Chromeのマイクを許可する手順|声が届かないときに見る場所
会議に入った直後に「聞こえていません」と言われる。自分の画面ではマイクのアイコンがオンになっているのに、相手には届いていない。「chrome マイク 許可」で調べる人が置かれているのは、この状況である。
原因は、許可が2層に分かれている点にある。ブラウザがそのサイトにマイクを渡すかどうかという層と、OSがブラウザにマイクを渡すかどうかという層は別の設定である。どちらか片方が切れていると、もう一方をいくら操作しても音は通らない。以下では層ごとの場所と、確かめる順番を整理する。
許可を求める画面で選べる答えは3つある
マイクを使うサイトを初めて開くと、ブラウザが許可を尋ねてくる。ここで選べる答えは1つではない。Chromeのヘルプは、メッセージが表示されたときの選択肢として「サイトへのアクセス時のみ許可する」「今回のみ許可」「許可しない」の3つを挙げている。
3つの違いは、次に同じサイトを開いたときの扱いである。1つ目を選ぶと、その後もそのサイトを開いているあいだは録音を始められる状態になる。2つ目は今回の分だけで、次に開くときはまた尋ねられる。3つ目を選ぶと遮られた状態が残り、以降は黙って通らなくなる。
ここで重要なのは、許可した場合の範囲がはっきり決められている点である。Chromeのヘルプは、許可したサイトはアクセス時に録音や録画を開始できるが、別のタブや別のアプリを使っている場合は開始できないと説明している。会議のタブから離れているあいだは勝手に拾われない作りになっている。
急いでいるときに「今回のみ許可」を選ぶ癖がつくと、会議のたびに同じ質問に答えることになる。毎週同じサービスで会議をするなら、最初の1回で「サイトへのアクセス時のみ許可する」を選んでおくほうが手数が少ない。
あとから許可を変える場所
過去に「許可しない」を選んだサイトは、記憶された状態が残る。この状態は自分で書き換えられる。Chromeのヘルプが案内している手順は次の形である。
- パソコンでChromeを開く
- 右上のその他アイコンから「設定」を選ぶ
- 「プライバシーとセキュリティ」から「サイトの設定」を選ぶ
- 権限の欄で「マイク」を選ぶ
- 既定として使う動作を選ぶ
この画面では、許可しているサイトと許可していないサイトの一覧も見える。ヘルプは、すでに行った例外や許可の設定を取り消すにはそのサイトの右側にある削除を選ぶこと、現在許可していないサイトを許可するには「カメラまたはマイクの使用を許可しないサイト」でサイト名を選んで権限を許可に変えることを案内している。
会議の最中に権限を確かめる道もある。会議の参加手順を案内しているある解説は、ライブミーティング中の確認方法として次のように書いている。
ライブミーティング中に権限を確認するには、ChromeのURLバーにある[ロック]アイコンをクリックし、マイクとカメラが[許可]に設定されていることを確認します。 出典: support-jp.univerge.blue
アドレスバーの左端にあるアイコンからその場で開ける点は覚えておく価値がある。設定画面まで戻らずに、いま開いているサイトの権限だけを切り替えられるため、会議を止める時間が短くなる。変更したあとはページを読み込み直す。
使うマイクを指定しておく
許可は通っているのに音が小さい、あるいは別の機器から拾っているという症状は、選ばれている機器の問題である。Chromeはサイトで使う既定のマイクを指定できる。
手順は権限を変える場所と同じで、設定のプライバシーとセキュリティからサイトの設定を開き、権限の欄でマイクを選ぶ。ヘルプには、既定のマイクを選ぶには下矢印を選ぶと書かれている。ここで選んだ機器が、サイト側で特に指定がないときに使われる。
ヘッドセットを抜き差しして使う人は、この指定が思わぬ働きをする。ヘッドセットを繋いだ状態で選んだ機器が残っていると、外したあとに拾う先が消えて無音になる。会議の前に機器を繋ぎ、その状態でこの画面を開いて選び直すのが確実である。
同じ画面にはカメラの欄もあり、既定のカメラを選んだり切り替えたりできる。マイクだけを直したのに映像が出ないという場面では、こちらも合わせて見ておく。
OS側の許可は、ブラウザの設定とは別にある
ブラウザの中でいくら許可を出しても、OSがブラウザにマイクを渡していなければ音は通らない。macOSではこの許可が独立した画面で管理されている。Appleのガイドは手順をこう案内している。
- アップルメニューから「システム設定」を選ぶ
- サイドバーで「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
- 「マイク」をクリックする
- リストのアプリごとに、マイクへのアクセスのオンとオフを切り替える
この一覧に並ぶのは、マイクの使用を要求したアプリである。ブラウザをインストールした直後はまだ並んでいないことがあり、一度マイクを使うサイトを開いて許可を求められた時点で項目が現れる。
Chromeのヘルプにも、OS側の許可に触れる手順が載っている。ダイアログボックスで「設定を開く」を選び、カメラまたはマイクの権限を許可するためにオンにする、変更を保存するために終了するかを尋ねられたら画面の指示に沿って終了するか、Chromeを再起動するという流れである。設定名はデバイスによって異なる場合があるとも書かれている。
使われているかどうかを見る目印もある。Appleのガイドは、コンピュータのマイクが使用されている場合や最近使用された場合はコントロールセンターに収録インジケータランプが表示され、どのアプリがマイクにアクセスしているかが分かると説明している。会議中にこのランプが出ていないなら、音は拾われていない。
声が届かないときに見る順番
Chromeのヘルプには、マイクが機能しない場合の手順が段階に分けて載っている。上から順に当たると、原因に行き着くまでの回数が少なくなる。
| 順番 | 確かめること |
|---|---|
| 1 | ミュートになっていないこと。ヘッドセットのコードのスイッチと、サイト側のミュートの両方 |
| 2 | Chromeでそのサイトにマイクへのアクセスを許可していること |
| 3 | システムの設定で、既定の録音デバイスとして正しいマイクが選ばれ、録音レベルが適切であること |
| 4 | 通話を終了して再参加し、Chromeを再起動し、パソコンを再起動すること |
| 5 | それでも解決しない場合は、マイクの製造元に問い合わせること |
見落としやすいのは1番である。ヘッドセットのコードに付いた物理的なスイッチは、鞄の中で動いていることがある。設定を疑う前に、手で触って確かめるほうが速い。
3番のレベルも効く。許可が通っていて機器も合っているのに「遠い」と言われる場合は、入力レベルが下がっている。macOSでは、サウンドの入力設定で入力レベルを見ながら声を出して、バーが動く位置を探す。
職場や学校の端末では変えられないことがある
手順どおりに進めても設定が変えられない、あるいは項目そのものが灰色になっている場合がある。Chromeのヘルプはこの点を重要事項として明記している。職場や学校でChromeを使っている場合、ネットワーク管理者がカメラとマイクの設定を行っていることがあり、そのため設定を変更できない場合があるという内容である。既定のマイクを選ぶ欄とカメラを切り替える欄にも、同じ趣旨のヒントが添えられている。
この状態のとき、自分の側での操作は結果を変えない。管理者に、どのサイトでマイクを使う必要があるかを伝えて、許可の対象に入れてもらう形になる。伝えるときはサービス名だけでなく、会議で使うURLの形まで添えると通しやすい。
私物の端末を使う選択肢が許されているかどうかも、先に確かめておく。当日に判断で止まらないよう、組織として何が許されているかを平時に聞いておくほうが安全である。
許可も機器も合っているのに拾わない場合
ここまでを確かめても無音が続くときは、マイクの取り合いが起きている。マイクは同時にいくつものアプリが自由に使える資源ではなく、先に掴んだ側が握り続ける場面がある。録音アプリ、音声入力、別の会議のタブを開いたままにしていると、あとから開いた会議では拾われない。
見分け方は目印に頼るのが早い。macOSはマイクが使われているあいだコントロールセンターに収録インジケータランプを出すため、会議に入る前からランプが点いているなら、別の何かが先に使っている。心当たりのアプリを閉じてから会議のページを読み込み直すと、拾う先が戻る。
同じ種類の取り合いはカメラでも起きる。Appleのガイドは、カメラを使うアプリを開くとカメラが自動的にオンになり、緑色のランプが点灯すること、カメラを使うすべてのアプリを閉じるか終了するとカメラとランプがオフになることを説明している。映像と音声が同時に出ないときは、掴んでいる側を探すところから始める。
拡張機能も候補に入る。会議の画面に手を入れる種類の拡張や、音声を加工する拡張は、サイト側の取得と衝突することがある。切り分けるときは、拡張を入れていない別のプロフィールで同じ会議のリンクを開き、症状が消えるかを見る。消えるなら原因は拡張の側にあるので、会議のときだけ切る運用に変える。
タブの数そのものも効く。会議のタブを開いたまま別の会議に入る、テスト用のページを開いたままにするといった状態は、権限の設定とは関係なく音の出どころを分からなくする。会議の前に、マイクを使うタブを1枚に絞るところまでやっておくと、当日の切り分けが短くなる。
会議のたびに許可を探さない置き方
許可の場所を覚えても、会議のたびに探す動作は残る。原因は、会議のサービスがほかの作業と同じブラウザに同居していて、タブの1枚として扱われている点にある。タブが30枚並ぶ中から会議のタブを見つけ、アドレスバーのアイコンを押すまでに数手が要る。
ここで効くのは、サービスごとに窓を分けてしまうことである。アプリごとに独立したワークスペースという考え方で作られたWebアプリをまとめるブラウザは、サービスごとに窓と権限の置き場所を切り離す。仕組みの説明はワークスペースにあり、何ができるかは機能を並べたできることで確かめられる。会議で使うサービスが扱えるかどうかは、開けるサービスを列挙した使えるアプリを見るのが早い。
窓が分かれていると、会議の窓は会議のサービスだけを開いた状態で残る。許可を出す相手が窓ごとに固定されるため、会議のたびに権限を確かめ直す動作が減る。開発の作業まで同じ並びに入れたい場合の扱いはターミナルにまとまっている。
導入の前に知っておく損得もある。サービスごとにログインをやり直す手間が要り、窓を開いたままにするのでメモリの使用量は増える。この種の道具は月額の有無と対応OSで性格が変わるため、検索寄りの構成を持つ側と比べたSidekickとの比較を先に読み、条件が合うかを見てから決めると外しにくい。金額の考え方は料金に、導入前に出やすい疑問はよくある質問に並んでいる。
今日やることは1つでよい。次の会議の前に、アドレスバーの左端のアイコンからそのサイトのマイクが許可になっているかを見る。許可なのに届かないなら、macOSのシステム設定のプライバシーとセキュリティでマイクを開き、ブラウザ本体がオンかを見る。この2か所で、多くの無音は説明が付く。
よくある質問
「今回のみ許可」と「サイトへのアクセス時のみ許可する」はどう違いますか?
次に開いたときの扱いが違います。「今回のみ許可」は今回の分だけで、次に同じサイトを開くとまた尋ねられます。「サイトへのアクセス時のみ許可する」を選ぶと、そのサイトを開いているあいだは録音を始められる状態になります。毎週同じサービスで会議をするなら後者のほうが手数が少なくなります。
一度「許可しない」を選んでしまいました。あとから戻せますか?
戻せます。Chromeの設定からプライバシーとセキュリティを開き、サイトの設定を選び、権限の欄でマイクを選びます。「カメラまたはマイクの使用を許可しないサイト」に並んだサイト名を選び、マイクの権限を許可に変えます。サイトの右側にある削除を選んで設定そのものを取り消す方法もあります。
Chromeで許可したのに声が届きません。ほかに見る場所はありますか?
macOS側の許可を見てください。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーでプライバシーとセキュリティをクリックし、マイクを選ぶと、アプリごとのアクセスのオンとオフが並びます。ここでブラウザ本体がオフだと、サイト側で許可していても音は通りません。
会社のパソコンで設定の項目が灰色になっていて変えられません。
管理者が設定を管理している可能性があります。Chromeのヘルプには、職場や学校でChromeを使っている場合はネットワーク管理者がカメラとマイクの設定を行っていることがあり、設定を変更できない場合があると書かれています。会議で使うサービス名とURLの形を添えて、管理者に許可の対象へ入れてもらってください。