Chromeのダウンロード先を変更する|案件ごとに分ける

ダウンロード 先 変更 chromeで調べる人の目的は、たいてい2つに分かれる。1つは容量が足りなくなって別の場所へ移したい場合、もう1つは仕事のファイルと私用のファイルが同じフォルダに混ざって困っている場合になる。前者は設定を1か所変えれば終わるが、後者は同じやり方では解決しない。Chromeの保存先はプロファイルごとに設定する項目であり、初期の状態では全部が同じフォルダを指しているためだ。以下では、変更の手順、毎回聞かせる設定、案件ごとに分ける方法、そして設定を変えても残る問題を順に並べる。

既定の保存先はどこを指しているか

まず現状を確かめる。Chromeのヘルプでは、ファイルは既定のダウンロード保存場所に保存されると案内されており、場所はOSごとに示されている。Macでは「/Users/<ユーザー名>/Downloads」、Windows 10以降では「\Users\<ユーザー名>\Downloads」、Linuxでは「/home/<ユーザー名>/Downloads」になる。つまり、Finderのサイドバーに並んでいるダウンロードのフォルダがそれに当たる。

この場所は変更できる。手順の解説では、そもそも変更できる設定であることが最初に示されている。

Google Chromeでダウンロードしたファイルは、標準では「ダウンロード」フォルダに保存されます。この保存場所を「ダウンロード」フォルダ以外の場所に設定できます。 出典: dekiru.net

ダウンロードが始まると、アドレスバーの横に進行中を示すアイコンが出て、終わるとダウンロードトレイが開く。ファイルを開くための操作もそこに並ぶ。保存先を変えたかどうかは、このトレイからフォルダを開けば確かめられる。設定画面の文字列だけで判断するより、一度実際に保存して開いてみるほうが確実になる。

押さえておきたいのは、この設定が1つの値しか持たないことになる。サイトごとに保存先を分ける仕組みは用意されていない。案件ごとにフォルダを分けたい場合は、あとで触れる別の方法を取る必要がある。

変更の手順と、選ばないほうがよいフォルダ

Chromeのヘルプに示されている手順は短い。パソコンでChromeを開き、右上のその他アイコンから設定を選び、ダウンロードをクリックして、変更のボタンから新しい場所を選ぶ。アドレスバーに「chrome://settings/downloads」と入力して同じ画面を直接開く方法も紹介されている。画面を辿るより、この文字列を打つほうが早い。

選ぶ場所については注意がある。解説記事では、ルートフォルダやシステムが使うフォルダの下は避けるよう勧められている。こうしたフォルダには特別なアクセス権が設定されているため、Chromeが保存しようとしたときにエラーになることがあるためだ。利用者が普段データを保存している場所の下に、ダウンロード用のフォルダを新しく作り、そのパスを指定する形が無難になる。

外付けのドライブを指定する場合は、もう1つ確認する項目がある。指定したドライブが接続されていない状態でダウンロードを始めると保存に失敗するため、常時接続していないドライブは向かない。容量を空けたいだけであれば、保存先は手元のまま残し、溜まったファイルを定期的に移す形のほうが事故が少ない。この設定の変更自体は無料でできる範囲に入り、追加の費用は発生しない。

毎回聞かせる設定に切り替える

保存先を1つに決めるのではなく、ダウンロードのたびに選ぶ方法もある。Chromeのヘルプでは「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」という設定をオンにすると案内されている。同じダウンロードの画面にあり、切り替えはすぐに終わる。

この設定が噛み合うのは、1日に扱うファイルが多くない人になる。月末の請求書、案件ごとの納品物、契約書の控えのように、後から探す必要があるファイルが中心なら、その場でフォルダを選ぶほうが整理の手間が減る。保存の時点で行き先が決まるため、ダウンロードのフォルダに溜めてから振り分ける工程が消える。

逆に向かないのは、画像や資料を連続して保存する作業になる。1枚ごとに保存の画面が出るため、20枚続けて保存する場面では手が止まる。両方の作業がある人は、既定を普段使うフォルダにしたうえで、必要なときだけこの設定をオンに切り替える形が現実的になる。

案件ごとに分けるならプロファイルを分ける

ここが検索してきた人の多くが詰まる箇所になる。Chromeのプロファイルは、Googleの案内では情報全体をプロファイルごとに分離する仕組みとされ、ブックマーク、履歴、パスワード、設定がそれぞれ独立する。設定に含まれるため、ダウンロードの保存先もプロファイルごとに持てる。

ただし、初期の状態では共通の場所を指している。解説記事にも、仕事と私用でプロファイルを使い分けている場合でもダウンロードフォルダは既定では共通であり、複数のプロファイルを使い分けているなら、それぞれの設定画面で保存先を指定する必要があると書かれている。つまり、プロファイルを増やした時点では分かれておらず、1つずつ設定して初めて分かれる。

実務での割り当て方は、プロファイルを何で分けているかに合わせるのが筋になる。取引先ごとにプロファイルを分けているなら、保存先も取引先のフォルダにする。仕事と私用で分けているなら、書類のフォルダと個人のフォルダに分ける。この作業は2分ほどで終わるが、プロファイルを追加したときに忘れやすいため、新しいプロファイルを作る手順の一部として決めておくとよい。

3つの決め方を並べて比べる

ここまでに出た方法を横に並べると、どれを選ぶかが決めやすくなる。判断の軸は、1日に扱うファイルの数と、後から探す必要があるかどうかの2つになる。

決め方 向いている作業 手間が出る場面
既定の1か所にまとめる 1日に何十件も保存する作業 後から案件ごとに振り分ける工程が残る
毎回聞かせる 請求書や契約書など、後から探すファイル 連続して保存する作業で手が止まる
プロファイルごとに分ける 取引先やアカウントで作業を分けている場合 プロファイルを追加するたびに設定が必要

この3つは排他ではない。既定をひとつ決めたうえで、必要な時期だけ毎回聞かせる設定に切り替え、プロファイルを分けているならその設定も済ませておく形が実務では多い。順番としては、既定の場所を決めるところから始めるのが早い。既定が決まっていない状態で毎回聞かせる設定をオンにすると、選ぶ先の候補が毎回変わってしまい、結局どこに保存したか分からなくなる。

決めた内容は、Chromeの設定画面を見れば1行で確認できる。半年ほど経つと当初決めた場所と実際の使い方がずれてくるため、案件の区切りで見直す対象に入れておくと後が楽になる。

保存そのものができないときに見る順番

保存先を変えたのに保存されない場合は、設定ではなく別の原因を疑う。Chromeのヘルプが示している切り分けの順番は、他の不具合と共通している。まずアドレスの誤りがないか確かめてページを再読み込みし、ネットワークの接続を確認し、Chromeを最新の版に更新して再起動する。

そのうえで、シークレットモードで同じ操作を試す。ここで成功するなら、原因は拡張機能か、そのプロファイルに溜まったデータに絞られる。次に拡張機能をすべて無効にし、1つずつ有効に戻して原因を特定する。それでも変わらない場合は、履歴やCookieなどの閲覧データを削除し、ファイアウォールやウイルス対策のソフトが通信を止めていないかを確かめ、最後にChromeを既定の設定にリセットする。

保存先の設定を疑う前にこの順番を通すと、余計な設定変更を重ねずに済む。特に、保存先を何度も変えたあとで動かなくなった場合は、直前の変更ではなく拡張機能の更新が原因であることが少なくない。

すでに保存したファイルを後から移す

設定を変えても、過去に保存したファイルは元の場所に残る。移す方法はいくつかある。Chromeのヘルプでは、ダウンロードしたファイルを別のフォルダやプログラム、ウェブサイトにドラッグできると案内されており、ダウンロードトレイでファイルをクリックして移動先までドラッグする操作が示されている。

ファイル名にカーソルを合わせると、フォルダを開くなどの追加の操作が表示される。保存した直後に行き先を間違えたと気づいた場合は、この操作でフォルダを開いてから移すほうが、Finderで探すより早い。過去のダウンロードをまとめて確認したい場合は、その他アイコンからダウンロードの一覧を開く。

注意したいのは、Chromeの一覧から消えても、ファイル自体が消えるわけではないことになる。逆に、Finderでファイルを移動しても一覧の項目は残る。一覧の表示とファイルの位置は別のものとして扱われているため、整理はFinderの側で行い、Chromeの一覧は履歴として見る形が混乱が少ない。

設定を変えても直らないこと

保存先を分けても残る問題がある。どのプロファイルで作業していたのかを思い出せなくなる状態だ。保存先をプロファイルごとに分けた結果、ファイルを探すときに「どの窓で開いていたか」を先に思い出す必要が出てくる。プロファイルの数が3つを超えると、この手間が保存先を分けた利点を打ち消し始める。

あわせて、保存先を分けたことで生じる取り違えもある。同じ名前のファイルが別のフォルダに複数できる状態だ。請求書のように名前が決まっている書類は、案件のフォルダごとに同じ名前で残るため、取り出したあとにどちらの案件のものか分からなくなる。フォルダで分けるだけでは足りず、ファイル名に案件名か日付を入れる運用が要る。

もう1つは、同じサービスの複数アカウントの扱いになる。プロファイルを分ける本来の目的がアカウントの分離であるなら、保存先の話はその副産物に過ぎない。プロファイルの切り替えは窓の切り替えを伴うため、Gmailを2つ、Slackを2つ使っている状態では、1日に何度もこの切り替えが起きる。保存先を整えても、この往復は減らない。

窓の単位で仕分けると、保存先の設計も決まる

この層に効くのは、タブやプロファイルではなくアプリを単位にするブラウザになる。Webアプリごとに別の窓と別のCookieの入れ物を持たせる考え方はワークスペースに整理されている。アプリごとに独立したワークスペースを用意すると、同じサービスの複数アカウントが同時にログインしたまま並ぶため、プロファイルを切り替える往復そのものが消える。

保存先の設計も、ここで決めやすくなる。作業の単位が窓として見えていれば、その窓で扱うファイルの行き先を1つに決められる。通知を1か所に集める形や、アプリごとに拡大率と消音を覚える形はできることに並んでいる。毎日開くサービスが扱えるかどうかは使えるアプリで確かめられ、機能を項目ごとに並べた比較はWaveboxとの比較にまとまっている。無料で使える範囲と有料になる線は料金にあり、導入前に出やすい疑問はよくある質問に並んでいる。

よくある質問

Chromeのダウンロード先を変更する手順を教えてください?

Chromeのヘルプでは、Chromeを開いて右上のその他アイコンから設定を選び、ダウンロードをクリックして、変更のボタンから新しい場所を選ぶ手順が案内されています。アドレスバーに chrome://settings/downloads と入力すれば同じ画面を直接開けます。既定の保存場所はMacでは /Users/<ユーザー名>/Downloads です。

ダウンロードのたびに保存先を選べますか?

できます。同じダウンロードの設定画面にある「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」をオンにすると、保存のたびに場所を選ぶ画面が出ます。後から探す必要があるファイルが中心なら整理の手間が減りますが、画像を連続して保存する作業では1枚ごとに画面が出るため手が止まります。

仕事用と私用で保存先を分けられますか?

プロファイルを分ければ分けられます。Googleの案内では、プロファイルごとにブックマーク、履歴、パスワード、設定が分離されるとされています。ただし初期の状態では保存先が共通のため、プロファイルを作っただけでは分かれません。それぞれの設定画面で保存先を指定する作業が必要になります。

保存先を外付けドライブにしても問題はありませんか?

接続していない状態でダウンロードを始めると保存に失敗するため、常時接続していないドライブは向きません。また、システムが使うフォルダの下は特別なアクセス権が設定されており、保存時にエラーになることがあります。利用者が普段データを保存している場所の下にフォルダを作って指定する形が無難です。

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