chrome workspaces like edgeを探した人が、次に決めること

Chromeで「Edgeのワークスペースのようなもの」を使いたい場合、選べる道は2つです。Chromeに最初から入っている「タブグループ」を保存して使うか、Chromeウェブストアにある拡張機能「Edge Workspaces」を入れるかです。Chromeの本体には、ワークスペースという名前の機能はありません。どちらを選んでも、Edgeの売りであるリアルタイムの共有だけは再現できないので、そこを必要としているかどうかで答えが決まります。

このサイトは、Mac用のアプリ集約ブラウザの開発元が運営しています。以下では、Chromeの公式ヘルプとChromeウェブストアの掲載内容を2026年10月18日に確認したうえで、手順と違いを順に並べます。

まず、Edgeのワークスペースが何をしているかを確かめる

置き換える対象を取り違えると、要らない拡張機能を探し回ることになります。Microsoftの管理者向け資料は、Edgeのワークスペースを次のように説明しています。

各 Edge ワークスペースには、ユーザーとその共同作業者によって作成およびキュレーションされた、独自のタブとお気に入りのセットが含まれています。 Edge ワークスペースは自動的に保存され、最新の状態に保たれます。 出典: learn.microsoft.com

同じ資料には前提条件も書かれています。利用者にはMicrosoft Entraテナントとバージョン114以降のEdgeが必要で、ワークスペースを作るにはOneDrive for Businessのライセンスへのアクセスが要ります。個人用のワークスペースは安定版120から使えるようになったとも書かれています。

分解すると、Edgeのワークスペースがしている仕事は次の4つです。

  • プロジェクトごとに、タブとお気に入りの組を専用の窓で持つ
  • その組を自動で保存し、閉じても後から同じ状態で開き直せる
  • 別の端末から同じ組を開ける
  • 同僚と同じ組をリアルタイムで共有し、誰がどのタブを見ているかまで分かる

Chromeで代わりを探すときは、この4つのうちどれが要るのかを先に決めます。前の3つはChromeにも手段があり、4つ目だけが空白になります。

Chromeに最初からある代わり:保存したタブグループ

Chromeのタブグループは、色と名前を付けたタブのまとまりです。公式ヘルプ「Chrome でタブを管理する」によると、閲覧履歴とタブがGoogleアカウントと同期されている場合、タブグループへの変更は自動で保存され、すべてのデバイスの間で同期されます。つまり「自動保存」と「別の端末から開く」の2つは、拡張機能なしで手に入ります。

作り方は次のとおりです。

  1. タブを右クリックして[タブをグループに追加]から[新しいグループ]を選ぶ
  2. 左側の色付きの円か名前を右クリックし、グループの名前と色を決める
  3. 使い終わったら、グループを右クリックして[グループを閉じる]を選ぶ
  4. 再開するときは、ブックマーク バーのグループ名か、その他アイコンの[タブグループ]から開く

ここで覚えておきたいのは、閉じることと削除することの違いです。ヘルプには、閉じたグループは削除されずにブックマーク バーかメニューに保存されると書かれています。一方で[グループを削除]を選ぶと、同じGoogleアカウントを使っている他のデバイスからも消えます。Edgeのワークスペースを閉じる感覚で削除を選ぶと、別のMacに残っていたはずの組まで消えるので、使い分けを先に決めておきます。

設定の[デザイン]には[新しいタブグループをブックマーク バーに自動的に固定する]という項目もあります。これをオンにすると、作ったグループがブックマーク バーに並び、Edgeのワークスペース一覧に近い見え方になります。

拡張機能「Edge Workspaces」の中身と使い方

検索上位に出てくる拡張機能「Edge Workspaces」は、名前のとおりEdgeの動きをChromeでまねるための拡張機能です。Microsoftの製品ではなく、個人の開発者が公開しているオープンソースの作品で、ソースコードはGitHubのリポジトリで読めます。

Chromeウェブストアの掲載ページを2026年10月18日に確認した時点の情報は次のとおりです。

項目 掲載内容
評価 5点満点で4.3(16件)
ユーザー数 1,000ユーザー
バージョン 1.2.1
更新日 2025年5月2日
料金 無料(広告なし)
データの扱い デベロッパーはデータを収集・使用しないと申告

使い方は、ツールバーのアイコンからポップアップを開き、「+」から「New workspace」か「New workspace from window」を選んで名前を付けるだけです。新しい窓が開き、その窓で開いたタブが作業しながら自動で保存されます。窓を閉じても、ポップアップから選べば保存したタブが新しい窓で開きます。バージョン1.2.0からはGoogleの同期を使ってパソコンの間でワークスペースを同期できるようになり、設定で「Save workspaces to bookmarks」をオンにすると、ブックマークの「その他のブックマーク」の下に読み取り専用の写しも作られます。書き出しと読み込みにも対応しているので、別のMacへ移すときにファイルで渡せます。

タブグループとの違いは単位です。タブグループは1つの窓の中のまとまりで、Edge Workspacesは窓1枚をまるごと1つのワークスペースとして扱います。Edgeのように「プロジェクトごとに窓を切り替える」感覚に近いのは後者です。一方、更新日が2025年5月で止まっている点は、導入前に見ておく材料になります。

どちらでも再現できない2つのこと

タブグループでも拡張機能でも埋まらない部分が2つあります。

1つ目はリアルタイムの共有です。Microsoftの資料によると、Edgeのワークスペースでは、タブ・お気に入り・履歴がチームとリアルタイムで共有され、各メンバーがいま開いているタブも見えます。この共有はOneDrive for Businessに保存されたデータと、同じテナントの中に限った権限で成り立っています。Chromeの同期は1人のデータをその人の別の端末へ運ぶ仕組みなので、複数人で同時に書き込む入れ物がありません。チームでリンクの集まりを持ちたい場合は、ブラウザの外、たとえばSlackのチャンネルのピン留めや共有ドキュメントに一覧を作ることになります。

2つ目はアカウントの分離です。Edgeのワークスペースもタブグループも、1つのプロフィールの中で動きます。Chromeの公式ヘルプ「複数のプロファイルを使用して Chrome を管理する」にあるとおり、ブックマーク・履歴・パスワードなどを分けられるのはプロファイルです。仕事用のワークスペースと個人用のワークスペースで別のGoogleアカウントにログインしたい場合、タブグループを2つ作っても同じアカウントのままです。分けたいのがプロジェクトなのかアカウントなのかで、選ぶ機能が変わります。

Chromeだけで組み直す手順

Edgeから移る人がChromeで同じ働き方を作るなら、次の順番で組むと手戻りが少なくなります。

  1. いまのワークスペースを「アカウントで決まるもの」と「作業で決まるもの」に分ける。取引先のGoogle Workspaceや個人のGmailは前者、進行中の案件や調べものは後者
  2. 前者はChromeのプロファイルにする。右上のプロファイルから[Chrome プロファイルを追加]を選び、名前・写真・テーマカラーを設定する。色を変えておくと、どの窓がどのアカウントか見分けやすくなる
  3. 後者は、そのプロファイルの中のタブグループにする。名前は「4月の見積もり」のように終わりが分かる形にすると、閉じる時期を判断しやすい
  4. 窓単位で切り替えたい案件だけ、拡張機能のEdge Workspacesを使う
  5. タブが20枚を超える窓は縦方向のタブにする。タブバーの空白部分を右クリックして[タブを縦方向に表示]を選ぶか、Macなら[表示]メニューから切り替えられる

最後の縦方向のタブは、Edgeから移った人が物足りなさを感じやすい部分でした。いまのChromeでは公式に用意されていて、[設定]の[デザイン]にある[タブの位置]で縦か横かを選べます。タブ検索も、Macでは[command]+[shift]+[A]で開けるので、グループに入れ忘れたタブを探す手間はそれほどかかりません。

窓を切り替える回数そのものを減らすという選択

ここまでの組み方には、残る負担が1つあります。プロファイルを3つ、4つと増やすほど、窓の数が増えることです。Chromeはプロファイルごとに別の窓を開くので、Command+Tabで出てくるのはChromeのアイコン1つだけで、どの窓がどのアカウントかは窓を見て判断することになります。Edgeのワークスペースを使っていた人が本当に困っていたのが「タブが多いこと」ではなく「Gmail・Slack・Notionを行き来する回数が多いこと」だった場合、タブの整理では解決しません。

その場合の解き方の1つが、Webアプリを1つずつ独立した場所として扱うアプリ集約ブラウザです。たとえば当サイトの開発元が作っているMac用のアプリでは、アプリごとに専用のCookieコンテナを持たせ、仕事用と個人用のGmailに同時にログインしたままにできます。アプリをまとめる単位はワークスペースで、色・アイコン・既定の検索エンジン・ブックマークをワークスペースごとに持てます。⌘Kのコマンドパレットで任意のアプリやワークスペースへ移れること、Chrome・Edge・Arcなどからブックマークをフォルダ構成ごと取り込めることはできることに一覧があります。

料金のページによると、無料プランはワークスペース1つ・アプリ3つまでで、上限なしのProは月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円(いずれも税込)です。Proには14日間の試用があり、対応するのはmacOS 12以降です。同じ種類の他の製品と並べたい場合は、Waveboxとの比較とFerdiumとの比較に、料金・対応OS・アカウント登録の要否がまとめられています。

どの道を選ぶにしても、最初に決めるのは「何を分けたいか」です。プロジェクトを分けたいならタブグループかEdge Workspaces、アカウントを分けたいならプロファイル、行き来の回数を減らしたいならアプリ単位の道具、という順に当てはめていくと、探しものが1つに絞れます。

よくある質問

Chromeにワークスペースという機能はありますか?

ありません。Chromeの本体にあるのはタブグループ、プロファイル、縦方向のタブで、ワークスペースという名前の機能はありません。Edgeのワークスペースに近い使い方をしたい場合は、タブグループを保存して使うか、Chromeウェブストアにある拡張機能「Edge Workspaces」を追加します。

拡張機能のEdge WorkspacesはMicrosoftが作ったものですか?

いいえ。個人の開発者が公開しているオープンソースの拡張機能で、ソースコードはGitHubで公開されています。2026年10月18日時点のChromeウェブストアの掲載では、バージョン1.2.1、更新日は2025年5月2日、ユーザー数は1,000、評価は16件で4.3でした。無料で広告もありません。

保存したタブグループは別のMacでも開けますか?

開けます。Chromeの公式ヘルプによると、閲覧履歴とタブがGoogleアカウントと同期されていれば、タブグループへの変更は自動で保存され、すべてのデバイスで同期されます。ただし[グループを削除]を選ぶと、同じアカウントを使う他のデバイスからも消えるため、一時的に片づけたいときは[グループを閉じる]を使います。

Chromeで同僚とタブの組を共有する方法はありますか?

Edgeのワークスペースのように、同じタブの組を複数人がリアルタイムで更新する機能はChromeにありません。Chromeの同期は1人のデータを本人の別の端末へ運ぶ仕組みだからです。チームで共有したい場合は、Slackのチャンネルのピン留めや共有ドキュメントに、進行中のリンクの一覧を作る方法が現実的です。

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