Macの動作が重いときの対処法|ブラウザから確認する
文字入力が一瞬遅れて出てくる、ウインドウを切り替えるたびに待たされる、ファンの音が上がって画面が固まる。mac 動作 が 重い 対処 法で検索する時点で、たいてい何かを試してはいます。効かなかったのは、手順が間違っていたのではなく、症状に対して見ている場所が合っていなかったという場合がほとんどです。
ここでは、原因を数字で確かめてから手を入れる順番に並べます。費用が発生する対処は最後に置き、その前に確かめられることを先に済ませます。
「重い」を4つに分けて考える
重いという言葉には、原因の違う症状が混ざっています。切り分けないまま対処を試すと、効いたのか偶然なのか判別できません。
1つ目は、特定のアプリだけが遅い場合です。ブラウザだけが待たされるのに、Finderの操作は普通に動くなら、原因はそのアプリの中にあります。2つ目は、全体が均等に遅い場合で、こちらはメモリかストレージの空き容量が疑わしくなります。3つ目は、20分ほど作業を続けてから遅くなる場合です。書き出しや長い通話のあとに起きるなら、熱によって処理速度が抑えられている状態が候補になります。4つ目は、起動直後だけ遅い場合で、ログイン時に自動で動き始める常駐のソフトウェアが原因のことがあります。
この4つのうちどれなのかは、遅くなる瞬間を1回観察すれば判別できます。順番として先に決めるのは、時計を見て症状が起きた時刻を覚えておくことです。あとで数字を見るときに、その時刻の前後を比べられます。
観察のときに一緒に見ておく価値があるのは、直前に何をしたかという点です。アプリを追加した直後、macOSをアップデートした直後、外部ディスプレイをつないだ直後に始まったのであれば、切り分けの範囲はそこまで狭まります。逆に、いつからとは言えないほど徐々に遅くなってきた場合は、単一の原因ではなく、常駐するソフトウェアの数と保存されたファイルの容量が両方増えてきた結果であることが多くなります。前者は元に戻す形の対処が効き、後者は数字を見ながら削っていく形の対処になります。
Macの動作が重い場合の原因は多岐にわたるため、ひとつのトラブルシューティングを行っただけでは改善しない可能性も考えられます。ここでは、Macが重いと感じた時にすぐ実践できる様々な対処法を簡単なものから順番に解説していきます。 出典: trendlife.com
数字を見る場所はアクティビティモニタ
アクティビティモニタは、アプリケーションフォルダのユーティリティの中にあります。⇧+⌘+Uでユーティリティを表示すると早く到達できます。開いたら「メモリ」をクリックします。
ウインドウの下部に並ぶ項目は、それぞれ別のことを表しています。物理メモリは装着されているRAMの容量、使用済みメモリはいま割り当てられている容量、アプリメモリはアプリが使っている分、確保されているメモリはシステムの動作に必要でほかのアプリが使えない分、圧縮は空きを作るために縮められた分、キャッシュされたファイルは性能を上げるために未使用のメモリに残されているファイル、スワップ使用領域は起動ディスクに退避された容量です。
このうち、キャッシュされたファイルは必要になれば解放されるため、多いこと自体は問題になりません。ここを勘違いすると、健全な状態のMacに対して延々とアプリを終了し続けることになります。
空いているまたは使用されていないメモリがあっても、コンピュータパフォーマンスが向上するとは限りません。macOSのパフォーマンスは、コンピュータのすべてのメモリを効率的に使用/管理することで最も向上します。 出典: support.apple.com
判断はメモリプレッシャーの色で行う
使用済みメモリの割合ではなく、グラフの色で判断します。Appleの説明では、緑色はすべてのRAMを効率的に使っている状態、黄色はRAMが今後足りなくなる可能性がある状態、赤色はより多くのRAMが必要な状態です。メモリプレッシャーは空きメモリの容量、スワップの頻度、確保されているメモリ、ファイルキャッシュの4つから決まります。
使用済みメモリが90%でも色が緑なら、手を入れる必要はありません。逆に、割合が低いのに黄色に届く日が続くなら、そちらは実際の問題です。
同時に見るのがスワップ使用領域です。この数字が増えているときは、RAMに収まらなくなった分が起動ディスクに書き出されている状態で、体感の引っかかりが出るのはこの段階です。プロセスの一覧をメモリの多い順に並べ替えて、「メモリ圧縮」の項目を追加すると、各アプリの「VM圧縮」の値が見えます。上位にいて圧縮も多いアプリは、何時間も触っていない窓を抱えているアプリなので、終了の候補になります。
ターミナルを使う場合は、memory_pressure でプレッシャーの値、vm_stat でページ単位の内訳、top -o mem でメモリの多い順のプロセスが確認できます。vm_stat の1ページはAppleシリコンでは16,384バイトなので、ページ数を容量に直すときは16KBをかけます。じわじわ増えていくアプリは、一度の表示では分からず、1分ほど眺めて初めて見つかります。
ブラウザが原因のときの手順
Webアプリ中心の働き方では、メモリを最も多く抱えているのはほぼブラウザです。タブごとに別のプロセスで動く設計なので、これ自体は不具合ではありません。
アクティビティモニタからは、同じ名前のプロセスが十数個並ぶだけで、どのタブなのか判別できません。Googleの案内では、その他のツールからタスクマネージャを開き、メモリ使用量で並べ替えて、要らないタスクを選んでプロセスを終了する手順が示されています。こちらは行がページ名や拡張機能名で並ぶため、閉じる対象がそのまま分かります。終了するとそのタブの未保存の内容は失われるため、フォームの入力中でないかだけ確かめてから実行します。
設定側で先に手を打つ方法もあります。メモリセーバーは使っていないタブを無効にして、アクセスしたときに自動で再読み込みします。パフォーマンスの問題に関するアラートは既定でオンになっており、ブラウジングが遅くなったときに通知が出ます。どちらも再読み込みの待ち時間とメモリを交換する仕組みなので、参照用のページには向いていて、書きかけの画面には向いていません。
拡張機能も確認の対象です。Googleの手順では、使っていない拡張機能を無効にするか削除すると動作が速くなるとされています。拡張機能はタブと別にプロセスを持つため、タスクマネージャの一覧にも行として現れます。
ストレージの空き容量が原因のとき
全体が均等に遅い場合、メモリと並んで疑うのが起動ディスクの空き容量です。スワップは起動ディスクに書き出されるため、書き出す場所がないと処理が待たされます。
確認と対処は、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「一般」から「ストレージ」に進みます。おすすめとして、ファイルや写真をiCloudに保存する設定、視聴済みの映像や古いメールの添付ファイルを整理する「ストレージを最適化」、ゴミ箱に入れてから30日が過ぎた項目を自動的に消去する設定が並びます。
macOS自身も、領域が必要になると安全に削除できるキャッシュとログを消去します。一時的なデータベースのファイル、未完了のダウンロードのファイル、macOSやアプリの古いアップデート、Safariのウェブサイトデータなどが対象です。このため、キャッシュを手作業で削除する専用アプリを入れる前に、標準の機能でどこまで空きが戻るかを見る順番が無駄になりません。
なお、ディスクがパーティションで分割されている場合、おすすめの設定はホームディレクトリがある側にだけ適用されます。外付けのディスクに写真や動画を移す方法は効きますが、移したあとに元の場所を削除しない限り空きは戻りません。
空き容量の目安として、起動ディスクに常に数十ギガバイトの余裕を残す運用にすると、スワップの書き出しで待たされる状態を避けられます。容量を占めているのが何なのかは、同じ「ストレージ」の画面でカテゴリ別に確認できます。書類や写真ではなく「デベロッパ」や「システムデータ」が大きい場合は、開発用のツールが残しているビルドの中間ファイルや、アプリが作った一時的なファイルが積み上がっている状態で、この2つは通常の整理の対象から漏れやすい部分です。
費用が発生する対処はいちばん最後に置く
ここまでの確認で、症状と数字が結びついていれば、買い物や修理の必要があるかどうかも判断できます。
メモリプレッシャーが日常的に黄色や赤色になるなら、RAMの増設が候補になります。交換できるかどうかは機種によります。Optionキーを押したままアップルメニューから「システム情報」を選び、左側の「ハードウェア」から「メモリ」をクリックして、「メモリスロット」パネルの「アップグレード可能なメモリ」を見ます。このパネルが表示されない場合、その機種では交換できません。
色が緑のままなのに遅い場合は、RAMを増やしても症状は変わりません。この状態で購入や修理に進むと、費用だけが発生します。20分ほど経ってから遅くなるという症状であれば、通気や設置場所、書き出しの設定を先に見る対象になります。
修理の相談に進む場合でも、ここまでに集めた材料はそのまま使えます。症状が出る時刻、そのときのメモリプレッシャーの色、スワップ使用領域の数字、上位に並んでいたアプリの名前。この4点があると、相談の前提が揃った状態から話が始まります。
再起動を先に持ってこない
再起動はたいていの症状を一時的に消しますが、原因も一緒に見えなくなります。録画や書き出し、長い通話を走らせている最中であれば、失うもののほうが大きくなります。
先に試す価値があるのは、原因になっているアプリだけを終了することです。⌥+⌘+escで反応しないアプリを強制終了できます。ログイン直後だけ遅い場合は、ログイン時に自動で開く項目を見直すほうが効きます。
それでも切り分けが付かないときの手段として、セーフモードでの起動があります。常駐のソフトウェアを読み込まない状態で動きを比べられるため、原因が追加したソフトウェアの側にあるのかどうかが分かります。ここまで試して改善しない場合に、初めて再起動や初期化の話に進む順番になります。
窓の数を見直すという対処
ブラウザが原因だと分かったあと、毎回タスクマネージャを開いて閉じる対象を選ぶのは、対処ではなく作業になります。同じことが起きにくい形にする方法として、サービスごとに窓を分けるという選び方があります。
1つのブラウザに全部のタブが入っている状態では、どの窓が費用を払っているのかが見えず、どのタブを寝かせるかの判断もブラウザ側に委ねられます。サービスごとに窓が分かれていれば、重い窓がそのまま目に見え、いま使わないものを閉じる判断が自分の側に残ります。macOS向けにこの形を前提としたブラウザがあり、何ができるのかはできることに一覧があります。
窓を仕事の単位でまとめ直す考え方はワークスペースで説明されていて、午前と午後で開く組み合わせを切り替える使い方になります。アプリごとに独立したワークスペースを持てるため、使っていない時間帯の窓をまとめて閉じたままにできます。毎日使うサービスが対象に入っているかどうかは使えるアプリで確かめられます。
同種のアプリは複数あり、価格や対応範囲の違いはRamboxとの比較に整理されています。費用の目安は料金にまとまっています。
よくある質問
Macが重いとき、最初に確認するのはどこですか?
アクティビティモニタの「メモリ」です。使用済みメモリの割合ではなく、メモリプレッシャーのグラフの色を見ます。緑色ならメモリは足りており、黄色や赤色なら不足しています。あわせてスワップ使用領域が増えていないかを確認すると、体感の引っかかりと数字が結びつきます。
メモリの使用率が90%ですが対処が必要ですか?
メモリプレッシャーが緑色であれば必要ありません。macOSは空いているメモリを未使用のまま残さず、ファイルのキャッシュに使う設計です。キャッシュされたファイルは必要になれば解放されるため、割合が高いこと自体は不調の根拠になりません。判断は色で行います。
どのタブが重いのかを調べる方法はありますか?
ブラウザ側のタスクマネージャを使います。Chromeでは、その他のツールからタスクマネージャを開き、メモリ使用量で並べ替えて、要らないタスクを選んでプロセスを終了します。アクティビティモニタでは同名のプロセスが並ぶだけで、どのページなのか判別できません。
RAMを増設すれば解決しますか?
メモリプレッシャーが日常的に黄色や赤色になる場合は候補になります。交換できるかどうかは、Optionキーを押したままアップルメニューから「システム情報」を選び、「メモリ」の「メモリスロット」パネルで「アップグレード可能なメモリ」を確認します。色が緑のままなら、増設しても症状は変わりません。