Chromeのタブをグループにまとめる|色分けが役立つ場面
chrome タブ グループで調べる人がつまずくのは、作り方そのものではない。作ったあとに、どの色をどの仕事に割り当てればよいのかという基準がないまま増やして、タブバーに色の帯が並ぶだけで探す時間が変わらないところで止まる。ここでは操作の手順と保存の条件を先に押さえたうえで、色分けが効く場面と効かない場面を分けて示す。あわせて、閉じる・削除・解除という似た3つの言葉が何を消すのか、折りたたみとタブ検索をどう使い分けるのかも並べる。読み終えた時点で、自分のタブバーに何色を置くかを決められる状態を目指す。
グループにまとめる操作は3手で終わる
まず操作の形を確認する。デスクトップ版のChromeでは、パソコンでChromeを開き、タブを右クリックして、タブをグループに追加から新しいグループまたは既存のグループを選ぶ。ここまでで作成は終わる。
作ったあとの編集は、タブの左側にある色付きの円か名前を右クリックして行う。ここからグループに名前を付ける、タブグループの色を選ぶ、グループにタブを追加する、グループを削除するという操作にたどり着く。既存のグループに別のタブを入れたい場合は、タブをグループにドラッグする。逆にグループから外したい場合は、そのタブを右クリックしてグループから削除を選ぶ。
10個のタブを一度に入れたいときは、1つずつドラッグしない。最初のタブを選び、Shiftキーを押しながら最後のタブを選ぶと範囲全体が選択され、ハイライト表示されたどれかを右クリックすると一括操作のメニューが出る。ここには、タブをグループに追加のほかに、タブを別のウィンドウに移動、固定または固定を解除、ミュートまたはミュートを解除、閉じるが並ぶ。散らばったタブを1つのグループへ移す作業は、この経路を使うと数秒で終わる。
保存されるかどうかは、同期のスイッチで決まる
グループが別の端末に出てこないという相談は、グループ側の不調ではなく設定の位置の話であることが多い。
公式の案内では、閲覧履歴とタブがGoogleアカウントと同期されている場合、タブグループに加えられた変更は自動的に保存され、すべてのデバイス間で同期されるとされている。つまり自動保存は常に働くのではなく、この条件が付いている。
スイッチの場所は決まっている。右上のその他アイコンから設定を開き、Googleの設定を選び、アカウント名を選んで、履歴とタブをオンにする。ここが分かりにくいのは、Chromeにログインしただけで同期される情報と、別のスイッチが必要な情報が分かれている点にある。ログインすると使えるようになるのはブックマーク、リーディングリスト、パスワード、お支払い情報、拡張機能、ウェブアプリ、設定などで、タブと閲覧履歴はその一覧とは別に扱われる。
仕事用と個人用でMacとWindowsを行き来している場合は、先にこのスイッチを見る。ここがオフのまま色分けの設計を練っても、端末をまたいだ時点で作った分類は届かない。
折りたたむと、残るのは色と名前だけになる
色の割り当てを決めるうえで前提になるのが、折りたたんだときの見え方だ。タブグループは折りたたむことができ、そのときタブバーにはグループ名または色付きの円だけが表示される。展開と折りたたみの切り替えは、名前か色付きの円を選ぶだけで行える。
ここから導ける基準は1つになる。色は、折りたたんだ状態で見た瞬間に何のかたまりか分かる形でしか役に立たない。名前は文字数が増えると省略されるが、色は常に同じ面積で見える。だから色に意味を持たせ、名前は色の補足として短く付けるという順番になる。
よく使われるのに効きにくいのが、サービス別に色を配る決め方だ。Gmailは赤、Slackは青、Notionは緑という形にすると、その色は毎日ずっとタブバーに並び続ける。常に全部が表示されている並びは、見ても何も分からない。色が情報になるのは、ある色が出ているときと出ていないときの差があるときだけになる。
色分けが効く場面と、効かない場面
効くのは、終わりがある仕事をまとめるときだ。
- 見積もりを作るために開いた資料や参考ページ
- 返信の期限がある問い合わせと、その根拠になる社内の画面
- 比較検討のために並べた候補のページ
- レビュー待ちで、相手の返事が来たら閉じるもの
これらは終われば閉じられる。だから色が減り、残っている色が今抱えている仕事の数になる。
効かないのは、終わりがないものをまとめたときだ。毎日開くWebアプリは、閉じる日が来ない。さらに、同じサービスを複数のアカウントで使っている場合は色でも分けられない。仕事用のGmailと個人用のGmailを同じウィンドウに並べると、タブの見出しがほとんど同じ文字列になり、同じ色のグループの中で目で探す作業が残る。
自分の色分けが効いているかどうかは、1日の終わりに閉じたグループの数で分かる。0個のまま1週間が過ぎるなら、分類の切り方が仕事の単位と合っていない。
閉じたグループは消えない。消えるのは削除と解除
似た3つの操作があり、結果が大きく違う。
グループを右クリックしてグループを閉じるを選ぶと、そのグループは削除されず、ブックマークバーまたはメニューに保存される。閉じたグループは再度開ける。開き方は2つで、ブックマークバーのグリッドからグループ名を選ぶか、その他アイコンからタブグループを選んで一覧から選ぶ。
ブックマークバーに出ていない場合は、設定のデザインでブックマークバーにタブグループを表示するをオンにする。新しいタブグループをブックマークバーに自動的に固定するをオンにすると、同じGoogleアカウントで他の端末に作ったグループも固定される。
この「閉じて退避させる」使い方は、ブックマークとの住み分けとして受け取られている。
そのような場合に、グループを保存した上で非表示にすることで、ブックマークを汚さずタブ表示からも退避できるこの機能は便利そうだと感じました。 出典: qiita.com
一方、グループを削除を選ぶと、削除したデバイスだけでなく、同じGoogleアカウントを使っている他のデバイスからも削除される。グループを解除も同じで、タブは操作した端末で開いたまま残るが、グループそのものは他のデバイスからも消える。どちらも確定を求められるのは、この範囲の広さが理由になる。
片付けるつもりで解除を押すと、別のMacで組んでいた分類まで消える。残したいなら閉じる、もう使わないなら削除、という対応を先に覚えておくと事故が減る。
探す作業は、色分けとは別の道具で減らす
グループを作っても、目的のタブを探す作業は残る。ここには専用の機能がある。
タブ検索は、タブバーのタブ検索を選んで開き、サイトのキーワードを入力すると、開いているタブの一覧から選べる。Macのキーボードショートカットはcommandとshiftとaになる。アドレスバーに「@タブ」と入力してTabキーまたはSpaceキーを押す経路でも同じ検索に入れる。既定ではタブ検索はオンでタブバーに固定されているが、右クリックの固定を解除で外せる。
タブの数が多い場合は、タブバーの向きを変える手もある。タブを縦方向に表示すると、タブバーがウィンドウの横に移動し、すべてのページタイトルを確認する、タブのリストをスクロールする、タブバーの幅を調整するといった操作ができる。設定のデザインでタブの位置から縦を選ぶか、タブバーの空白部分を右クリックしてタブを縦方向に表示を選ぶ。
固定を外したボタンを戻したいときは、設定のデザインでタブ検索のボタンを表示するか保存したタブグループを表示するをオンにする。ウィンドウ自体が複数あるなら、上部の空白を右クリックしてウィンドウに名前を付けると、最小化したウィンドウにカーソルを合わせたときや、キーボードでウィンドウを切り替えたときに名前が出る。
名前は色の補足として短く付ける
色を決めたら、名前は色を思い出すための短い札として付ける。折りたたんだときに出る幅は限られているため、長い名前は途中で切れて役に立たない。
付け方の目安は2つある。1つは、動詞で始めないこと。「見積もりを作る」ではなく「見積もり」にすると、同じ幅に入る情報が増える。もう1つは、日付や相手の名前のように後から見て特定できる語を入れることだ。「調査」だけのグループが3つ並ぶと区別できないが、「調査9月末」と「調査A社」なら開かずに選べる。
名前を空のままにしておく手もある。色付きの円だけが表示され、タブバーの幅を最も節約できる。ただし他の端末から見たときに手がかりが色しか残らないため、端末をまたいで使うグループには名前を付けたほうが迷わない。
常時置くグループは3つまでにする
数の上限を決めておかないと、色分けは自然に崩れる。
判断の基準は、折りたたんだ状態でタブバーに一列で収まるかどうかになる。収まらなくなると色の帯がスクロールし、色を見て選ぶ動作が、また探す動作に戻る。常時置いておくグループは3つまでにして、残りは期限つきのグループにするのが運用しやすい。期限つきのものは、1日の終わりに閉じるか削除するかを決める。
グループの数を増やす代わりに、グループの中を減らす方向も効く。開いたまま忘れているタブは、設定のパフォーマンスにあるメモリセーバーで非アクティブにできる。非アクティブ化のレベルは適度、バランス重視、最大の3つから選べ、アクティブでないタブにアクセスすると自動的に再読み込みされる。ただし通話中や画面共有中のタブ、固定タブ、一部記入済みのフォームがあるタブは対象外になるため、作業中のものが勝手に止まる心配はない。
色分けで解けない詰まりを見分ける
ここまでの手を打っても残るものがある。前の節で触れた、終わりがないWebアプリと複数アカウントの2つだ。
この2つが残るのは、タブグループがタブの並び順を整える機能であって、置き場所を変える機能ではないからになる。Gmailを赤いグループに入れても、Gmailは相変わらずタブであり、ウィンドウの中の1枚として他のタブと同じ場所に並ぶ。同じサービスに2つのアカウントでログインしたい場合も、グループは助けにならない。
対象をタブから窓に移すと、この2つは形が変わる。アプリごとに1つの窓を持たせれば、色ではなく置き場所で指定できる。Webアプリを窓の単位で分ける考え方はワークスペースにまとまっており、アプリごとに専用のCookieの入れ物を持たせる形が説明されている。アプリごとに独立したワークスペースになっていれば、3つのGmailに同時にログインしたまま並べられるため、色で見分ける必要そのものが消える。
通知を1か所に集める形や、アプリごとに拡大率と消音を覚える形はできることに並んでいる。通知が来るたびにタブを探しに行く往復は、グループの切り方では減らない部分になる。
移る前に確かめるのは、自分が毎日開くサービスが対象に入っているかどうかだ。対応するサービスの一覧は使えるアプリにあり、公開されている数は311個になっている。似た製品と項目ごとに比べた表はWaveboxとの比較とRamboxとの比較にあり、無料で使える範囲と有料になる線は料金に書かれている。無料の範囲はワークスペース1つとアプリ3つまでなので、まず常駐させたいものを3つ選んでから試すと、判断が早く終わる。
よくある質問
タブグループは自動で保存されますか?
条件が1つ付きます。公式の案内では、閲覧履歴とタブがGoogleアカウントと同期されている場合に、タブグループの変更が自動的に保存され、すべてのデバイス間で同期されるとされています。右上のその他アイコンから設定を開き、Googleの設定でアカウント名を選び、履歴とタブをオンにしてください。ここがオフだと、別の端末には届きません。
グループを閉じるとタブは消えますか?
消えません。グループを右クリックしてグループを閉じるを選んだ場合、そのグループは削除されず、ブックマークバーまたはメニューに保存されます。開き直すには、ブックマークバーのグリッドからグループ名を選ぶか、その他アイコンからタブグループを選びます。消えるのはグループを削除とグループを解除で、どちらも同じGoogleアカウントの他の端末からも消えます。
色は何を基準に割り当てればよいですか?
終わりがあるかどうかで分けると機能します。期限のある調べものや案件ごとの資料は、終われば閉じられるため、残っている色が抱えている仕事の数になります。毎日開くWebアプリに色を配ると、その色が常に並び続けるので情報になりません。常時置くグループは3つまでにして、残りは期限つきにするのが運用しやすい形です。
グループを作っても目的のタブが見つからないときは?
タブ検索を使います。タブバーのタブ検索を選ぶか、Macではcommandとshiftとaを押すと、開いているタブをキーワードで絞り込めます。アドレスバーに「@タブ」と入力する経路でも同じです。タブの数自体が多い場合は、設定のデザインでタブの位置を縦にすると、すべてのページタイトルが読める並びになります。