Google Chromeのホームページ設定|起動直後に何を出すか

google chrome の ホームページ 設定を探して手順どおりに操作したのに、狙った動きにならないことがある。起動したときに出したいページを指定したはずなのに新しいタブが開く、あるいは逆に、毎回余計なページが開いて閉じるところから仕事が始まる。原因はほぼ1つで、Chromeには似た名前の設定が2つあり、別の場所で別の役割を持っているからだ。ここでは、その2つの違いをはっきりさせたうえで、起動時の選択肢を目的別に整理し、最後に、起動直後の画面が1日の仕事の入り方をどう決めるのかまで並べる。

ホームページと起動ページは別のものを指している

先に用語を揃えておく。Chromeの公式な説明では、この2つは次のように使い分けられている。起動ページは、デバイスで最初にChromeを起動したときに表示されるページを指す。ホームページは、ホームを選択したときに表示されるページを指す。つまり、前者は起動の瞬間に1回だけ効き、後者はホームボタンを押すたびに効く。

そしてこの2つは、同じページでも違うページでも構わない。

ホームページまたは起動ページとして任意のページを開くように Google Chrome をカスタマイズできます。ホームページと起動ページには、それぞれ別のページを設定できます(同じページにすることも可能です)。 出典: wajun.co.jp

ここが分かっていないと、手順の説明が噛み合わなくなる。検索で見つかる解説には、ホームページの設定を説明しているものと、起動時の設定を説明しているものが混在している。読んでいる記事がどちらの話をしているのかを確かめないまま操作すると、設定した場所と期待している動きがずれる。

判別は簡単で、設定画面の中でどの見出しの下にいるかを見る。「デザイン」の下にあるのがホームページ、「起動時」にあるのが起動ページだ。目的が「Chromeを開いたときに出したい」なら後者を触る。「ホームボタンで戻る先を決めたい」なら前者になる。

もう1つ、名前が紛らわしい理由を補っておく。かつてのブラウザでは、起動時に出るページとホームボタンで戻る先が同じ1つの設定だった。その時代の言い方が残っているため、いまでも「ホームページを設定する」という言葉が、起動時の話として使われることがある。Chromeでは分かれている、という前提を持って読むと混乱しなくなる。

起動時の選択肢は3つで、向く人がそれぞれ違う

設定を開き、左側の「起動時」を選ぶと、選択肢が3つ並んでいる。手順としては、その他アイコンから「設定」を選び、「起動時」に進む形になる。

1つ目は「新しいタブページを開く」。何も持たずに始まる。前日の状態は残らないので、毎朝ゼロから組み立てる人に向く。

2つ目は「前回開いていたページを開く」。閉じたときの状態がそのまま戻る。仕掛かりの作業が多い人に向くが、後述する副作用がある。

3つ目は「特定のページまたはページセットを開く」。指定したページが開く。複数を登録できるので、毎朝必ず見る画面が決まっている人はここになる。

3つ目を選ぶときの実務的な注意が1つある。登録した数だけタブが開くので、5枚も6枚も登録すると、起動した直後にどれから見るかという判断が発生する。起動時に開くのは、見る順番が固定されている画面だけに絞った方が機能する。メールと予定表の2枚、といった構成が扱いやすい。

ホームページを設定するとホームボタンが出る

ホームページ側の手順は、設定を開いて「デザイン」を見る。ここで「ホームボタンを表示する」をオンにすると、ボタンが現れる。オンにしたうえで、行き先として「新しいタブページ」か、任意のページを選ぶ。

見落とされやすいのは、この設定にはボタンの表示がセットで付いてくる点だ。ホームページを決めるだけでボタンが出ないわけではなく、ボタンを出す設定の中に行き先の指定がある。ホームボタンを使う習慣がない人が「ホームページを設定したのに何も変わらない」と感じる場合、押すボタンの存在に気づいていないことが多い。

ホームボタンの使い道は、起動時の設定とは違うところにある。作業中に迷子になったとき、1つ押すだけで決まった場所に戻れる。何十枚もタブを開いて行き来する人にとっては、いま見ている画面を捨てずに基準点へ戻る手段になる。

3つの起動設定を並べて見る

どれを選ぶかは好みではなく、仕事の形で決まる。

起動時の設定 起動直後の状態 向く人 起きやすい問題
新しいタブページを開く 何も開いていない 毎朝ゼロから組み立てる人 昨日の仕掛かりを自力で思い出す必要がある
前回開いていたページを開く 閉じたときのまま 仕掛かりの作業が多い人 タブが際限なく積み上がる
特定のページまたはページセットを開く 登録したページ 毎朝見る画面が固定の人 登録が多いと選ぶ手間が戻ってくる

表の右端が本題になる。3つのどれを選んでも、タブの枚数が多い人の困りごとは解けない。起動時の設定は、最初に何が開くかを決めるだけで、その後に開いていく分には関与しないからだ。

「前回開いていたページを開く」を選ぶ前に知っておくこと

3つのうち2つ目は便利な反面、2つの副作用を持っている。

1つは、タブが減らなくなることだ。閉じるという操作が状態のリセットにならないので、読み終わったページも調べ物の途中で開いたページも、翌朝そのまま戻ってくる。1週間続けると、何のために開いたのか分からないタブが並ぶ。起動が重く感じるようになったという相談の多くは、ここに原因がある。

もう1つは、意図しない画面が人目に触れる可能性だ。会議で画面を共有する前にブラウザを開き直したときに、前回の状態がそのまま戻る。個人の用事で開いた画面や、別の顧客に関する画面が混じっていると、その場で閉じる作業が発生する。

この2つを踏まえると、選び方の目安が出る。仕掛かりを持ち越す必要が本当にあるなら2つ目、そうでないなら3つ目にして、持ち越したいものはブックマークで管理する。判断を毎朝に持ち込まない形にしておくのが、起動設定の目的になる。

設定はプロファイルごとに持っている

手順どおりに設定したのに動きが変わらない、という場合にもう1つ疑う先がある。Chromeはプロファイルという単位で、ブックマーク・履歴・パスワード・その他の設定を別々に保存している。起動時の設定もこの「その他の設定」に含まれるため、プロファイルを2つ使っている人は、片方で設定してもう片方の窓で確かめているという取り違えが起きる。

右上のアイコンを押すと、いまどのプロファイルの窓を見ているかが分かる。仕事用と個人用を分けている人は、設定する前にここを確かめる。分けている意味からすると、起動時に開くページも2つで別にしておく方が自然で、仕事用は業務の画面、個人用は新しいタブページ、という組み方になる。

プロファイルを増やすときに知っておきたい点も1つある。Chromeからプロファイルを削除すると、そのプロファイルのブックマーク・履歴・パスワード・その他の設定は端末から消える。試しに作って消す、という使い方には向かないので、増やす前に何をそこへ入れるかを決めておく。

開き方より先に、閉じ方を決める

起動時の設定をどう組むかは、実は閉じ方の問題として考えた方が早い。前回の状態が戻る設定を選ぶかどうかは、「閉じる」という操作に何を期待しているかで決まるからだ。

閉じるを一区切りとして使っている人は、戻ってこない設定を選ぶべきだ。1日の終わりに閉じ、翌朝は決まった画面から始める。逆に、閉じるを中断としてしか使っていない人は、戻ってくる設定の方が合う。どちらが正しいということはなく、噛み合っていないと不満になる。

ありがちな不一致は、閉じるを区切りとして使いたいのに、前回の状態が戻る設定になっている場合だ。毎朝、昨日のタブを閉じる作業から1日が始まる。この形になっている人は、設定を「特定のページまたはページセットを開く」に変えて、持ち越したい画面だけをブックマークに移すと、朝の作業が1つ減る。

設定した覚えがないのに変わっているとき

もう1つ、頻度の高い相談がある。ホームページや起動ページが、自分で設定していないページになっているという状態だ。この場合に疑うべきことは公開されている資料に明記されている。

起動ページ、ホームページ、検索エンジンが知らないうちに変更されている場合は、望ましくないソフトウェアがインストールされている可能性があります。ブラウザの設定をリセットする方法をご確認ください。 出典: wajun.co.jp

この状態のときに、設定画面から書き換えて済ませるのは対処になっていない。書き換える元が残っていれば、また戻る。順番としては、心当たりのない拡張機能が入っていないかを先に見て、それを外してから設定を直す。何かを入れた直後に起きたのなら、その何かが原因である可能性が高い。

会社から配られた端末の場合は、別の可能性もある。管理者側で起動ページが固定されていることがあり、その場合は設定画面に管理されている旨の表示が出る。手元で変えられる範囲を超えているので、変更したい理由を添えて管理している部署に相談する形になる。

起動直後の画面が、その日の最初の判断を決める

ここまでが設定の話で、最後に置き方の話をする。起動時に何を出すかという問いは、実質的には「1日の最初の判断を何にするか」という問いになっている。新しいタブページが出れば、最初の判断は「何を開くか」だ。前回の状態が戻れば、最初の判断は「どれを閉じるか」になる。登録したページが開けば、最初の判断は「どれから見るか」になる。

Webアプリを何枚も使って仕事をしている人の場合、この判断が毎朝発生することが負担になる。設定をどう変えても、開くべき画面が10枚あるという事実は変わらない。3枚までなら起動時の登録で足りるが、それを超えると、起動設定では扱いきれなくなる。

この規模になったときの解き方は、起動時に何を開くかではなく、画面をどうまとめておくかに移る。用途ごとに画面の組を作っておき、その組ごと呼び出せるようにすると、毎朝の判断が「どの組を開くか」の1回に減る。この考え方はアプリごとに独立したワークスペースとして整理されていて、組の作り方と切り替え方はワークスペースの説明にまとまっている。

対象の画面がその形で扱えるかは、事前に調べられる。サービスごとに単独の枠として開けるかどうかの一覧が使えるアプリにあり、毎日開く画面がそこに含まれているかを先に確かめると、組み替えの手戻りが減る。ブラウザの機能としてどこまで届くのかを見比べたい場合はできることに並んでいる。

順番としては、まず起動時の設定を3つのどれかに決める。次に、起動時に開く画面を2枚か3枚に絞る。それでも毎朝の立ち上げに時間がかかるなら、設定ではなく画面の数の問題になっているので、まとめ方を変える側に寄せる。導入前に条件を確かめたい場合はよくある質問に判断の材料が並んでいる。

よくある質問

ホームページと起動ページは何が違いますか?

起動ページは、Chromeを起動したときに表示されるページです。ホームページは、ホームボタンを押したときに表示されるページです。別々に設定でき、同じページを指定することもできます。設定画面では前者が「起動時」、後者が「デザイン」の下にあります。

起動時に複数のページを開くことはできますか?

できます。設定の「起動時」で「特定のページまたはページセットを開く」を選び、開きたいページを登録します。ただし登録した数だけタブが開くため、多く登録すると起動直後にどれから見るかを選ぶ手間が戻ってきます。2枚か3枚に絞るのが扱いやすい形です。

ホームページを設定したのに何も変わりません。なぜですか?

ホームページの行き先は、ホームボタンを押したときにだけ効きます。設定の「デザイン」で「ホームボタンを表示する」をオンにしていないとボタン自体が出ないため、変化に気づけません。起動時の動きを変えたい場合は「起動時」の方を設定します。

覚えのないページが起動時に開くようになりました。どうすればよいですか?

公開されている資料では、起動ページやホームページ、検索エンジンが知らないうちに変わっている場合は、望ましくないソフトウェアが入っている可能性があると案内されています。設定を書き換えるより先に、心当たりのない拡張機能を外してから設定を直す順番が確実です。

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