チャットワークの通知をPCで受け取る設定と、届かないときの順番

チャットワークの通知をPCで受け取りたいのに、設定したはずなのに来ない。あるいは来すぎて他の作業が進まない。この二つは正反対に見えて、原因はどちらも同じところにある。チャットワークの通知は、通知の種類ごとに設定する場所が違い、さらにOSとブラウザの設定を通ってから画面に出るからだ。

この記事では、PCで受け取るデスクトップ通知に絞って、設定の場所と項目の意味を公式の案内に沿って確かめる。そのうえで、届かないときに上から潰していく順番と、複数のアカウントを使い分けている人が引っかかりやすい落とし穴を整理する。

チャットワークの通知は種類ごとに設定する場所が違う

最初に全体の地図を持っておくと、設定画面を往復せずに済む。

チャットワークの通知機能は、対応すべきできごとが起きたことを知らせるための仕組みで、公式の解説では主に次の場合に通知を受け取れると説明されている。メッセージを受信したとき、Chatwork Liveの着信を受けたとき、タスクが追加または完了されたとき、コンタクト申請または承認されたとき、の四つになる。

そのうえで、通知の届き方には三つの種類がある。PCのブラウザで受け取るデスクトップ通知、スマートフォンのアプリで受け取るプッシュ通知、登録したメールアドレスに届くメール通知だ。

Chatwork(チャットワーク)では、受け取る通知の種類によって、通知のオンオフやタイミングを設定することができます。 出典: go.chatwork.com

ここで押さえるべきは、この3種類がそれぞれ別の設定を持っているという点になる。PCの通知が来ないという相談の多くは、スマートフォン側の設定だけを直して終わっていたり、メール通知の設定画面を見ていたりする。PCで受け取りたいなら、触るのはデスクトップ通知の設定になる。

デスクトップ通知とプッシュ通知の決定的な違いは、開いているかどうかの条件にある。公式の解説では、デスクトップ通知はチャットワークを開いている場合のみ有効であるのに対し、プッシュ通知はアプリを閉じていても受け取れる、と整理されている。PCで通知を受け取りたいなら、チャットワークのタブを開いたままにしておく必要がある。

デスクトップ通知を有効にする手順

手順そのものは短い。迷うのは、どの画面にあるかが分かりにくいところだけになる。

まずPCでチャットワークにログインする。画面右上のユーザー名をクリックし、環境設定を開く。その中の通知設定のタブに、PCで受け取る通知の項目が並んでいる。「デスクトップ通知を表示」にチェックを入れると、通知がオンになる。

対応しているブラウザは決まっている。公式の案内では、Microsoft Edge(Chromiumベース)、Google Chrome、Mozilla Firefox、Safariの、いずれも最新の安定バージョンでデスクトップ通知を利用できるとされている。Internet Explorerでは利用できないと明記されている。通知が出ないときは、まず使っているブラウザとそのバージョンを確認する。

Chatworkのデスクトップ通知は、Chatworkから受け取ることができる通知のひとつです。 出典: go.chatwork.com

チェックを入れた直後に、ブラウザ側から通知の許可を求める表示が出ることがある。ここで許可を選ばないと、チャットワークの中でオンにしていても画面には出ない。許可を一度拒否してしまった場合は、ブラウザのサイトごとの通知設定から、チャットワークのドメインを許可側に入れ直す。

通知に何をどこまで出すかを決める二つの項目

オンにしたあとに調整するのは、主に二つの項目になる。どちらも初期設定でチェックが入っているため、既定のままで困っていないなら触らなくてよい。

一つ目は「メッセージ内容をデスクトップ通知に表示」になる。これをオンにすると、通知そのものにメッセージの本文が表示される。オフにすると、誰かからメッセージが届いたという事実だけが表示される形になる。内容が見えるほうが対応の要否を判断しやすいのは確かだが、公式の解説では注意点も添えられている。Web会議などで画面共有をすると、デスクトップ通知の内容も相手に見られるおそれがある、という点だ。画面共有の機会が多い人は、この項目をオフにしておくか、OS側の設定で共有中の通知を止めておく。

二つ目は「Toがあったときのみ通知」になる。これをオンにすると、自分がTOの宛先になっているメッセージと、自分がREの宛先になっているメッセージを受信したときだけ通知が届く。加えて、自分が依頼したタスクが完了したときや、自分が担当者になっているタスクが追加されたときにも通知を受け取れる。参加しているグループチャットのすべてのやりとりを通知してほしい場合は、このチェックを外す。

通知が多すぎる人は、まずこのチェックが外れていないかを見る。人数の多いグループチャットに複数参加している状態でチェックを外すと、通知の量は自分宛てのメッセージの何倍にもなる。

逆に、大事な連絡を取りこぼしたくない立場の人は、この項目を安易にオンにしない判断もありうる。公式の解説では、メッセージ通知を受け取るタイミングは自分宛てのメッセージを受信したときと、すべてのメッセージを受信したときの二つが用意されていると整理されている。自分宛てとは、自分がTOの宛先になっているメッセージか、自分がREの宛先になっているメッセージを指す。つまり、宛先を付けずに流れた相談や、チームの雑談から立ち上がった案件は、自分宛てだけに絞った状態では通知されない。役割によっては、通知は全部受けたうえでミュートで個別に絞るほうが実態に合う。

もう一段細かく絞りたいときは、グループチャット単位のミュートがある。公式の解説では、グループチャットをミュートにすると自分宛てのメッセージ以外の通知がすべて届かなくなる、と説明されている。全体の設定を緩めたまま、うるさい一つだけを静かにしたい場合はこちらを使う。

通知が届かないときに見る順番

来ないときは、層の外側から順に潰す。順番を守ると切り分けが早い。

  • チャットワークのタブを開いているか。デスクトップ通知はチャットワークのブラウザ版を開いていないと有効にならない
  • 使っているブラウザが対応しているか。Edge、Chrome、Firefox、Safariの最新の安定バージョンが前提で、Internet Explorerでは利用できない
  • ブラウザ側でチャットワークのドメインの通知が許可されているか。過去に拒否していると、チャットワークの中の設定は効かない
  • OS側でそのブラウザの通知が許可されているか。Macならシステム設定の通知、Windowsなら通知の設定で、ブラウザのアプリごとにオンオフがある
  • OSの集中モードや応答不可がオンになっていないか。時間で自動的に入る設定にしていると、切り忘れではなく入りっぱなしになる
  • 「Toがあったときのみ通知」がオンのまま、自分宛てではないメッセージを待っていないか

公式の解説でも、設定をしたのに通知がこない場合はOSやブラウザの設定で通知がオフになっている可能性がある、と案内されている。チャットワークの中だけを見て原因を探し続けても見つからないのは、このためになる。

気づきやすさを補う手も用意されている。ブラウザ版では、ブラウザのアイコンに未読メッセージ数を表示させられる。通知そのものを見逃しても、未読の数字が残っていれば後から気づける。通知を減らす方向に振るなら、この表示を併せてオンにしておくと取りこぼしが減る。設定の場所は同じ通知設定の画面になるため、デスクトップ通知を調整するついでに確認しておくと二度手間にならない。

PCの前を離れる時間が長い働き方なら、通知の種類そのものを足す判断もある。メール通知は、アカウントを作成した際に登録したログインメールアドレス宛に届き、自分宛てのメッセージだけでなくすべてのメッセージの受信を一定の間隔でまとめて受け取れる。主にメールで仕事を進めている人にとっては、こちらのほうが気づきやすいこともある。

複数のアカウントを使い分けている場合の落とし穴

見落とされやすいのが、アカウントが二つ以上ある場合の挙動になる。

公式の解説では、チャットワークはアカウントを複数持つことができ、それぞれを切り替えて使えると説明されている。そのうえで、通知はアカウントごとに設定する必要がある、と注意が添えられている。仕事用と私用でアカウントを分けている場合、片方で通知設定を整えても、もう片方には反映されない。

さらに、デスクトップ通知が開いている間だけ有効という条件と組み合わさると、問題が一段深くなる。ブラウザのタブを切り替えてアカウントAを閉じ、アカウントBを開いている間は、Aの通知は届かない。どちらも見ておきたいなら、二つを同時に開き続けられる形が要る。

同じことは、チャットワーク以外のサービスとの併用でも起きる。公式が配布しているデスクトップ版アプリの説明では、一度に複数のチャットワークアカウントにログインでき、GmailやZoomなどの他社のコミュニケーションサービスもまとめて使える、とされている。動作環境はWindows 10以上、macOS 12(Monterey)以上と案内されている。まずはここを試すのが順当な選択になる。

もう一つ、通知設定は他のユーザーに知られない、という性質も頭に入れておきたい。公式の解説では、自分がどのような設定にしているかは他のユーザーに知られることはないと説明されたうえで、通知されていると思っていたのに通知されていなかったというすれ違いが起きるおそれがあるため、重要なグループチャットではメンバー間で通知設定についてあらかじめ合意をとることが勧められている。

通知を置き場所の側から整理する

設定を詰め切っても残る問題がある。チャットワークの通知設定はチャットワークにしか効かない、という点だ。

多くの職場では、チャットワークと並行してメールも使い、案件管理も別のサービスで動いている。それぞれに通知設定があり、それぞれ別の画面で調整することになる。ブラウザのタブにすべてを積んでいると、OSから見ればそれは1つのブラウザでしかなく、どのサービスから来た通知なのかは文面を読むまで分からない。

この粒度のずれを直す方向として、サービスやアカウントごとに独立した入れ物を用意する道具がある。アプリごとに独立したワークスペースを持たせる考え方で、アプリ集約ブラウザと呼ばれる分野にあたる。サービス単位で置き場所を分ける考え方はワークスペースのページに、実際の操作はできることのページにまとめられている。チャットワークを含めて手元のサービスが扱えるかどうかは使えるアプリの一覧で確かめられる。

同じ分野の道具は複数あり、設計の考え方も無料で使える範囲も異なる。比較の観点はWaveboxとの比較Shiftとの比較のページに整理されていて、費用の目安は料金のページ、導入前によく出る疑問はよくある質問のページで確認できる。

判断の目安は数えれば出る。1日のうちにチャットワークを開いた回数のうち、新しいメッセージを読むために開いた回数と、何か来ていないかを確かめるために開いた回数を分けてみるとよい。後者が多いなら、必要なのは通知設定の微調整ではなく、開かずに分かる形のほうになる。

よくある質問

チャットワークのデスクトップ通知はどこで設定しますか?

PCでチャットワークにログインし、画面右上のユーザー名をクリックして環境設定を開きます。通知設定のタブにある「デスクトップ通知を表示」にチェックを入れるとオンになります。同じ画面で「メッセージ内容をデスクトップ通知に表示」と「Toがあったときのみ通知」も調整でき、どちらも初期設定ではチェックが入っています。

デスクトップ通知に対応しているブラウザを教えてください。

公式の案内では、Microsoft Edge(Chromiumベース)、Google Chrome、Mozilla Firefox、Safariの、いずれも最新の安定バージョンで利用できるとされています。Internet Explorerでは利用できないと明記されています。通知が出ないときは、まず使っているブラウザの種類とバージョンを確認してください。

設定したのにPCに通知が届きません。何を確認すればよいですか?

チャットワークのタブを開いているかをまず確認します。デスクトップ通知はチャットワークのブラウザ版を開いていないと有効になりません。次にブラウザ側でチャットワークのドメインの通知が許可されているか、OS側でそのブラウザの通知が許可されているか、集中モードが入っていないかを順に見ていきます。

仕事用と私用でアカウントを分けています。通知設定は共通になりますか?

共通にはなりません。チャットワークは複数のアカウントを切り替えて使えますが、通知はアカウントごとに設定する必要があると案内されています。また、デスクトップ通知は開いている間だけ有効なため、片方を閉じている間はそちらの通知は届きません。両方を同時に開いておける形にするのが現実的な対処になります。

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