Chromeの起動時のページ設定|朝いちばんに開くものを決める

chrome 起動 時 の ページ 設定を調べる動機は、たいてい朝の数分にある。Chromeを開いてから、Gmailを出し、カレンダーを出し、Slackを出し、Notionを出す。毎日同じ順番で同じ4つを開いているなら、その手数は設定で消せる。ただし、この設定でできることは3種類しかなく、どれを選ぶかで「ログインが残るか」「タブが増え続けるか」が変わる。ここでは提供元の公開資料で選択肢と手順を確かめたうえで、登録するページを増やしても朝が楽にならない条件まで整理する。

起動時の動作は3種類から選ぶ

設定の場所は1か所にまとまっている。右上のその他アイコンから設定を開き、左の一覧で起動時を選ぶ。そこに並ぶ選択肢は次の3つになる。

  • 新しいタブページを開く
  • 前回開いていたページを開く
  • 特定のページまたはページセットを開く

提供元のヘルプは、この3つを別々の項目として説明している。新しいタブページは、登録したショートカットやテーマを表示するようカスタマイズできる初期状態。前回開いていたページは、終了時の状態をそのまま復元する動作。特定のページまたはページセットは、利用者が並べたアドレスを毎回開く動作になる。

多くの人が最初に触るのは3番目だが、Webアプリを日常的に行き来している読者にとって意味が大きいのは2番目の性質になる。復元される対象はタブの並びだけではないからで、そこは次の節で見る。

なお、設定画面の文言は版によって少しずつ変わる。項目名で探すよりも、左の一覧にある起動時という見出しを目印にしたほうが確実になる。

前回開いていたページを開くと、ログインも一緒に戻る

2番目を選んだときの挙動について、ヘルプははっきり書いている。

Cookie とデータが保存されていれば、以前にログインしたウェブサイトが再表示されます。 出典: support.google.com

つまり、この選択肢は「同じタブをもう一度開く」だけの機能ではない。ログイン状態ごと、作業中の続きに戻す機能になる。共有のパソコンで使うと、次に座った人が前の人の受信箱を開いてしまう余地がある、という意味でもある。

自動でログインした状態に戻したくない場合の手順も、同じページに書かれている。設定のプライバシーとセキュリティからサイトの設定に進み、その他のコンテンツの設定にあるデバイス上のサイトデータを開いて、すべてのウィンドウを閉じるときにサイトによりデバイスに保存されたデータを削除するをオンにする。ここをオンにすると、復元されるのはアドレスだけになり、ログインは毎回やり直しになる。

この2つは組み合わせの問題になる。1人で使うMacで、毎朝同じ作業の続きから始めたいなら、前回開いていたページを選んでデータの削除はオフのままにする。会議室や家族と共有する端末なら、逆にする。2台を同じ設定で運用しようとすると、どちらかで不都合が出る。

特定のページを複数登録する手順

3番目の選択肢は、開くアドレスを利用者が決める形になる。手順は次のとおり。

  1. 右上のその他アイコンから設定を開く
  2. 起動時で特定のページまたはページセットを開くを選ぶ
  3. 新しいページを追加を選び、アドレスを入力して追加を選ぶ
  4. すでに開いている並びをそのまま使う場合は、現在のページを使用を選ぶ

登録したあとの編集は、各行の右にあるその他アイコンから編集または削除を選ぶ。1件ずつしか直せないので、並びを大きく変えたいときは現在のページを使用で入れ直したほうが早い。

この機能の使いどころについては、法人向けの中古パソコン販売元が公開している解説記事がわかりやすく書いている。

起動したときに開くページは複数をセットで設定できるので、例えば仕事の開始時にいつも数か所のサイトをチェックしている人には便利だと思うわ。 出典: yrl.com

朝に決まった数か所を見る人には、たしかに手数が減る。一方で、ここに登録する数を増やすほど別の問題が出る。起動のたびに同じ6枚のタブが左端に並び、その日の作業で開いたタブがその右に積まれていく。夕方には、朝から開いたままの受信箱がどのタブなのか、位置で覚えるしかなくなる。登録は3つか4つに絞り、残りはブックマークに回したほうが後半が楽になる。

ホームページと起動ページは別の設定

混ざりやすいのがここになる。ヘルプは冒頭で、この2つは同じものではないと断っている。起動ページは、そのデバイスでChromeを最初に起動したときに表示されるページ。ホームページは、ホームを選んだときに表示されるページになる。

ホームページ側の設定はデザインの欄にある。ホームボタンを表示するをオンにしたうえで、新しいタブページかカスタムページのどちらを使うかを選ぶ形になる。オンにするとアドレスバーの左にホームのアイコンが出る。

同じアドレスを両方に入れることもできるが、役割は分けたほうが使いやすい。起動ページは「その日の最初に見るもの」、ホームページは「迷子になったときに戻る場所」として別々に決めておくと、作業中にホームを押したときに朝の6枚が開き直す事故が起きない。

過去にホームページの設定が販促の対象になっていた時期があり、その名残で今でも両者を同じものとして説明している資料がある。設定画面では別の場所に置かれているので、画面の側を正として読むのが確実になる。

もう1つ、新しいタブページ自体を別のアドレスに差し替えられる設定も存在する。これは起動時の設定でもホームページの設定でもなく、3つ目の別の仕組みになる。新しいタブを開いたときに毎回同じ社内のポータルを出す運用は、この仕組みで作られていることが多い。会社から貸与された端末で見慣れない画面が新しいタブに出る場合は、起動時の設定を探しても見つからない。

設定できないときに考えられること

起動ページの項目が触れない、あるいは覚えのないページが開く場合、原因は大きく2つに分かれる。

1つは管理されている端末であること。ヘルプは、職場や学校でChromebookを使っている場合は起動ページやホームページを選ぶことも変更することもできず、これらのページはネットワーク管理者が管理していると書いている。管理下の端末では、設定画面に項目が出ていても保存されないことがある。この場合の窓口は管理者になる。

もう1つは、設定した覚えのないページが起動時に開くケース。ヘルプは、起動ページ、ホームページ、検索エンジンが知らないうちに変更されている場合は望ましくないソフトウェアがインストールされている可能性があると書いており、ブラウザの設定のリセットとマルウェアの削除を案内している。設定画面で直してもまた戻る場合は、直す対象が設定ではない。

プロフィールの取り違えも起こる。仕事用と私用でプロフィールを分けていると、設定はプロフィールごとに保存される。私用の側で直した設定は、仕事用の側には効かない。なお、新しいブラウザセッションを開いたときにすべてのプロフィールを表示させる設定も別にあり、右上のプロフィールからChromeプロフィールを管理に進み、起動時に表示するをオンにする形になる。毎朝どのプロフィールで開くかを選びたい人はここを使う。

起動時に開くものを「ページ」から「窓」に変える

ここまでは、1つのブラウザの中でタブをどう並べるかという話になる。毎日行き来する対象が5つを超えてくると、この枠組みそのものが合わなくなる。タブは横に並ぶので、数が増えるとタイトルが消えてアイコンだけになり、目で探せなくなる。起動時に開くページを増やしても、探す手間は減らない。

別の考え方として、提供元はページをアプリとして扱う仕組みを用意している。ヘルプはこれをウェブアプリと呼び、ウェブサイトがアプリとして機能し、ランチャーやホーム画面からアクセスできるようになると説明している。手順は、目的のサイトを開いた状態で右上のその他アイコンからキャスト、保存、共有に進み、ページをアプリとしてインストールを選ぶ形になる。

インストールしたあとにできることも同じページに載っている。chrome://apps でアプリを右クリックしてショートカットを作成すればデスクトップやメニューに置ける。同じ右クリックのメニューにある起動時に開くを選ぶと、Windows、Mac、Linuxにログインしたときにそのアプリが自動で立ち上がる。Chromeの起動時の設定を使わずに、OSのログイン時に必要なものだけを出す形になる。

ログイン時に開く対象をOSの側に持たせると、Chromeそのものを閉じても、必要なものだけが立ち上がる形になる。朝に開きたいものが受信箱とカレンダーだけで、残りは必要になったときに開けばよいなら、起動時の設定に6件並べるよりこちらのほうが静かに済む。

この方式の弱点は2つある。インストールしたアプリはインストールしたプロフィールの中で動くので、同じサービスを2つのアカウントで使うなら、同じ見た目のアイコンが2つ並ぶことになる。作った直後に名前を変えておく必要がある。もう1つは、開いたウィンドウにタブの帯が無いため、そこから別のページへ飛ぶと別の場所に出てしまうこと。アプリとして切り出すのに向くのは、中で完結する道具に限られる。

朝の数分を何で短くするか

ここまでの選択肢を、読者の状況ごとに並べ直す。

状況 向いている設定 注意する点
1人のMacで前日の続きから始める 前回開いていたページを開く 共有端末では前の人のログインが残る
毎朝決まった3つか4つを見る 特定のページまたはページセットを開く 登録を増やすとタブが探せなくなる
まず空の状態から始めたい 新しいタブページを開く ショートカットの並びで代用する
同じサービスを2つのアカウントで使う プロフィールを分ける 設定はプロフィールごとに別
行き来する対象が5つ以上ある ページをアプリとして切り出す アイコンの取り違えに注意

最後の行に当たる読者にとっては、起動時の設定はそもそも打ち手として小さい。1つの窓にタブを何枚並べるかという設計から離れて、サービスごとに窓を持つ形に変えたほうが効く。Webアプリを1つずつ独立した窓として扱う専用のブラウザは、この考え方を既定にしているもので、何ができるのかはできることに、仕事の単位で窓をまとめる考え方はワークスペースに整理されている。手元で使っているサービスが対象に入っているかは使えるアプリで確かめられる。

この種の道具は有料のものが多く、費用の考え方が導入の判断を分ける。同じ用途で先に広く使われているものとの違いはWaveboxとの比較にまとめてあり、費用の条件は料金に載っている。導入前に出てくる疑問はよくある質問に集めてある。

起動時の設定で測れること、測れないこと

起動時の設定は、朝の手数を減らす道具としては確実に働く。開くまでの操作が4回から1回になるのは、設定を変えたその日から効く変化になる。一方で、この設定は日中に増えるタブの数には何もしない。朝に4枚、昼に12枚、夕方に27枚という増え方をする人の困りごとは、朝の4枚ではなく夕方の27枚にある。

判断の順番としては、まず起動時の3つの選択肢から自分に合うものを選び、共有端末かどうかでデータの削除の設定を決める。それで足りるなら、ここで終わりにしてよい。夕方にタブを探す時間が10分を超えているなら、次に変えるのは起動時の設定ではなく、Webアプリの置き場所そのものになる。

よくある質問

起動時に開くページを複数登録すると、Chromeの立ち上がりは遅くなりますか?

登録した数だけページの読み込みが同時に走るため、回線と端末の条件によっては最初の数秒が重くなります。3つか4つであれば体感差は小さく、10件近く登録すると読み込み中の状態が続きます。数を絞り、残りはブックマークに保存する形が扱いやすくなります。

前回開いていたページを開く設定にすると、ログインしたままになりますか?

提供元のヘルプは、Cookieとデータがあればログインしていたサイトがそのまま再表示されると説明しています。自動でログインした状態に戻したくない場合は、サイトの設定にあるデバイス上のサイトデータで、すべてのウィンドウを閉じるときにデータを削除する項目をオンにします。

起動ページとホームページは何が違いますか?

起動ページはChromeを最初に起動したときに表示されるページ、ホームページはホームボタンを選んだときに表示されるページです。設定画面でも別の場所にあり、起動時の欄とデザインの欄に分かれています。同じアドレスを両方に入れることもできますが、役割を分けたほうが誤操作が減ります。

設定を変えても知らないページが起動時に開きます。どうすればよいですか?

ヘルプは、起動ページや検索エンジンが知らないうちに変わっている場合は望ましくないソフトウェアが入っている可能性があるとして、ブラウザの設定のリセットを案内しています。職場や学校の管理下にある端末では管理者が設定を握っているため、その場合は管理者に確認します。

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