアプリの「即時通知を許可」をオンにし、さらに集中モードの側でも「即時通知」をオンにする。片方だけだと通らないため、「会議の5分前の通知だけ出ない」という症状はここで起きやすい。

もう1つは「重大な通知」で、煙センサーやドアロックのような機器の通知に使われる。ホームアプリなどが対象で、これを許可しておくと集中モードがオンでも表示される。

着信は別枠である。集中モードの「通知される連絡先」には「着信を許可」があり、すべての人から、通知を許可した人のみから、連絡先に登録されている人のみから、といった範囲を選べる。「繰り返しの着信を許可」をオンにすると、3分以内に2回以上かけてきた相手の着信は通る。急ぎの連絡だけ取りこぼしたくない場合の逃げ道になる。

通知のまとまり方も、気づきにくさに関わる。「通知のグループ化」は自動、アプリケーション別、オフの3つから選べて、まとまっていると10件届いていても見た目は1つの束になる。件数の多いアプリで「1件しか来ていない」と感じるときは、束を開いていないだけのことがある。

なお、集中モードには自分の状態を相手に伝える仕組みもある。集中モード状況を共有しておくと、メッセージを送った相手に通知が知らされていないことが伝わり、急ぎならそのまま通知することを選んでもらえる。通知を止めている時間が長い働き方なら、止めることと合わせて設定しておくと連絡の行き違いが減る。

「停止」と「オフ」は別の操作

見落としが多いのが、通知そのものから止めていた場合である。届いた通知にポインタを置き、アプリ名の右の矢印を押すと、その場でそのアプリの通知を止める操作ができる。急いでいるときに押しやすい場所にあるため、覚えのないまま止まっていることがある。

通知を停止すると、通知が届いても表示されず、サウンドも再生されません。 出典: support.apple.com

停止した状態は同じ場所から解除できる。通知センターでそのアプリの通知にポインタを置き、矢印から停止を解除するか、「通知設定」を開いて状態を直す。システム設定の「通知を許可」がオンのままなのに来ない場合、ここが原因のことがある。

切り分けの順番としては、次の5つを上から当てるのが早い。通知センターに残っているか、集中モードがオンでないか、アプリの「通知を許可」がオンか、通知スタイルに「デスクトップ」が入っているか、画面の状態ごとの3項目が通知オフになっていないか、である。ここまでで見つからない場合に初めて、送り主の側を疑う。

来ない状態が起きにくい置き方

通知が来ないという症状は、設定が多層になっていることの副作用である。関所が4つあり、それぞれが正しい理由で閉じられるため、どこで止まったかを毎回たどることになる。

送り主の数が多い人ほどこの手間は増える。ブラウザのタブで10個のサービスを開いていると、macOSの側から見た送り主は1つに見えるのに、実際の設定は10か所に分散する。どのサービスの通知が止まっているのかを確かめるには、タブを開いて1つずつ見ていくしかない。

Webアプリ1つずつに独立した窓と通知の身元を持たせると、この対応関係がそろう。バッジがどのサービスのものかが見て分かるため、来ていないことにも気づきやすくなる。アプリごとに独立したワークスペースという形で何が変わるのかはワークスペースにまとまっている。通知の扱いを含む機能の範囲はできることで確かめられる。

普段使っているサービスがその形で並ぶかどうかは、対応済みのサービスを列挙した使えるアプリで分かる。この種の道具は月額の有無と対応OSで性格が変わるので、条件を並べて比べたWaveboxとの比較と、費用の考え方を示した料金を見てから判断すると早い。前提や制限はよくある質問に整理されている。

まずやることは1つに絞れる。通知センターを開いて、探している通知が残っているかどうかを見る。残っていれば直すのは表示の設定で、残っていなければ許可か集中モードのどちらかである。ここを先に決めるだけで、触る場所は半分に減る。

よくある質問

通知センターには残っているのに画面に出ません。どこを直しますか?

システム設定の「通知」で対象のアプリを選び、「通知スタイル」に「デスクトップ」が入っているかを見ます。入っていない場合は通知センターだけに記録される設定になっています。入っているのに気づけないときは、残り方が「一時的」になっていて離席中に消えている可能性があるため、「持続的」に変えて試します。

集中モードをオンにした覚えがないのに通知が止まります。

スケジュールで自動的に切り替わっている可能性があります。システム設定の「集中モード」から対象を開き、「スケジュールを設定」の欄を確認してください。時刻、場所、特定のアプリを開いたとき、の3種類がきっかけになります。すべてのAppleデバイスで同じ状態に保つ設定なら、iPhoneでの操作がMacにも及びます。

ブラウザで開いているSlackやGmailの通知だけ来ません。

確認先が3つあります。システム設定の「アプリケーションの通知」にそのサイトが並んでいるか、ブラウザ側でそのサイトの通知が許可されているか、そしてサービス側の通知設定で対象が絞られていないかです。Chromeは煩わしい通知を出すサイトを自動でブロックする場合があり、シークレットモードでは通知が表示されません。

通知が来ないときに再起動は必要ですか?

先に設定を見たほうが早く済みます。通知センターに残っているか、集中モードがオンでないか、アプリの「通知を許可」がオンか、通知スタイルに「デスクトップ」が入っているか、画面の状態ごとの3項目が通知オフになっていないか、の順に確かめてください。ここで見つかる場合が多く、再起動しても設定は変わりません。

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