Alfredというアプリの使い方|キーボードだけでアプリを切り替える

alfred アプリ 使い方を調べている人の多くは、入れてみたものの標準の検索と何が違うのか分からないところで止まっている。実際には、よく紹介されている機能の大半が有料の追加分に入っており、しかもその一部はmacOS側の許可を与えないと黙って動かない。この2つを知らないまま1週間使うと、機能の半分に触らないまま判断することになる。ここでは、無料でできる範囲と有料になる範囲を先に分け、そのうえで最初に決めるべき設定、許可の与え方、標準の検索との重なり、買うかどうかの判断基準を順に並べる。

無料の範囲と有料の範囲が分かれている

最初に押さえるのは、Alfredが2段構えの売り方になっていることになる。アプリ本体は無償でダウンロードでき、有料の部分はPowerpackという追加分として別に売られている。この形のため、無償のまま使った印象と、紹介記事に書かれている内容が食い違う。

公式の販売ページに並んでいるのは2つの選択肢だ。Single Licenseが34ポンドで、1人向け、Alfred 5のライセンスにAlfred 6への無償の更新が付く。Mega Supporterが59ポンドで、こちらは以降の大きな更新もすべて無償になると案内されている。どちらも1回の購入で、月々の支払いにはならない。2つの差は機能ではなく、将来の更新の扱いだけになる。

版の状況も確認しておく。公開されている変更履歴では、最新はAlfred 5.8.1のビルド2349で、日付は2026年9月24日になっている。直近の項目にはmacOS 27向けの修正が並び、その前にはmacOS 26向けの対応が入っている。Alfred 6はこの秋に出ると告知されており、いま買ったPowerpackにはその更新が含まれると販売ページに書かれている。つまり、買う時期を待つ理由は今のところない。

判断の順番としては、無償のまま1週間使い、足りないものが出てから購入を検討する形が噛み合う。ただし次の節の設定を済ませていないと、その1週間で見える範囲が本来より狭くなる。

最初に決めるのは呼び出すキー

Alfredは、キーを押して呼び出す道具になる。したがって、どのキーで呼び出すかを決めない限り、使い方の話は始まらない。片手で届かない組み合わせに置いたままだと、そもそも使う回数が増えず、何ができるのかも分からないまま1週間が終わる。

多くの人は、標準の検索が使っているキーをそのまま渡す。すでに手が覚えているキーだからだ。Appleの案内では、その解放の手順が示されている。システム設定を開き、キーボードを選び、キーボードショートカットに進んで、Spotlightの分類を開くと、割り当てを切るか別のキーに変えるかを選べる。ほかと衝突している割り当てには警告の印が付く。

注意する点が2つある。1つは、近い組み合わせがOS側で予約されていることだ。Finderの窓から始める検索にはOptionとCommandとスペースが、文字ビューアにはControlとCommandとスペースが割り当てられている。置き換えるキーとして選ぶと衝突する。もう1つは、入力ソースを複数入れている場合になる。同じ組み合わせが入力ソースの切り替えに割り当てられていることがあり、これが「新しく設定したのに何も出ない」という症状のよくある原因になる。

決めたら、試用の期間中は変えないほうがよい。この種の道具は、手が考えずにそのキーへ伸びるかどうかで評価が決まる。動かすたびに、その慣れがゼロに戻る。

許可を与えないと動かない機能がある

ここを飛ばすと、入れたばかりのAlfredが宣伝より地味に見える。定型文の展開やキー操作の再現は、macOSが許可していない状態では何も起きない。しかも画面には理由が出ない。

公式のヘルプが挙げている許可は3つになる。アクセシビリティは、定型文の自動展開と、キー操作の再現に必要だと書かれている。後者にはワークフロー、ファイルの選択、クリップボードとの連携、システム操作が含まれる。フルディスクアクセスは、利用者の領域にあるファイルへの到達を許すものになる。オートメーションは自分で追加する必要がなく、必要になった時点でmacOSが求めると案内されている。

与え方も決まっている。初回の起動時に求められるが、あとから設定することもでき、Alfredの環境設定のGeneralにある許可を要求するボタンから、該当する設定画面を開ける。フルディスクアクセスだけは手順が1つ多い。プラスのボタンでAlfredを追加すると、終了するまで有効にならないという通知が出るため、いったん終了して起動し直す必要がある。

実務上の結論はひとつになる。アクセシビリティを与える前のAlfredを評価するのは、別の製品を評価していることに等しい。あわせて、この2つの許可はmacOSが用意している中でも広いものになる。手元で動く道具に与える対価としては妥当だが、与えていることを把握した上で与えるのが筋になる。同じ設定画面には、ほかに何が同じ許可を持っているかも並ぶため、年に1度見直す対象に入れておくと後が楽になる。

無料の範囲でできる使い方

許可を与えたうえで、無償の範囲に何があるかを具体的に並べる。ここが薄いと有料の検討にも進めない。

アプリの起動が中心になる。呼び出して2文字か3文字打つと、目的のアプリが先頭に出る。ここで効くのが学習の仕組みで、よく使うアプリを覚えて順番を入れ替える作りになっている。次にファイルの検索がある。名前の一部から探し、そのまま開く。スペースを押すとQuick Lookで中身を見られる。Web検索は、登録した合言葉のあとに語を続けると、そのサイトの検索結果に直接飛ぶ形になる。計算は、同じ入力欄に式を打つと答えが出る。綴りと辞書の引き方も無償に含まれる。システム操作は、スリープやゴミ箱を空にするなどを名前で打って実行する形になる。

この学習の部分については、説明として次の整理が分かりやすい。

またAlfredは頻繁に使用するアプリを学習し、使用頻度の高い順に検索結果を表示してくれるため、1〜2文字入力を行うことでアプリを起動することが可能になります。 出典: envader.plus

無償の範囲がどこまで役に立つかは、その人の1日の形で決まる。アプリを開く回数とファイルを探す回数が多いなら、無償のままでも変化は出る。逆に、同じ文章を打ち直す回数や、コピーしたものを後から探す回数が多いなら、無償の範囲では届かない。

有料の範囲で増える使い方

Powerpackが足すものは、公式のページに名前付きで並んでいる。使い方として整理すると、次のようになる。

  • ワークフロー。キーと合言葉と動作を組み合わせて、手順のまとまりを作る。コードは書かない
  • 拡張された検索。特定の種類や場所に絞る条件を自分で作り、外部のサイトの結果も扱う
  • クリップボードの履歴。文字、画像、ファイルの位置を残して、あとから検索できる
  • 定型文の自動展開。短い合言葉から、決まった文章のかたまりへ置き換わる
  • ファイル操作。見つけた結果に対して、移動、複製、メールへの添付、Finderでの表示を行う
  • ターミナルとの連携。Terminalを開かずに短いコマンドを実行する
  • グリッド表示とテキスト表示。サムネイルで辿る形と、Markdownや画像を表示する窓
  • テーマの作成、連絡先の参照、1Passwordのブックマークの検索、設定の同期

このうち、実際に毎日効くのは上のほうの2つではないことが多い。ワークフローは話題になりやすいが、1度作って以後増やさないまま終わる例が多い。回数で効くのはクリップボードの履歴と定型文の展開になる。この2つは、必要な人には1週間に数十回から数百回当たり、必要でない人にはほとんど当たらない。中間が少ないため、購入の判断はここで決まる。

標準の検索がどこまで追いついたか

この判断で一番変わったのが、macOS側の機能になる。Appleの案内では、いまのSpotlightは4つの分類を持ち、Commandと数字キーで切り替える形になっている。アプリケーション、ファイル、操作、クリップボードの4つだ。

できること 標準のSpotlight Alfred
アプリの起動、ファイルの検索 できる できる
計算、辞書 できる できる
クリップボードの履歴 分類の1つとして持つ Powerpack
入力欄から操作を実行する 分類の1つとして持つ ワークフロー、Powerpack
よく使う操作に短いキーを割る クイックキー 合言葉
結果を開かずに中身を見る スペースでQuick Look Quick Look、無償
1つのアプリの中だけを探す アプリ名のあとにTab ワークフロー経由
定型文の自動展開 案内に見当たらない Powerpack
費用 macOSに含まれる 無償、または34ポンドから

Appleの案内では、クイックキーはよく使う操作に自分で割り当てるキーだと説明され、Tabは1つのアプリの中に絞る操作、スペースは結果をQuick Lookで開く操作、Commandを押したままにすると結果の位置が出ると書かれている。

つまり、かつて有料の道具を買う理由だった項目のうち、いくつかは標準に入った。それでも残っているのは、定型文の自動展開、ワークフロー、結果に対するファイル操作、そして並び順の質になる。これは今でも十分な理由になるが、2年前の記事が挙げていた理由とは別のものになる。

買うかどうかを決める基準

おすすめを1つ挙げるより、自分で測れる基準を持つほうが早い。1営業日だけ、次の回数を数えるのが現実的な方法になる。

  • アプリを起動した回数と、ファイルを名前で探した回数
  • 同じ文章を打ち直した回数
  • 前にコピーしたものを探し直した回数
  • 同じ3手以上の手順をなぞった回数

上の2行が多ければ、無償の範囲で足りている。3行目と4行目が5回を超えるなら、有料の範囲に当たっている。4行目だけが多い場合は注意が要る。自動化する価値のある手順は、たいてい毎時ではなく毎週の頻度で起きるため、作るのに掛けた時間が戻らないことがある。

無償の範囲を試す前提として、前の2節の設定を済ませておく。呼び出すキーを片手で届く位置に決め、アクセシビリティとフルディスクアクセスを与える。この2つを飛ばした状態での1週間は、判断の材料にならない。

キーボードだけでは切り替えられないもの

ここまでの道具が届く範囲には、はっきりした境目がある。この種の道具の仕事は、アプリを前に出すところで終わる。ブラウザは一瞬で出るが、そのブラウザの中にある40個の何かを見分けることはできない。

仕事の時間が消えているのは、たいていその内側になる。仕事用のGmail、個人用のGmail、Slack、Notion、図面、案件の一覧、問い合わせの受け口。どれもアプリではなくページなので、ディスクの索引には載らない。名前も似ているため、タブの列の中では形で見分けられない。キーボードで呼び出せる対象に、そもそも入っていない。

この層に効くのは、タブではなくアプリを単位にするブラウザになる。Webアプリごとに別の窓と別のCookieの入れ物を持たせると、同じサービスの複数のアカウントが同時にログインしたまま並ぶ。窓の単位で分ける考え方はワークスペースに整理されている。アプリごとに独立したワークスペースを持たせれば、探す工程とログインの往復がそのまま消える。通知を1か所に集める形や、アプリごとに拡大率と消音を覚える形はできることに並んでいる。ターミナルを日常的に使う人はターミナルも対象になる。

あわせて確かめたいのは、毎日開くサービスが扱えるかどうかになる。対応しているものの一覧は使えるアプリにあり、機能を項目ごとに並べた比較はWaveboxとの比較とSidekickとの比較にまとまっている。無料で使える範囲と有料になる線は料金にある。キーボードの道具と併用する形が普通で、どちらかを選ぶ話にはならない。担当する層が違うためになる。

よくある質問

Alfredは無料で使えますか?

アプリ本体は無償でダウンロードでき、アプリの起動、ファイルの検索、合言葉によるWeb検索、計算、綴りと辞書、システム操作までが無償の範囲に入ります。よく紹介されているワークフロー、クリップボードの履歴、定型文の自動展開、ファイル操作はPowerpackという追加分になり、公式の販売ページではSingle Licenseが34ポンド、Mega Supporterが59ポンドと案内されています。

定型文の展開が動きません。設定のどこを見ればよいですか?

ほぼ例外なく、アクセシビリティの許可が与えられていないためです。公式のヘルプでは、定型文の自動展開とキー操作の再現にアクセシビリティが必要だと書かれており、ワークフロー、ファイルの選択、クリップボードとの連携、システム操作も同じ許可に依存します。環境設定のGeneralにある許可を要求するボタンから設定画面を開いて与えてください。

標準のSpotlightがあるのに、別の道具を入れる意味はありますか?

使う機能によります。Appleの案内では、いまのSpotlightはアプリケーション、ファイル、操作、クリップボードの4分類を持ち、よく使う操作にクイックキーを割り当てられます。そのため以前ほどの差はありません。残っている差は、定型文の自動展開、ワークフロー、結果に対するファイル操作、そして並び順の質の4点になります。

呼び出すキーは何に設定すればよいですか?

片手で届く組み合わせにすることが条件で、標準の検索が使っているキーをそのまま渡す人が多いです。システム設定のキーボードからキーボードショートカットに進み、Spotlightの分類で割り当てを切るか変更します。OptionとCommandとスペース、ControlとCommandとスペースはOS側で予約されているため避けてください。入力ソースを複数入れている場合は、そちらに割り当てられていないかも確認します。

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