タブグループの使い方|ワークスペースとの決定的な違い
タブ グループの使い方は、Chromeならタブを右クリックして「タブをグループに追加」を選ぶところから始まる。グループには名前と色を付けられ、名前を押すと折りたたんで1つにまとまる。右クリックの「グループを閉じる」で窓から片付けても、グループは消えずに保存され、あとで開き直せる。ここまでが基本で、10分あれば身につく。注意したいのは「グループを削除」と「グループを解除」で、どちらも同じGoogleアカウントでログインしている他の端末からもグループが消える。この記事では、2026年10月18日にChromeの公式ヘルプで確かめた画面の名前どおりに手順を並べ、そのあとでタブグループでは片付かない悩みと、プロファイルやワークスペースとの違いを比べる。
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タブグループで解ける悩み、解けない悩み
タブが増えて困っている状態には、実は種類の違う3つの悩みが混ざっている。
1つめは、目的のタブが見つからない悩みだ。タブが30枚を超えると、1枚あたりの幅が狭くなって見出しが読めなくなる。2つめは、作業のまとまりが崩れる悩みで、調べ物の途中のタブと、毎日開くメールのタブが同じ列に並ぶ。3つめは、アカウントの悩みで、仕事用と個人用のGmailを同じ窓で開けない、という形で出てくる。
タブグループがよく効くのは、1つめと2つめだ。名前と色でまとまりが見え、折りたためば幅も空く。上位の記事が「もう戻れない」と書くのは、この効き目のことを言っている。
使い方に関わらず、タブグループはブラウジング空間を整理して管理しやすくします。一つのタブや 1、2 のグループから始めて自分のウェブの使い方に合わせたシステムへとフルに拡大できる柔軟性を備えています。 出典: firefox.com
一方で、3つめのアカウントの悩みは、タブグループでは解けない。同じ窓の中のタブは、グループが違ってもCookieとログイン状態を共有しているからだ。仕事用のグループに個人用のGmailを入れることはできても、その2つに同時に別のアカウントでログインすることはできない。この違いが、後半で比べるワークスペースとの分かれ目になる。
Chromeでタブグループを作る手順
Chromeの公式ヘルプにある操作を、Macでの手順として順に並べる。
- グループに入れたいタブを右クリックする
- 「タブをグループに追加」から「新しいグループ」を選ぶ
- タブの左に出る色付きの円か名前を右クリックし、グループに名前を付けて色を選ぶ
- ほかのタブは、グループの中へドラッグして加える
複数のタブを一度にまとめたいときは、commandキーかshiftキーを押しながらタブを選び、選んだタブのどれかを右クリックして「タブをグループに追加」を選ぶ。グループから外したいタブは、右クリックして「グループから削除」を選ぶ。
名前は短いほうが後で効く。「経理」「A社」「調べ物」のように2文字から4文字にしておくと、折りたたんだときにも読める。色は意味を決めて使うとよい。たとえば社内は青、取引先は緑、私用は灰色と決めておけば、名前を読む前に色で見分けられる。
グループを折りたたむには、名前か色付きの円を押す。押すたびに展開と折りたたみが切り替わる。折りたたんだグループはタブバーに名前か円だけが残り、幅をほとんど取らない。
閉じる・削除・解除の違いに気をつける
タブグループの使い方でいちばん間違えやすいのが、片付けるときの3つの操作だ。名前が似ているので、意味を表にしておく。
| 操作 | 何が起きるか | 他の端末への影響 |
|---|---|---|
| グループを閉じる | 窓から消えるが保存され、あとで開き直せる | なし |
| グループを削除 | グループもタブも消える | 同じGoogleアカウントの他の端末からも消える |
| グループを解除 | タブは開いたまま、まとまりだけがなくなる | 同じGoogleアカウントの他の端末からもグループが消える |
公式ヘルプには、閉じたグループは削除されず、ブックマークバーかメニューに保存されると書かれている。開き直すには、ブックマークバーのグリッドのアイコンからグループ名を選ぶか、右上のその他アイコンから「タブグループ」を選ぶ。週に1回だけ使う作業のまとまりは、使い終わったら「閉じる」で片付けておくと、タブバーが軽くなる。
削除と解除は、同期の範囲に効く点を覚えておきたい。閲覧履歴とタブを同期していると、会社のMacで解除したグループが自宅のMacからも消える。片付けのつもりで解除する前に、閉じるで足りないかを考えるとよい。
保存したグループをブックマークバーに並べたい場合は、「設定」の「デザイン」で「ブックマーク バーにタブグループを表示する」をオンにする。
グループと一緒に使うと効く機能
タブグループは単独より、Chromeのほかの機能と組み合わせたほうが効く。探す悩みを片付けるのは、むしろこちらの機能だ。
1つめは、タブ検索だ。タブバーのタブ検索のボタンを押すか、Macならcommand、shift、Aの3つのキーを同時に押すと、開いているタブの一覧が出て、キーワードで絞り込める。アドレスバーに「@タブ」と打ってから検索する方法もある。グループを開かなくても、名前の一部で目的のタブに飛べる。
2つめは、縦方向のタブだ。タブバーの空いた所を右クリックして「タブを縦方向に表示」を選ぶと、タブが窓の横に縦に並び、ページのタイトルが全部読める。Macでは「表示」メニューからも切り替えられる。縦に並ぶとグループも見出しのように見え、30枚を超えたタブでも探しやすくなる。
3つめは、ウィンドウの名前だ。新しいタブのボタンの横の空いた所を右クリックして「ウィンドウに名前を付ける」を選ぶと、窓そのものに名前が付く。グループを窓ごとに分けて使う人には、この名前が目印になる。
使っていないグループが増えたら、閉じて保存し、月に1回保存一覧を見直して、要らないものを削除する。この流れを決めておくと、グループの数が増えすぎて逆に探しにくくなる、ということが起きにくい。
グループの切り方は3通りから選ぶ
手順を覚えても、何を1つのグループにするかが決まらないと、グループはすぐ増えて形だけになる。切り方は、おおむね次の3通りに分かれる。
- 案件で切る。「A社」「B社」「社内」のように、相手ごとにまとめる。取引先が2社から5社くらいの人に向く。案件が終わったら、そのグループを閉じれば片付けも済む
- 作業の段階で切る。「調べ物」「下書き」「確認待ち」のように、手を付ける順にまとめる。1日の中で同じ資料を行き来する人に向く。夕方には「確認待ち」だけが残る形が理想になる
- 頻度で切る。「毎日」「今週」「あとで読む」のように、開く回数でまとめる。「あとで読む」は閉じて保存しておき、週末に開き直す
どれを選ぶにしても、グループの数は1つの窓で5つ前後にとどめると、折りたたんだ状態でも名前が読める。6つ以上になったら、どれかを閉じて保存するか、窓を分けて「ウィンドウに名前を付ける」で区別する。
もう1つの目安は、グループに入れないタブを決めておくことだ。メールやチャットのように1日中開きっぱなしのタブは、グループに入れるより、右クリックの「固定」でタブバーの左端に寄せたほうが邪魔にならない。固定したタブは幅が小さくなり、スクロールしても動かない。グループは「その日のうちに閉じるかもしれないもの」、固定は「閉じないもの」と分けると、タブバーの役割がはっきりする。
タブグループ・プロファイル・ワークスペースを比べる
ここで、前半に挙げた3つめの悩み、アカウントの問題に戻る。タブを分ける道具は、分ける単位で3つに整理できる。
| 道具 | 分ける単位 | ログイン状態 | 向いている悩み |
|---|---|---|---|
| タブグループ | 1つの窓の中のタブの並び | 分かれない | タブが探せない、作業がまとまらない |
| プロファイル | 窓ごと | 分かれる | 仕事用と私用のアカウントを分けたい |
| アプリごとのワークスペース | Webアプリごと | 分かれる | 同じサービスの複数アカウントを同時に開きたい |
Chromeのプロファイルは、ブックマーク・履歴・パスワードを分けて持つ仕組みで、右上のプロファイルのアイコンから追加できる。仕事用と私用の2つなら、これで十分だ。プロファイルの中でさらにタブグループを使えば、アカウントを分けたうえで作業をまとめることもできる。
ただ、プロファイルは窓の単位で分かれるので、仕事用のGmailを見ながら私用のGmailに届いた連絡を確かめるには、窓を行き来することになる。取引先ごとに分けたいアカウントが4つ、5つと増えると、どの窓で何にログインしているかを覚えておくこと自体が負担になる。
アプリの置き場所をタブの外に作る
毎日開くメールやチャットを、タブではなくアプリとして並べるやり方もある。Mac向けのアプリ集約ブラウザの多くは、アプリごとに独立したワークスペースを持ち、登録したWebアプリをサイドバーに並べて、それぞれのログイン状態を別に保つ。3つのGmailを並べても、互いのログインは混ざらない。仕組みはワークスペースに、通知を1か所に集める機能や、リンクを登録したアプリへ振り分ける機能はできることにまとめてある。
役割を分けると考えると分かりやすい。毎日開きっぱなしにするサービスはアプリとして並べ、その日の調べ物や資料はブラウザのタブグループで束ねる。タブバーから常駐のタブが消えるだけで、タブグループは本来の「その日の作業のまとまり」に戻る。
当サイトの運営元が作るアプリ集約ブラウザでは、無料版でワークスペース1つ、アプリ3つまで並べられる。上限と料金は料金に、登録できるサービスは使えるアプリに、同じ分野の他の製品との違いはWaveboxとの比較にある。
タブグループは、名前と色と「閉じる」の3つを使いこなせば、タブが探せない悩みの大半を片付ける。そのうえで残るのがアカウントの悩みなら、分ける単位をタブから窓やアプリへ広げる。自分の悩みがどちらなのかを先に見極めると、道具選びで遠回りをしない。
よくある質問
タブグループはChromeを再起動しても残りますか?
Chromeの公式ヘルプによると、閉じたグループは削除されずにブックマークバーかメニューに保存され、あとで開き直せます。閲覧履歴とタブをGoogleアカウントと同期していれば、グループへの変更は自動で保存され、他の端末にも同期されます。再起動のたびに作り直す必要はありません。
グループを解除するとタブは消えますか?
「グループを解除」では、タブは開いたまま残り、グループのまとまりだけがなくなります。ただし公式ヘルプには、同じGoogleアカウントを使っている他の端末からもグループが削除されると書かれています。一時的に窓から片付けたいだけなら、「グループを閉じる」を選ぶと保存されたまま残ります。
タブグループごとに別のアカウントでログインできますか?
できません。同じ窓のタブは、グループが違ってもCookieとログイン状態を共有しています。仕事用と私用のアカウントを分けたい場合は、Chromeのプロファイルを追加して窓ごとに分けるか、Webアプリごとにログイン状態を分ける道具を使う必要があります。
タブが多すぎて目的のタブが見つからないときはどうすればよいですか?
タブ検索を使うのが早いです。Macではcommand、shift、Aのキーを同時に押すと開いているタブの一覧が出て、キーワードで絞り込めます。アドレスバーに「@タブ」と打って検索する方法もあります。縦方向のタブに切り替えると、ページのタイトルが全部読めるようになり、探しやすくなります。