Macのキーボードのショートカット一覧|使用頻度の高い順に整理

mac キーボード ショートカット 一覧で検索して出てくるページは、たいてい100個近い表が並んでいます。表そのものは正確でも、上から順に覚えようとすると3日で止まります。必要なのは全部の一覧ではなく、1日に何回使う操作なのかという順番のほうです。

ここでは、Appleが公開している一覧を土台にして、毎日効くものから並べ直します。あわせて、ブラウザの中に入ると意味が変わるショートカットと、効かないときに見る設定もまとめます。

一覧を上から覚えると止まる理由

Appleのサポートページにあるキーボードショートカットの一覧は、切り取りとコピーの基本から、Finder、テキスト編集、アクセシビリティ、アプリ固有のものまでを1ページに収めた資料です。網羅性は高い代わりに、使用頻度の順には並んでいません。Finderのサイドバーを隠す操作と、コピーする操作が同じ密度で並んでいます。

もう1つの壁が記号です。メニューの右端に出ている記号が読めないと、アプリ自身が教えてくれているショートカットを見落とします。

キーボードショートカットでは、1つまたは複数の修飾キーを使います。メニューでは、修飾キーが以下のような省略された記号で表記されています。 出典: support.apple.com

読み方は、command が ⌘、shift が ⇧、option が ⌥、control が ⌃、esc が ⎋、tab が ⇥、delete が ⌫、return が ⏎、caps lock が ⇪ です。この9個の記号を覚えるだけで、以降は使っているアプリのメニューがそのまま一覧になります。新しいアプリを入れたときに調べ物をしなくて済むという意味で、個別のショートカットを10個覚えるより先に効きます。

まず7個だけ覚える

最初に固定するのは、アプリを問わず同じ動きをして、しかも1日に何度も出てくるものです。コピーと貼り付けを除くと、次の7つが候補になります。

ショートカット 動き
⌘+Z / ⇧+⌘+Z 直前の操作を取り消す/やり直す
⌘+W 前面のウインドウを閉じる(⌥+⌘+Wでそのアプリの全ウインドウ)
⌘+Q 使っているアプリを終了する
⌘+スペースバー Spotlightの検索欄を出す
⌘+Tab 開いているアプリを最近使った順に切り替える
⌃+⌘+Q 画面をロックする
⌥+⌘+esc 反応しないアプリを強制終了する

⌘+Wと⌘+Qの違いは、事故を防ぐ意味で押さえておく価値があります。⌘+Wは窓を1つ閉じるだけ、⌘+Qはアプリそのものを終了します。ブラウザで作業中に⌘+Qを押すと、開いていたタブがまとめて閉じます。

⌃+⌘+Qの画面ロックは、席を離れる回数が多い人にとっていちばん回収の早いショートカットです。⇧+⌘+Qはログアウトで、確認の表示を省いて即座にログアウトするのは⌥+⇧+⌘+Qになります。似た組み合わせで結果が大きく違うため、ロックのほうだけを手に覚えさせる形が安全です。

ウインドウと画面を動かす

Webアプリを行き来する働き方で効いてくるのは、文字入力よりもウインドウの操作です。macOSは窓を並べるショートカットを標準で持っていて、Appleの対応表に一覧があります。

ショートカット 動き
Fn+⌃+左矢印 / 右矢印 前面のウインドウを画面の左半分/右半分へ
Fn+⌃+⇧+左矢印 前面を左半分、2つ目のウインドウを右半分へ
Fn+⌃+F 前面のウインドウをデスクトップ全体に広げる
Fn+⌃+C 前面のウインドウを中央に配置する
Fn+⌃+R 並べる前のサイズに戻す
⌘+グレーブアクセント 同じアプリのウインドウを順に切り替える
⌘+M / ⌥+⌘+M 前面のウインドウ/全ウインドウをDockにしまう
⌘+H / ⌥+⌘+H 前面のアプリを隠す/それ以外を隠す

Fn+⌃+⇧+左矢印は、2つのウインドウを1回で左右に並べます。資料と返信用の画面を並べる操作が1手で済むため、1日の回数が多い人はここだけで手数が半分になります。4分割のレイアウトには既定のショートカットが割り当てられていないので、緑色のボタンかメニューバーの「ウインドウ」から選ぶことになります。

⌘+グレーブアクセントは、キーボードの1の左にあるキーを使います。同じアプリのウインドウを複数開いている人には⌘+Tabより効きますが、タブには効きません。⌘+Hでそれ以外のアプリを隠すという使い方は、画面を消さずに視界だけを整える方法として、通知で集中が切れる場面と相性がよい操作です。

Finderとファイルの移動

ファイルを探す時間は、置き場所を覚えるより移動のショートカットを覚えたほうが縮みます。Appleの一覧から、移動と確認に関わるものを抜き出すと次のようになります。

  • ⇧+⌘+G でフォルダへ移動する欄を出す。パスを打てば階層をたどらずに到達できる
  • ⇧+⌘+H でホーム、⇧+⌘+D でデスクトップ、⇧+⌘+O で書類、⌥+⌘+L でダウンロードをFinderで表示する
  • ⇧+⌘+U でユーティリティを表示する。アクティビティモニタやターミナルはここにある
  • ⌘+I で選んだファイルの「情報を見る」ウインドウを出す
  • スペースバー でクイックルックを使い、開かずに中身を確かめる
  • ⌘+D で選んだファイルを複製、⌃+⌘+A でエイリアスを作成する
  • ⌥+⌘+V でコピーしたファイルを元の場所から移動する(コピーではなく移動)
  • ⇧+⌘+N で新しいフォルダを作成する

⌥+⌘+Vは、WindowsのCtrl+Xに相当する動きを探していた人向けの答えです。Finderには切り取りがないので、⌘+Cでコピーしてから⌥+⌘+Vで移動します。

⇧+⌘+Gは、共有サーバやプロジェクトの深い階層を毎日たどっている場合に効きます。パスの先頭を数文字打つと候補が出るため、階層の記憶を持ち歩かなくて済みます。

Finderのウインドウそのものを整える操作もいくつかあります。⌘+Nで新しいFinderのウインドウ、⌘+Tで同じウインドウにタブを追加、⌥+⌘+Sでサイドバーの表示の切り替え、⌥+⌘+Pでパスバーの表示の切り替えです。パスバーを出しておくと、いまどの階層にいるのかがウインドウの下端に常に表示され、⇧+⌘+Gで移動したあとの位置を見失いません。⌥+⌘+Dを押すとDock自体の表示が切り替わるため、画面の縦幅を確保したい場面で使えます。

ブラウザの中では意味が変わるもの

一覧を覚えたのに手が滑る原因のほとんどが、ここにあります。同じ組み合わせが、Finderとブラウザで別の動きになります。

  • ⌘+T は、Finderではタブバーの表示の切り替え、ブラウザでは新しいタブを開く
  • ⌘+W は、ブラウザではタブを1つ閉じる。窓を閉じるつもりで押すと、窓は残ってタブだけ消える
  • スペースバー は、Finderではクイックルック、Webページでは画面のスクロール
  • ⌘+F は、Finderでは検索の開始、ブラウザではページ内の検索
  • ⌃+⌘+F は、対応しているアプリのフルスクリーン表示を開始または終了する

Googleの公開している手順では、Chromeでタブを閉じるショートカットとして⌘+Wが案内されています。つまりブラウザ側は、タブを窓と同じ単位として扱う設計になっています。これがWebアプリ中心の働き方で混乱が起きる理由です。

ブラウザの中が重くなったときの入口も押さえておくと、ショートカットの話と地続きになります。Chromeの手順では、その他のツールからタスクマネージャを開き、メモリ使用量で並べ替えて、要らないタスクを選んでプロセスを終了する流れが案内されています。どのタブが重いのかは、アクティビティモニタ側からは名前が分からないため、こちらを使う形になります。

覚えることで縮む時間の見立て

1回のショートカットで縮むのは数秒で、体感には残りません。効くのは回数が積み上がったときです。

もちろん、1つ1つショートカットキーで節約できる時間は数秒程度。しかし、マウスに手を伸ばしてからキーボードへ手を戻す3秒を、1000回節約したらどうなるでしょう?3000秒、つまり50分も節約できますよね。大体1時間です。 出典: sejuku.net

この見立てを自分の環境に当てるときは、回数の多い操作を1つ選んで数えるほうが現実に近くなります。ウインドウの切り替えとアプリの切り替えは、1日に何十回という水準で起きる操作です。逆に、フォントの設定を開く操作は覚えても回収できません。

優先順位の付け方として、1日10回以上使う操作だけを対象にして、1週間に1つずつ手に覚えさせる進め方が続きやすくなります。一覧を印刷して壁に貼る方法は、貼った日から見なくなることが多く、メニューの記号を読めるようにしておくほうが長持ちします。

効かないときに見るところ

覚えたショートカットが動かない場面には、いくつか決まった原因があります。

入力ソースの切り替えとの衝突は、日本語と英語を切り替えて使っている環境で起きます。Appleの説明では、複数の入力ソースを使っている場合、⌘+スペースバーの組み合わせが入力ソースの切り替えに割り当てられることがあるとされています。衝突するショートカットは「キーボード」設定から変更できます。

ファンクションキーの扱いも原因になります。Apple製のキーボードでは最上段に明るさ調節やMission Controlなどの機能が割り当てられており、F1やF2として使うにはfnキーまたは地球儀キーと組み合わせます。Fn+⌃系のショートカットが動かないように見える場合、この設定を確かめる価値があります。

キーボードそのものの設定も原因になります。Windows用のキーボードをMacにつないでいる場合、optionキーはAltキー、commandキーはCtrlキーまたはWindowsロゴキーで代用する形になり、一覧の表記どおりに押しても位置が違います。この入れ替わりは「キーボード」設定の修飾キーの項目から変更できるので、両方の環境を行き来している場合は先に揃えておくと迷いが減ります。

アプリ側が同じ組み合わせを使っている場合は、前面のアプリが優先されます。使っているアプリのメニューを開き、右端の記号を確かめるのが最短の切り分けになります。他のアプリのウインドウを動かす種類のアプリを入れている場合は、「プライバシーとセキュリティ」設定の「アクセシビリティ」で許可されているかどうかも確認の対象になります。

窓の数が変わるとショートカットの効き方も変わる

ここまでのショートカットのうち、ウインドウを扱うものは、窓が分かれていることを前提にしています。連絡も資料もタスク管理も1つのブラウザのタブに入っている状態では、⌘+Tabの候補は1つしか増えず、Fn+⌃+⇧+左矢印で並べても左右に同じブラウザが出てきます。

サービスごとに窓が分かれていれば、⌘+Tabでそれぞれに直接移動でき、通知のバッジもどのサービスのものか判別できます。macOS向けにこの形を前提としたブラウザがあり、何ができるのかはできることに整理されています。

窓を仕事の単位でまとめ直す考え方はワークスペースにあり、朝の連絡確認と午後の制作で開く組み合わせを切り替える使い方になります。アプリごとに独立したワークスペースを持てるので、業務用と個人用のアカウントを同時に開いたままにできます。毎日使うサービスが対象に入っているかは使えるアプリで先に確かめられます。

ターミナルをよく使う場合は、⇧+⌘+Uでユーティリティを表示して起動するより、ブラウザの中に用意されているものを呼び出すほうが手数が少なくなります。その仕組みはターミナルで説明されています。費用の目安は料金にまとまっています。

よくある質問

Macのショートカットは何個から覚えると効きますか?

1日に10回以上使う操作から選ぶと回収できます。⌘+Z、⌘+W、⌘+Q、⌘+スペースバー、⌘+Tab、⌃+⌘+Q、⌥+⌘+escの7つが候補です。あわせて修飾キーの記号9個を覚えると、以降は使っているアプリのメニューがそのまま一覧として読めるようになります。

画面を左右に並べるショートカットはありますか?

あります。前面のウインドウを左半分に動かすのはFn+⌃+左矢印、右半分はFn+⌃+右矢印です。2つのウインドウを一度に左右へ並べるにはFn+⌃+⇧+左矢印を使います。並べる前のサイズに戻すのはFn+⌃+Rで、4分割には既定のショートカットがありません。

ショートカットが効かないときは何を確認しますか?

入力ソースの切り替えとの衝突、ファンクションキーの扱い、前面のアプリ側の割り当ての3つが主な原因です。衝突は「キーボード」設定から変更できます。Apple製キーボードの最上段をF1やF2として使うにはfnキーまたは地球儀キーと組み合わせます。

Finderとブラウザでショートカットがずれるのはなぜですか?

同じ組み合わせに別の機能が割り当てられているためです。⌘+Tはブラウザでは新しいタブ、Finderではタブバーの表示の切り替えになります。⌘+Wはブラウザではタブを1つ閉じる操作で、窓ごと閉じたい場合は⌥+⌘+Wを使います。

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