Chromeのタブ整理拡張機能を、入れる前に4つの型で選ぶ

chrome タブ整理拡張機能を選ぶときは、製品名から探すより先に、困りごとが「タブを閉じたいのに閉じられない」「探せない」「重い」のどれなのかを決めると外れにくい。拡張機能はやっていることで、保存型、ワークスペース型、自動で閉じる型、休止型の4つに分かれ、それぞれ効く悩みが違うからだ。この記事では、代表的な7つの拡張機能の利用者数、評価、最終更新日を2026年10月18日にChromeウェブストアで確かめて型ごとに並べ、Chromeの標準機能だけで足りる範囲、入れる前に確かめたい3つの点までを整理する。なお、このサイトはWebアプリをまとめるブラウザの開発元が運営している。

7つの拡張機能をストアの数字で並べる

まず、比較の対象にした7つの拡張機能を、Chromeウェブストアの掲載ページに出ていた数字で並べる。評価は毎日更新されるとストアに書かれているため、あくまで確認した日の値になる。

拡張機能 型 利用者数 評価(件数) 最終更新
OneTab 保存型 2,000,000 3.8(1.5万件) 2026年10月11日
Session Buddy 保存型 1,000,000 3.3(2.5万件) 2026年4月28日
Toby 保存型 300,000 3.5(3,296件) 2026年10月15日
Tab Manager by Workona ワークスペース型 200,000 4.2(3,845件) 2026年10月9日
Tab Wrangler 自動で閉じる型 60,000 4.2(946件) 2026年10月15日
Auto Tab Discard 休止型 200,000 4.0(389件) 2026年10月12日
The Marvellous Suspender 休止型 100,000 3.3(547件) 2026年9月17日

7つとも、確認した時点で過去半年以内に更新されていた。利用者数が最も多いのはOneTabで、評価が高いのはWorkonaとTab Wranglerだった。利用者数が多い拡張機能ほど評価の件数も多く、平均が下がりやすい傾向がある。評価の数字だけで選ぶより、次の節で型を決めてから候補を絞るほうが確実だ。

4つの型と、それぞれが効く悩み

保存型:閉じたいのに閉じられない人向け

開いているタブをまとめてリストに変え、ブラウザからは閉じる型だ。OneTabはその代表で、掲載ページには次のように書かれている。

タブが多すぎると感じたら、OneTab アイコンをクリックして、すべてのタブをリストに変換します。タブが必要になったときは、個別にも一括でも復元できます。 出典: chromewebstore.google.com

Session Buddyは、開いているタブの保存と以前のセッションの復元を軸にしたセッション管理の拡張機能で、すべての窓のタブを1つの画面で見渡せる。Tobyは新しいタブのページを、保存したタブの「コレクション」を並べた画面に変える。保存型は、あとで読む資料が大量にたまっている人に効く。弱点は、保存したリストが二度と開かれない置き場所になりやすいことだ。

ワークスペース型:案件ごとに視界を切り替えたい人向け

Workonaは、仕事を案件ごとの「スペース」に分け、スペースを切り替えるとそのタブの組が開く仕組みを持つ。会員登録をして使う形で、料金のページによると、有料のProプランでスペース数が無制限になり、90日分のセッションのバックアップが付く。複数の案件を行き来する人に向くが、登録が要る点と、案件の区切りを自分で作る手間がある点は先に知っておきたい。

自動で閉じる型:タブを閉じる習慣を道具に任せたい人向け

Tab Wranglerは、しばらく使っていないタブを指定した時間で自動的に閉じ、閉じたタブを一覧に残す。掲載ページによると、お気に入りのサイトを自動で閉じない設定ができ、ピン留めしたタブは閉じない。閉じる判断を人がしなくて済む反面、時間の設定が短いと必要なタブまで閉じられる。

休止型:動作が重い人向け

Auto Tab DiscardとThe Marvellous Suspenderは、使っていないタブを休ませてメモリを空ける。タブ自体は残るので、数は減らない。Auto Tab Discardの掲載ページには、休止したタブはスクロール位置やテキストボックスの内容を保ったまま戻ると書かれている。The Marvellous Suspenderは、以前の「The Great Suspender」をもとにした無料のオープンソースの拡張機能だと説明されている。

選び方をまとめると、「閉じたいのに閉じられない」なら保存型、「案件ごとに切り替えたい」ならワークスペース型、「閉じる判断が面倒」なら自動で閉じる型、「重い」なら休止型になる。

Chromeの標準機能だけで足りる範囲

拡張機能を入れる前に、Chrome本体の機能でどこまで届くかを確かめておくと、入れる数を減らせる。拡張機能が少ないほど、動作も権限の管理も軽くなる。

メモリセーバーは休止型の代わりになる

Chromeには、使っていないタブを非アクティブにする「メモリセーバー」がある。右上のその他アイコンから「設定」を開き、左側の「パフォーマンス」を選ぶと、オンとオフ、そして「適度」「バランス重視(推奨)」「最大」の3段階を選べる。Chromeヘルプによると、次のタブは非アクティブにならない。

  • 音声や動画を再生中のタブ、通話中のタブ
  • 画面共有中のタブ
  • ページ通知を出すタブ
  • ダウンロード中のタブ
  • 一部記入済みのフォームがあるタブ
  • 固定タブ

書きかけのフォームや通知の届くチャットが守られるため、休止型の拡張機能を入れる理由の多くはここで解消する。詳しい手順はメモリセーバーのヘルプにある。

タブグループとタブ検索は、探す悩みに効く

タブグループは、タブに色と名前を付けてまとめ、折りたたむ機能だ。閉じたグループは消えずに残る。

閉じたグループは削除されず、ブックマーク バーまたはメニューに保存されます。閉じたグループは再度開くことができます。 出典: support.google.com

同じヘルプによると、閲覧履歴とタブをGoogleアカウントと同期していれば、タブグループの変更は自動で保存され、他の端末にも同期される。保存型やワークスペース型が解こうとしている問題の一部は、これで足りる。

タブ検索は、タブバーに最初から固定されているボタンで、MacではCommand+Shift+Aでも開ける。キーワードで開いているタブを絞り込める。タブバーの空いている所を右クリックして「タブを縦方向に表示」を選べば、タブバーが窓の横に移り、ページのタイトルが全部読めるようになる。

入れる前に確かめたい3つの点

1つ目:サイトへのアクセス権限

タブの一覧を扱う拡張機能は、開いているページに触れる権限を求めることが多い。Chromeウェブストアのヘルプによると、拡張機能の管理画面で拡張機能の「詳細」を開けば、サイトへのアクセスを「クリックされた場合のみ」「特定のサイト」「すべてのサイト」から選び直せる。インストールした後でも絞れるので、整理に必要な範囲だけを許可するとよい。

2つ目:保存したタブの置き場所

保存型の多くは、保存したタブを拡張機能の保存領域に持つ。この領域は、拡張機能を削除すると消える。Chromeの開発者向け資料には、拡張機能のローカルの保存領域について「データはローカルに保存され、拡張機能が削除されるとクリアされます」とある。OneTabの公式サイトも、アンインストールすると保存したタブが削除されると注意している。大量に保存するなら、書き出しの機能で定期的にファイルへ控えておく。Tobyのように会員登録をして同期するものは、保存先が開発元のサービスになる。

3つ目:更新が続いているか

Chromeは古い世代の拡張機能の仕組みであるManifest V2を段階的に終了し、Chromeの開発者向けの年表によると、2026年8月31日に残っていたManifest V2の拡張機能がすべてChromeウェブストアから削除された。今回並べた7つはいずれも半年以内に更新されていたが、紹介記事に載っている拡張機能がストアから消えていることはありうる。入れる前に掲載ページの「更新」の日付を見ておくと安心だ。

無料で使える範囲と料金

7つのうち、Session BuddyとThe Marvellous Suspenderは、掲載ページで無料と明記されている。Session Buddyは、すべての機能が無料でアカウントも不要だと説明している。OneTabは公式サイトで登録不要と案内しており、Tab WranglerとAuto Tab Discardの掲載ページにも有料プランの案内はなかった。有料のプランがあるのはTobyとWorkonaだ。

Tobyの料金のページを確認すると、無料のStarterは保存できるタブが60個まで、保存数が無制限になるProductivityは年払いで1人あたり月4.5ドル(年54ドル)、月払いでは月6ドルだった。チーム向けのTeamは年払いで月8ドルになる。無料版で60個を超えると有料版が必要になるため、保存の量が多い人は最初に上限を意識しておきたい。

Workonaは、無料で始められ、有料のProプランでスペースが無制限になると料金のページに書かれている。案件の数が少なければ無料版で足りるが、案件が増えるほど有料版が視野に入る。

拡張機能では分けられないもの

型を正しく選んでも残る問題がある。拡張機能はすべて、1つのブラウザの1つのプロファイルの中で動くからだ。

  • ログインが分かれない。同じサービスの2つのアカウントを同時に開くには、Cookieの保管場所を分ける必要があり、これを担うのはChromeのプロファイルだ。タブを並べ替える拡張機能は、この層に触れない
  • 通知の出どころが分からない。Webアプリの通知は、Macの通知センターではどれもChromeから届く
  • 切り替えの行き先がブラウザになる。Command+Tabで着くのはChromeで、そこから目的のタブを探す手数が毎回かかる

会社のGmailと個人のGmail、本業のSlackと副業のSlackのように、同じサービスを複数のアカウントで使っているなら、困りごとの中心はタブの数ではなくログインの分け方にある。

この場合の選択肢として、Webアプリをまとめるブラウザがある。このサイトの運営元が作っているmacOS向けの製品では、GmailやSlackをアプリとして左に並べ、アプリごとにログイン状態を分けて持つ。仕事と私用のようにアプリの組を切り替えるワークスペースの仕組みはワークスペースのページで説明されている。よくある質問によると、Chromeの拡張機能はChromeウェブストアからそのまま追加できる。無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまでと料金のページにある。同じ種類の道具との違いはWaveboxとの比較にまとまっている。

最初の一歩は、メモリセーバーとタブ検索を試すことだ。それでも閉じられないタブが残るなら保存型、案件ごとの切り替えが要るならワークスペース型を1つだけ入れて数日使い、同じサービスの別アカウントが原因だと分かったら、分ける仕組みのほうを見直すとよい。

よくある質問

タブ整理の拡張機能は複数入れても大丈夫ですか?

型が違えば併用はできるが、同じ型を2つ入れると、どちらが効いているか分からなくなる。休止型はChromeのメモリセーバーと役割が重なるため、まずメモリセーバーだけを試すとよい。1つずつ入れて数日使い、足りない機能がはっきりしてから追加する順番が確実だ。

無料で使えるタブ整理の拡張機能はどれですか?

2026年10月18日時点で、Session BuddyとThe Marvellous Suspenderは掲載ページで無料と明記され、OneTab、Tab Wrangler、Auto Tab Discardにも有料プランの案内はなかった。Tobyは保存できるタブが60個までなら無料で、それを超えると有料のプランになる。Workonaは無料で始められ、Proプランでスペースが無制限になる。

拡張機能を削除すると、保存したタブはどうなりますか?

保存型の多くは、保存したタブを拡張機能の保存領域に持つため、削除すると消える。OneTabの公式サイトも、アンインストールすると保存したタブが削除されると注意している。削除や入れ替えの前に、書き出しの機能でファイルに控えておくのが安全だ。

拡張機能で仕事用と個人用のアカウントを分けられますか?

分けられない。ログイン状態はCookieの保管場所で決まり、それを分ける単位はChromeのプロファイルになる。タブを並べ替える拡張機能はこの層に触れないため、同じサービスの2つのアカウントを同時に開くには、プロファイルを分けるか、アプリごとにログインを分けるブラウザを使う。

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