ブラウザのタブが開きすぎなら|OneTabで畳む前に決めること

ブラウザのタブを開きすぎて困っているなら、最初に決めるのは「重いのか、探せないのか」の2択です。パソコンが重いならChromeの標準機能であるメモリセーバーを先に設定し、目的のタブが探せないならタブグループと固定タブで並べ直します。調べ物で溜まった資料のタブはOneTabで一覧に畳み、GmailやSlackのように毎日開くタブは、畳まずに置き場所そのものを変えます。

この順番を飛ばしてOneTabで全部を畳むと、翌朝またGmailとSlackとカレンダーを開き直すところから1日が始まります。以下では、2026年10月18日時点でChromeのヘルプとOneTabの公式ページに書かれている内容を確かめながら、手順の順に整理します。なお、このサイトはMac向けのアプリ集約ブラウザの開発元が運営しています。

タブを開きすぎると起きる2つの困りごと

タブの開きすぎで起きる不満は、ほとんどが次の2つのどちらかに当てはまります。

  • 重い:ファンが回る、入力が遅れる、メモリ不足の警告が出る
  • 探せない:タブの幅が細くなりタイトルが読めない、同じページを二重に開いてしまう

この2つは原因も効く対策も違います。重さはメモリの問題で、開いているページの中身(動画、地図、ダッシュボード、重いWebアプリ)が効いています。探せなさは並び方の問題で、ページが軽くても40枚並べば起きます。

Q&Aサイトでも、この区別がつかないまま相談している例がよく見られます。スマホのChromeでタブが3万以上溜まっていたが特にラグはない、という相談が典型で、数が多いことと重いことは必ずしも一致しません。メモリが8GBのパソコンで重さに悩む人と、メモリが十分あっても探せない人とでは、入れるべき対策が変わります。

開発者向けの情報共有サイトZennでも、タブの開きすぎをきっかけに運用を見直した記事が読まれています。

最近PCで使っているブラウザのタブを開きすぎてメモリ不足になってしまい、これは本格的にどうにかしないといけないと思い立ちました。 出典: zenn.dev

この記事が挙げているタブを残す理由は、ToDo、ブックマーク代わり、あとで読む、もしかしたら使うかも、の4つです。どれも「閉じると忘れそうで不安」という気持ちから来ていて、タブそのものが必要なわけではありません。この不安を別の置き場所で受け止められれば、タブは自然に減ります。

最初の5分で、開いているタブを3種類に分ける

対策を選ぶ前に、いま開いているタブを数えて種類に分けます。紙でもメモアプリでも構いません。

  1. すべてのウィンドウを並べ、開いているタブの総数を数える
  2. 「今日の作業に使っているもの」に印を付ける(作業中タブ)
  3. 「明日も必ず開くもの」に別の印を付ける(常駐タブ。Gmail、Slack、Notion、カレンダー、社内の管理画面など)
  4. どちらにも当てはまらない残りを「資料タブ」とする

多くの場合、資料タブが全体の大半を占め、常駐タブは5枚から10枚ほどに収まります。量を減らす対策が効くのは資料タブで、探しやすさを左右するのは常駐タブです。

種類 例 向いている対策
資料タブ 検索結果、読みかけの記事、仕様書 OneTabで畳む、ブックマークに移す
作業中タブ 編集途中のドキュメント、入力途中のフォーム タブグループでまとめる
常駐タブ Gmail、Slack、Notion、カレンダー 固定タブ、または置き場所を変える

入力途中のフォームは特に注意が必要です。OneTabなどで畳んだときに残るのはURLとタイトルで、ページ上で打ち込んだ内容ではありません。書きかけのメールや入力欄は、保存してから片づけます。

重いならメモリセーバーを先に設定する

重さが問題なら、拡張機能を入れる前にChromeの標準機能を設定します。Chromeのパフォーマンス設定のヘルプには、メモリセーバーの説明がこう書かれています。

パソコンのメモリを節約して、アクティブなタブがスムーズに動作するよう、使用していないタブを無効にします。アクティブでないタブにアクセスすると、自動的に再読み込みされます。 出典: support.google.com

設定の手順は次のとおりです。

  1. Chromeの右上のその他アイコンから「設定」を開く
  2. 左側で「パフォーマンス」を選ぶ
  3. 「メモリセーバー」をオンにする
  4. 非アクティブにするレベルを「適度」「バランス重視(推奨)」「最大」から選ぶ

「最大」は短時間でタブを休ませるため節約幅が大きく、「適度」は長時間触っていないタブだけを休ませます。開きすぎで重い人は「最大」から試し、戻ったときの再読み込みが気になれば「バランス重視」に下げると調整しやすくなります。

同じヘルプには、休ませることができないタブも挙げられています。音声や動画の再生中や通話中のタブ、画面共有中のタブ、ページ通知、ダウンロード中のタブ、一部記入済みのフォーム、固定タブ、USBやBluetoothで接続したデバイスを使っているタブです。固定タブが休まないという点は覚えておく価値があります。Gmailなどを固定タブにしておくと、通知は止まりませんが、その分のメモリは常に使われます。

休ませたくないサイトは「常にアクティブにするサイト」に追加できます。社内の管理画面のように、再読み込みのたびにログインし直しになるサイトを登録しておくと、メモリセーバーの副作用を避けられます。また「デザイン」の設定で、マウスを乗せたときのプレビューにタブごとのメモリ使用量を表示できるので、どのタブが重いのかを確かめてから閉じる順番を決められます。

探せないならタブグループと固定タブで並べ直す

重さより探せなさが問題なら、タブを減らす前に並び方を整えます。Chromeのタブ管理のヘルプに沿った手順です。

  1. まとめたいタブを右クリックし、「タブをグループに追加」から「新しいグループ」を選ぶ
  2. グループに名前と色を付ける(例:「A社見積」「来週の出張」)
  3. 同じ作業のタブをグループにドラッグして入れる
  4. 作業が一段落したら、グループを右クリックして「グループを閉じる」を選ぶ

ヘルプによると、閉じたグループは削除されず、ブックマークバーかメニューに保存され、あとから開き直せます。ここが「グループを削除」との大きな違いです。削除を選ぶと、同じGoogleアカウントで同期している他のデバイスからも消えるとヘルプに明記されています。片づけの目的なら「閉じる」を使い、「削除」は使わないと決めておくと事故を防げます。

固定タブは、常駐タブの置き場所として使います。タブを右クリックして「固定」を選ぶと、アイコンだけの小さな表示になり、左端に並びます。Gmail、カレンダー、Slackのように毎日開くものを固定しておくと、残りのタブが何枚あっても左端の位置で見つけられます。

ただし、固定タブにも限界があります。同じサービスを2つのアカウントで使っている場合、アイコンだけでは見分けがつきません。会社のGmailと個人のGmailが並んでいると、どちらを開いたのかをアドレスで確かめる手間が残ります。

溜まった資料タブはOneTabで畳む

ここまで済ませても残る資料タブを、まとめて片づけるのがOneTabです。Chrome ウェブストアのOneTabのページでは、提供元はOneTab Ltd、ユーザー数は2,000,000と表示されています(2026年10月18日に確認)。

動作は単純で、ツールバーのアイコンを押すと、そのウィンドウのタブが閉じられ、URLとタイトルの一覧が1枚のページに並びます。必要になったら1件ずつでも一括でも戻せます。OneTabの公式サイトによると、Chrome、Firefox、Edge、Safari向けに提供されていて、Brave、Opera、VivaldiなどはChrome版が使えます。登録は不要です。

公式サイトの「最大95%節約」は、使用前1981MB、使用後99MBという比較から来ています。これはタブを閉じた結果なので、効果の大きさは畳む前に開いていたページの重さで決まります。軽い記事ばかりなら体感は小さく、動画や地図やダッシュボードを開いていたなら大きく変わります。また、一括で戻すとその枚数分の読み込みが一度に走るため、戻した直後は畳む前と同じくらい重くなります。

入れる前に知っておきたい点が3つあります。

  • アンインストールすると保存したタブが消える。公式サイトのトラブルシューティングには、うまく読み込まれないときに再インストールで直そうとしないよう注意があり、その理由として保存済みタブが削除されることが書かれています
  • URLは送信されない。公式サイトは、タブのURLが開発者や第三者に送られることはなく、例外は「ウェブページとして共有」を自分で押したときだけだと説明しています
  • ツールバーに固定する。拡張機能のアイコンの中に隠れると押し忘れるため、インストール後にツールバーへ固定するよう案内されています

畳んだリストは保管場所であって、作業場所ではありません。週に1回、リストを見直して二度と開かないものは消す、と決めておくと、リストそのものが新しい「開きすぎ」になるのを防げます。

4つの対策の比べ方

ここまでの対策を、何に効くかで並べます。

対策 効くこと 費用 向いているタブ 気をつけること
メモリセーバー 重さ 無料(Chrome標準) すべて 固定タブや通話中のタブは休まない
タブグループ 探しやすさ 無料(Chrome標準) 作業中タブ 「削除」は同期先からも消える
固定タブ 探しやすさ 無料(Chrome標準) 常駐タブ 同じサービスの別アカウントが見分けにくい
OneTab 量と重さ 無料 資料タブ アンインストールで保存分が消える

表を見ると、どの対策も常駐タブの問題、つまり「同じサービスを複数のアカウントで毎日開く」状態にはあまり効かないことが分かります。資料タブは畳めば減りますが、常駐タブは畳むと仕事が止まります。開きすぎが何度片づけても戻ってくる場合、原因はたいていこの常駐タブ側にあります。

毎日開くWebアプリは、タブとして数えない

常駐タブを根本から減らす方法の1つが、Webアプリをまとめるブラウザ(アプリ集約ブラウザ)に移すことです。通常のブラウザがページを読むための道具なのに対して、こちらはGmailやSlackを1つずつ「アプリ」として左のサイドバーに並べます。タブバーから常駐タブが消えるので、ブラウザ側に残るのは資料タブと作業中タブだけになります。

この記事を掲載しているサイトが扱うMac向けのアプリ集約ブラウザでは、案内サイトで次の内容が公開されています(2026年10月18日に確認)。

  • アプリごとに専用のCookieコンテナで動くため、アプリごとに独立したワークスペースとして、同じサービスの別アカウントにも同時にログインしたまま使える
  • ⌘1から9でサイドバーの上から順にアプリを開き、⌘Kのコマンドパレットでアプリや開いているタブを名前で探せる
  • 無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまで。インストールから14日間はすべての機能を試せる

機能の一覧はできることに、仕事と私用のようにアプリの組を分ける使い方はワークスペースにまとまっています。同じサービスに複数のアカウントで入る機能はPro(月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円)で使える、と料金のページに書かれています。無料で使える同じ種類の道具を比べたい場合は、オープンソースで上限のないFerdiumとの比較が参考になります。

どの道具を選ぶ場合でも、順番は変わりません。まず開いているタブを3種類に分け、重さはメモリセーバー、探しやすさはタブグループと固定タブ、溜まった資料はOneTabで片づけます。それでも毎日同じ5枚から10枚が戻ってくるなら、そのタブは片づける対象ではなく、別の置き場所が必要なものです。

よくある質問

ブラウザのタブを開きすぎるとパソコンは壊れますか?

壊れることはありませんが、メモリが足りなくなると動作が遅くなり、入力の遅れやファンの回転が起きます。Chromeなら設定の「パフォーマンス」でメモリセーバーをオンにすると、使っていないタブが自動で休み、戻ったときに再読み込みされます。まずはこの設定を試し、それでも重い場合にタブを減らす対策を足すのが手間の少ない順番です。

OneTabで畳んだタブは、ブラウザを再起動しても残りますか?

OneTabの公式サイトでは、ブラウザやパソコンを再起動しても、ブラウザが落ちても一覧は失われないと説明されています。一方で、OneTabをアンインストールすると保存したタブが削除されると明記されています。調子が悪いときは再インストールではなく、ブラウザの再起動を先に試してください。

タブグループを閉じるのと削除するのは何が違いますか?

Chromeのヘルプによると、閉じたグループは削除されずにブックマークバーかメニューに保存され、あとで開き直せます。削除すると、そのパソコンだけでなく同じGoogleアカウントで同期している他のデバイスからも消えます。片づけが目的なら「グループを閉じる」を選ぶのが安全です。

GmailやSlackのタブもOneTabで畳んでよいですか?

畳むこと自体はできますが、閉じている間は通知が届かなくなり、使うたびに開き直すことになります。毎日開くアプリは、固定タブにして左端にまとめるか、Webアプリをまとめるブラウザに移して、タブとは別の場所に置く方が手間が減ります。OneTabは、明日は開かない資料のタブに使うと効果が出やすくなります。

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