Macのブラウザおすすめ|Webアプリを何個も開く人の選び方
Macのブラウザでおすすめを1つ挙げるなら、多くの人にはまず標準のSafariで足ります。Safari 17以降はプロファイルで仕事と個人を分けられ、外のアプリから開いたリンクをサイトごとに決めたプロファイルで開く設定まで用意されているためです。Googleのサービスや拡張機能を中心に使うならChromeかEdge、タブ単位でアカウントを分けたいならFirefox、Webアプリを横の列に常駐させたいならVivaldiが候補になります。この記事では、2026年10月18日に各社の公式ページで確かめた対応macOSと機能をもとに、Gmail、Slack、Notionなど多くのWebアプリを毎日開く人の視点で選び方を整理します。なお、このサイトはWebアプリをまとめるブラウザの開発元が運営しています。
Macのブラウザ選びで先に決める3つのこと
検索上位の記事は、ブラウザを1つずつ紹介して感想を並べる形が中心です。ただ、Webアプリを1日中開いている人にとって差が出るのは、表示の速さよりも次の3点です。
- 自分のmacOSで動くか。古いMacを使っている場合、最新版が入らないブラウザがある
- アカウントを何の単位で分けられるか。窓ごとか、タブごとか、サイトごとか
- 外のアプリから開いたリンクが、どのアカウントで開くか
3つ目は見落とされがちですが、毎日の手間に直結します。Slackやメールで共有されたGoogleドキュメントのリンクを押したとき、個人のアカウントの画面で開いてしまい、権限の画面からURLをコピーし直す、という往復は、複数のアカウントを持つ人ほど1日に何度も起きます。ブラウザを選ぶときは、この往復を減らせるかどうかを確かめておくと、使い始めてからの不満が減ります。
主なブラウザの比較表
2026年10月18日に各社の公式ページで確かめた内容を並べます。
| ブラウザ | 対応するmacOS | アカウントの分け方 | 外から開いたリンクの振り分け |
|---|---|---|---|
| Safari | macOSに標準搭載 | プロファイル(Safari 17以降) | サイトごとにプロファイルを指定できる |
| Chrome | macOS 13 Ventura以降 | プロファイル(窓ごと) | 標準の設定には無い |
| Edge | バージョン151以降はmacOS 13 Ventura以降 | プロファイル(窓ごと) | 記載なし |
| Firefox | macOS 10.15以降 | 拡張機能のコンテナ(タブごと) | 拡張機能でサイトごとに固定 |
| Vivaldi | macOS 13以降 | ウェブパネルでサイトを横に常駐 | 記載なし |
出典は、GoogleのChrome ブラウザのシステム要件、MicrosoftのMicrosoft Edgeのサポート対象オペレーティングシステム、MozillaのFirefoxのシステム要件、AppleのMacのSafariでプロファイルを使う、Vivaldiのダウンロードページです。Edgeの資料には、バージョン139から150まではmacOS 12 Montereyがサポートされていたと書かれています。macOS 12以前のMacを使っている場合、ChromeとEdge、Vivaldiの最新版は入らないので、SafariかFirefoxが現実的な選択肢になります。
Safari:標準で、リンクの振り分けまでできる
Safariは、Webアプリを多く使う人にとって見直す価値のあるブラウザです。Appleのサポートページによると、Safari 17以降ではプロファイルで仕事用、個人用、学校用のように閲覧環境を分けられ、プロファイルごとに履歴、Cookie、Webサイトデータ、機能拡張、タブグループ、お気に入りが区別されます。
作り方は、メニューバーの「Safari」メニューから「プロファイルを作成」を選ぶか、「設定」の「プロファイル」で「プロファイルを使い始める」を押し、名前、記号、色を決めるだけです。
リンクの開き先について、Appleは次のように説明しています。
デフォルトでは、Safari外部からのリンクは、最近使用したプロファイルで開きますが、特定のウェブサイトへのリンクを特定のプロファイルで開くようにすることができます。 出典: support.apple.com
ほかのブラウザに無い点が、この「プロファイルでリンクを開く」という設定です。Safariの「設定」で「Webサイト」を開き、サイドバーの「プロファイルでリンクを開く」を選ぶと、開いているWebサイトごとに使うプロファイルを指定できます。Appleの説明では、メール、メッセージ、Finder、その他のアプリから開いたリンクにだけ効く機能で、たとえば会社のWebサイトへのリンクを仕事用プロファイルで開くように設定できます。上で挙げた「リンクが違うアカウントで開く」往復を、標準の機能で減らせるということです。
一方で、自動入力とパスワード、セキュリティ設定、Webサイト設定、プライバシー設定はプロファイル間で共有されます。ブックマークもすべてのプロファイルから見えます。拡張機能はすべてのプロファイルで使えますが、新しいプロファイルでは初めはオフになっています。集中モードと組み合わせて、仕事の集中モードに入ったら仕事用プロファイルに切り替える、という使い方もAppleのページで案内されています。
ChromeとEdge:Googleのサービスと拡張機能を中心に使う人向け
GmailやGoogleドライブ、Googleカレンダーを1日中使い、Chromeウェブストアの拡張機能に頼っているなら、ChromeかEdgeが合います。どちらもChromiumという同じ土台で作られていて、Chromeの拡張機能はEdgeでも多くが動きます。
アカウントは、どちらもプロファイルで分けます。プロファイルを切り替えると新しい窓が開き、1つの窓の中に別のプロファイルのタブを混ぜることはできません。仕事と個人、取引先A、取引先Bとプロファイルを作ると、そのぶん窓が増えます。外のアプリから開いたリンクについて、サイトごとにどのプロファイルで開くかを決める標準の設定はありません。
注意したいのは対応するmacOSです。Chromeは2026年10月18日時点でmacOS 13 Ventura以降を求めています。Edgeもバージョン151以降はmacOS 13 Ventura以降が必要です。Macが古い場合は、まず「このMacについて」でmacOSのバージョンを確かめてから選びます。
FirefoxとVivaldi:タブ単位で分ける、横に常駐させる
Firefoxは、Mozillaが配布する拡張機能のMulti-Account Containersを入れると、Cookieをタブ単位で分けられます。同じ窓の中に、仕事のGmailのタブと個人のGmailのタブを並べられるのが、プロファイルとの大きな違いです。特定のサイトを常に決まったコンテナで開くように固定することもできます。対応するmacOSは10.15以降と、ここで挙げたブラウザの中では最も幅が広くなっています。拡張機能はすべてのコンテナで共通に動く点は、仕事と個人を拡張機能ごと切り離したい人には合いません。
Vivaldiには、サイドパネルにWebサイトを常駐させる「ウェブパネル」があります。Vivaldiのヘルプによると、ウェブパネルを開くと、メインウィンドウのタブとともにその内容を同時に表示でき、パネルごとにキーボードショートカットや自動リロードの間隔も設定できます。SlackやカレンダーのようなWebアプリを横に置いたまま、メインのタブで調べ物をする使い方に向いています。
Arcについては、公式サイトに、ArcはChromiumの更新のみを受けていて、継続的なセキュリティ修正が必要なら後継のDiaをダウンロードするよう案内が出ています。これから新しく選ぶ場合は、この案内を読んだうえで判断するのが確実です。
デフォルトのWebブラウザを変える手順
選んだブラウザを常に使うには、macOSのデフォルトのWebブラウザを変更します。AppleのサポートページMacでデフォルトのWebブラウザやメールアプリを変更するによると、macOS Ventura 13以降の手順は次のとおりです。
- 新しくデフォルトにしたいブラウザをインストールする
- Appleメニューから「システム設定」を選ぶ
- サイドバーで「デスクトップとDock」をクリックする
- 右側を下にスクロールし、「デフォルトのWebブラウザ」メニューから使いたいブラウザを選ぶ
それより前のmacOSでは、「システム環境設定」の「一般」に同じメニューがあります。ここで決められるのはブラウザの種類までで、ChromeやEdgeのどのプロファイルで開くかまでは選べません。プロファイル単位で開き先を決めたいなら、上で説明したSafariの「プロファイルでリンクを開く」が、標準の機能で用意された手段になります。
乗り換えを試すときは、初日からデフォルトを変えずに、1週間ほど新旧のブラウザを並べて使うと、不便の原因がブラウザそのものなのか、設定の慣れなのかを分けて判断しやすくなります。
Webアプリが10個を超えたら、ブラウザとは別の置き場所を考える
ここまでのブラウザは、どれもページを読むための道具に、アカウントを分ける機能を足した作りです。毎日開いて閉じないWebアプリが10個を超え、同じサービスに3つ、4つのアカウントがある働き方では、プロファイルやコンテナの数が増え、窓やタブを探す時間のほうが長くなっていきます。
その場合の選び方の1つが、Webアプリをまとめるブラウザです。アプリごとに専用の保存場所を持たせて、左の列から切り替える作りの道具で、このサイトを運営する開発元のアプリ集約ブラウザでは、アプリごとに専用のCookieコンテナで動かし、Gmailを3つ、Slackを2つ同時にログインしたままにできます。Slackで開いたFigmaのリンクはログイン済みのFigmaのスペースで開き、通知はひとつのベルに集まります。案内サイトの料金ページでは、無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまで、上限なしのProは月額980円(税込)と案内されています。仕事と個人をアプリの単位で分ける考え方はワークスペースで、対応しているWebアプリは使えるアプリで確かめられます。同じ分野のほかの道具と比べたいときは、Waveboxとの比較やShiftとの比較が参考になります。
どれを選んでも、調べ物や一度きりのページはふだんのブラウザで開くのが一番速く済みます。毎日使うWebアプリと、開いて読んで閉じるページを分けて考えると、ブラウザに求めるものが絞られ、候補も自然に1つか2つに決まります。
よくある質問
Macで一番おすすめのブラウザはどれですか?
使い方によって変わりますが、まず試す価値が高いのは標準のSafariです。Safari 17以降はプロファイルで仕事と個人を分けられ、外のアプリから開いたリンクをサイトごとに決めたプロファイルで開く設定もあります。Googleのサービスや拡張機能を多く使うならChromeかEdge、タブ単位でアカウントを分けたいならFirefoxが合います。
古いMacでも使えるブラウザはありますか?
2026年10月18日時点で、ChromeはmacOS 13 Ventura以降が必要で、Edgeもバージョン151以降はmacOS 13以降が必要です。FirefoxはmacOS 10.15以降に対応しているため、古いMacでも最新版を使える可能性があります。Safariは各macOSに合った版が標準で入っています。
デフォルトのブラウザはどこで変えられますか?
macOS Ventura 13以降では、Appleメニューの「システム設定」から「デスクトップとDock」を開き、右側の「デフォルトのWebブラウザ」メニューで選びます。それより前のmacOSでは「システム環境設定」の「一般」にあります。変更する前に、使いたいブラウザをインストールしておく必要があります。
ブラウザを2つ使い分けるのはおかしいですか?
おかしくありません。毎日使うWebアプリはプロファイルを分けたSafariやChrome、調べ物は別のブラウザ、という分け方は、リンクの開き先や拡張機能を整理しやすくなる方法です。ただし、macOSのデフォルトのWebブラウザは1つしか選べないため、外から開くリンクをどちらで受けるかは先に決めておきます。