Chromeの文字サイズを変更する|長く読む画面を楽にする設定
chrome 文字 サイズ 変更で検索する人の困りごとは2種類に分かれる。いま開いているページだけ大きくしたいのか、どのサイトでも既定で大きくしたいのかだ。Chromeはこの2つを別の設定として持っているため、片方の手順で進めると期待した結果にならない。さらに、サイト側の作りによっては文字だけを大きくできない場合もある。ここでは一時的な変更と既定の変更を分けて示し、効かないときに何を見るかまでを順に並べる。読み終えた時点で、自分の使い方に合う設定がどこにあるかが決まる状態を目指す。
ブラウザ側で変えられる、という前提を確認する
読みにくい画面に当たったとき、サイト側の作りを変えることはできないが、ブラウザ側では調整できる。自治体のページでも同じ案内がされている。
ほとんどのWebブラウザには、表示する文字の大きさを簡単に変えられる機能が付いています。 代表的なブラウザにおける変更の仕方をご紹介してみますので、もし、本サイトの文字の大きさを読みずらく感じられるときは、以下のような方法で文字のサイズを大きくしてみてください。 出典: city.hakodate.hokkaido.jp
Chromeの場合、この調整が2系統に分かれている。ページのズームと、フォントサイズだ。名前が近いため混ざりやすいが、効き方は違う。
ページのズームは、文字だけでなく画像や動画も含めてページの要素全体を拡大縮小する。レイアウトの比率は保たれるため、見た目が崩れにくい。一方のフォントサイズは、文字の大きさだけを変える。画像や枠の大きさはそのままなので、文字が枠に収まらなくなる場合がある。
長い文章を読む時間が長いならフォントサイズ側を上げる価値がある。表や図が多い資料を見るならズーム側を上げたほうが崩れにくい。どちらを触るかは、その日に何を読むかではなく、普段どちらの画面を長く見ているかで決めるのがよい。
いま開いているページだけ大きくする
まず一時的な操作から確認する。こちらは覚えるものが少ない。
キーボードだけで済ませる場合、拡大はMacで ⌘ と + 、WindowsとLinuxで Ctrl と + になる。縮小はMacで ⌘ と - 、WindowsとLinuxで Ctrl と - だ。全画面表示はMacで ⌘ と control と f、WindowsとLinuxでは F11 になる。ChromeOSでは拡大縮小が Ctrl と + および Ctrl と - 、全画面は全画面表示キーになる。
メニューから操作する場合は、右上のその他アイコンを開くと、ズームの横に拡大縮小の操作が並んでいる。現在の倍率もここに出るため、いまどれだけ拡大しているかを確かめたいときはこちらが早い。
この操作で変えた倍率は、そのサイトに対して記憶される。同じドメインを次に開いたときも同じ倍率になる。便利な反面、いつどのサイトを何%にしたかを覚えていられないという問題が起きる。戻す方法は後の節で示す。
どのサイトでも既定で大きくする
毎回押すのをやめたいなら、既定値を変える。手順は1本道になる。
右上のその他アイコンから設定を開き、デザインを選ぶ。ここに2つのプルダウンが並んでいる。ページのズームで既定の拡大縮小率を選び、フォントサイズで文字の大きさを選ぶ。前の節で書いた通り、この2つは別の効き方をするので、両方を同時に上げると想定より大きくなる。まずフォントサイズだけを1段上げて、数日使ってから足りるかを判断するほうが失敗が少ない。
同じデザインの画面には、フォントをカスタマイズという項目もある。ここを開くと、標準フォント、固定幅フォント、最小フォントサイズといった項目を個別に決められる。
このうち実務で効くのは最小フォントサイズになる。サイト側が小さい文字を指定している場合でも、ここで下限を決めておくと、それより小さい文字が出なくなる。注釈や補足が極端に小さいページを毎日読んでいるなら、フォントサイズ全体を上げるより、下限だけを上げたほうが本文の見た目を保てる。
標準フォントと固定幅フォントは書体の指定になる。サイト側が書体を指定していないときに使われるもので、コードを見る機会が多い場合は固定幅フォント側だけ変える使い方がある。
サイトごとに覚えた倍率を戻す
一時的な拡大を繰り返していると、どのサイトが既定と違う倍率になっているかが分からなくなる。一覧で確認する場所がある。
設定からプライバシーとセキュリティを選び、サイトの設定を開き、その他のコンテンツの設定からズームレベルを選ぶ。既定と違う倍率を覚えているサイトがここに並ぶ。不要なものを削除すると、そのサイトは既定の倍率に戻る。
この画面を一度見ておく価値があるのは、意図しない倍率が残っている場合があるためだ。表示が崩れている、要素が重なっている、印刷の見た目がおかしいといった症状の原因が、過去に押した ⌘ と + の記憶だったという例は珍しくない。拡張機能やサイト側の変更を疑う前に、ここを見るほうが早い。
なお、倍率をその場で戻すだけなら、メニューのズームの欄でリセットの操作を選ぶ形でも足りる。全サイトを一度に戻したいときは、上の一覧から消すほうが確実になる。
運用として決めておくと楽になるのは、一時的な拡大をどこまで使うかの線になる。1回しか開かないページは操作で拡大して、そのまま放置してよい。毎日開くページで拡大が必要だったなら、それは既定の設定が自分に合っていないという合図なので、その場の操作で済ませずデザインの設定を上げる。この線を決めておくと、ズームレベルの一覧に並ぶドメインが増え続けるのを防げる。
一覧が既に増えている場合は、ドメイン名を見て仕分ける。業務で毎日開くものは既定を上げる方向で考え、一度しか使っていないものはその場で削除する。数十件あっても、判断が要るのは毎日開く数件だけになる。
変えても文字が大きくならないとき
設定を触ったのに変わらない、という状態には原因がいくつかある。順番に切り分ける。
最初に確かめるのはサイト側の制約だ。公式の説明では、一部のウェブサイトはブラウザ側からテキストサイズだけを変えることを許していないとされていて、そうしたサイトではChromeはフォントサイズを調整できない。文字の大きさが指定で固定されている場合に起きる。この場合はフォントサイズではなくページのズームを使うと、ページ全体が拡大されるため文字も大きくなる。
次に確かめるのは、フォントサイズとページのズームのどちらを触ったかになる。フォントサイズを上げても、画像の中に文字が描かれているページでは何も変わらない。画像なので文字として扱われていないためだ。図版が多い資料はズーム側で対応する。
3つ目は、倍率がサイト単位で記憶されている場合になる。既定を上げたのに1つのサイトだけ小さいままなら、そのサイトに対して以前の倍率が残っている。前の節のズームレベルの一覧から削除すると既定に従う。
4つ目は、端末側の設定との二重がけだ。Macの場合、システム設定のアクセシビリティからディスプレイを開くと、テキストを読みやすくする設定がある。ディスプレイの解像度を変えて画面全体を大きくする方法や、テキストとアイコンのサイズを大きくする方法も案内されている。ブラウザ側と端末側の両方を上げていると、想定より大きくなって崩れる。どちらか一方に寄せるのが原則になる。
文字を大きくしても読みにくいときの別の道
大きさを上げただけでは読みやすくならない場合がある。1行が長すぎる、行の間隔が狭い、背景が明るすぎる、といった原因は文字サイズでは解けない。
Chromeにはリーディングモードという機能があり、サイドパネルで開く形になっている。公式の説明では、リーディングモードでは別の書体とフォントサイズを選べるほか、文字や文の間隔を調整し、背景色を選べるとされている。ツールバーからフォントを大きくしたり小さくしたりする操作も用意されている。
ここで重要なのは適用の範囲だ。これらの設定はサイドパネルで読むテキストにだけ当たり、Chromeの他の画面や通常のウェブサイトには当たらないと明記されている。つまり、サイト全体の見た目を変えずに、いま読む1本の記事だけを読みやすくする道具になる。よく使うなら、サイドパネルの右上にあるツールバーに固定するを選ぶと出しやすくなる。
長い記事を毎日読む使い方なら、既定のフォントサイズを大きくするより、こちらを固定しておくほうが副作用が少ない。表や図が本文に混ざる資料では扱いが変わるため、資料はズームで、記事はリーディングモードで、と分けるのが現実的になる。
スマートフォンでは設定の場所が違う
パソコンとスマートフォンで手順が別になる点も押さえておく。
Android版のChromeでは、右上のその他アイコンから設定を開き、ユーザー補助機能をタップして、デフォルトのズームのスライダーを動かす形になる。公式の案内では、プレビューのテキストが読みやすい位置までスライダーを動かすと説明されている。
同じ画面には、強制的にズームを有効にするという項目もある。これをオンにすると、サイト側が拡大を禁止しているページでも拡大縮小ができるようになる。パソコンで文字が大きくならなかったサイトが、スマートフォンでは読めるようになる場合があるのはこの仕組みによる。
特定のサイトだけ調整したいときは、そのサイトを開いた状態でメニューからズームを選び、スライダーで合わせる。パソコン側と同じく、この倍率はサイト単位で記憶される。
なお、設定の場所と項目名がパソコンとスマートフォンで別になっている点は覚えておく価値がある。パソコン側はデザインのフォントサイズ、スマートフォン側はユーザー補助機能のデフォルトのズームで、そもそも同じ名前の設定ではない。両方で長い記事を読む習慣があるなら、それぞれの画面で1回ずつ合わせる前提で考えておくとよい。
読む時間が長い人が最後に当たる壁
文字サイズを整えると読む負担は下がる。ただし、1日に何十回もツールを行き来している場合、残る負担は別のところにある。
倍率はサイト単位で記憶されるため、ドメインが同じで役割が違う画面は同じ倍率になる。たとえば同じサービスの中で、文章を読む画面と表を扱う画面が分かれている場合、片方に合わせるともう片方が合わない。ドメイン単位の記憶では、この差を分けられない。
もう1つは、同じサービスを2つのアカウントで使っている場合になる。仕事用と個人用で倍率を変えたいと思っても、ドメインが同じであれば同じ設定が当たる。タブの見出しもほとんど同じ文字列になるため、探す時間も毎回かかる。
対象をタブから窓に移すと、この2つが別の問題に変わる。アプリを1枚のタブではなく1つの窓として置けば、倍率も消音も窓ごとに覚えられる。アプリごとに独立したワークスペースを持たせる考え方はワークスペースに整理されている。アプリごとに拡大率を覚える形や、通知を1か所に集める形はできることに並んでいる。
同じ方向の道具は複数あり、引き受ける範囲が違う。複数アカウントの分け方、通知の扱い、拡張機能の可否といった項目で並べたものがWaveboxとの比較とShiftとの比較にある。無料で使える範囲と有料になる線は料金で確かめられる。対応しているサービスの一覧は使えるアプリにまとまっている。
文字サイズはブラウザの設定で解ける。画面ごとに違う倍率を覚えさせたいという話になったときだけ、置き場所の側を見る順番になる。
よくある質問
ページのズームとフォントサイズは何が違いますか?
ページのズームは文字だけでなく画像や動画も含めてページ全体を拡大縮小します。比率が保たれるため見た目が崩れにくい方法です。フォントサイズは文字の大きさだけを変えるため、画像や枠の大きさはそのままで、文字が枠に収まらなくなる場合があります。長い文章を読むならフォントサイズ、表や図が多い資料ならズームが合います。
既定の文字サイズを変える手順を教えてください。
右上のその他アイコンから設定を開き、デザインを選びます。ページのズームのプルダウンで既定の拡大縮小率、フォントサイズのプルダウンで文字の大きさを選べます。同じ画面のフォントをカスタマイズを開くと、標準フォント、固定幅フォント、最小フォントサイズを個別に決められます。まずフォントサイズを1段だけ上げて数日使い、足りるか判断する順番が失敗しにくいです。
設定を変えたのに文字が大きくならないサイトがあります。
サイト側がテキストサイズだけの変更を許していない場合があります。公式の説明でも、そうしたサイトではChromeはフォントサイズを調整できないとされています。この場合はページのズームを使うとページ全体が拡大されるため文字も大きくなります。画像の中に文字が描かれているページも、文字として扱われないためフォントサイズでは変わりません。
特定のサイトだけ倍率がおかしいときはどこを見ますか?
設定からプライバシーとセキュリティ、サイトの設定、その他のコンテンツの設定、ズームレベルの順に開きます。既定と違う倍率を覚えているサイトがここに並ぶので、不要なものを削除すると既定に戻ります。表示の崩れや印刷の見た目の不具合が、過去に押した拡大操作の記憶だった場合もあるため、拡張機能を疑う前にこの一覧を見ると早く切り分けられます。