Chromeのタブを保存して閉じる|再び開くときの探し方
chrome タブ 保存で調べたとき、出てくる手順がどれも違っていて迷うのは、Chromeが「保存」と呼んでいる機能が1つではないからだ。起動時に前回の並びへ戻すこと、タブグループとして残すこと、開いているタブ全部をブックマークの1フォルダに落とすこと、後で読むページを別の場所に積むこと。この4つは保存先が別々で、だから再び開くときの探し方も別々になる。ここでは4つを分けて手順を示し、どれをどの場面で使うか、そして保存したものが見つからなくなる原因までを並べる。
「保存」と呼ばれているものは4つに分かれる
先に全体の地図を置く。Chromeの標準機能だけで、タブを残す手立ては次の4つになる。
- 起動時に前回開いていたページを開く設定。次にChromeを起動したときの並びが決まる
- タブグループを閉じる操作。グループはブックマークバーかメニューに残る
- 開いているすべてのタブをブックマークとして新しいフォルダに保存する操作
- リーディングリストに追加する操作。サイドパネルから読む置き場になる
この4つに加えて、拡張機能で保存する道がある。上位に出てくる解説がそれぞれ違うことを言っているように見えるのは、この5つのうちどれか1つだけを説明しているからだ。
自分が今どれを必要としているかは、1つの質問で決まる。閉じたあと、いつ開き直すのかという質問になる。今日の作業の続きなら起動時の復元、数日以内に戻るならタブグループ、いつか読み返す資料ならブックマーク、読むだけならリーディング リストが噛み合う。
起動時に前回の並びへ戻す設定と、その副作用
いちばん手数が少ないのは、Chromeに前回の状態を覚えさせる方法になる。
手順は、右上のその他アイコンから設定を開き、左側の起動時を選び、前回開いていたページを開くを選ぶ。以後はChromeを起動するたびに、前に終了したときの並びが戻る。何かを操作して保存する必要がないため、毎日同じ画面で仕事を始める人にはこれだけで足りる場合がある。
ただし副作用が1つある。公式の案内では、Cookieとデータが保存されていれば、以前にログインしたウェブサイトが再表示されるとされている。共有のMacや持ち出す端末では、起動した人がそのままログイン済みの画面に入れることになる。これを避ける設定も用意されている。設定のプライバシーとセキュリティからサイトの設定、その他のコンテンツの設定、デバイス上のサイトデータへ進み、すべてのウィンドウを閉じるときに、サイトによりデバイスに保存されたデータを削除するをオンにする。
起動時の設定には他の選択肢もある。新しいタブページを開く形と、特定のページまたはページセットを開く形の2つで、後者は新しいページを追加からウェブアドレスを入れるか、現在のページを使用を選ぶ。毎朝必ず開く画面が決まっているなら、こちらのほうが並びを固定できる。
なお、閉じた直後に気づいた場合は設定を触る必要がない。誤って閉じたタブやウィンドウは、Macならcommandとshiftとtで開き直せる。
タブグループとして閉じると、消えずに退避する
数日単位で戻ってくる作業には、タブグループを使う形が合う。
タブを右クリックしてタブをグループに追加から新しいグループを選び、名前と色を付ける。作業を中断するときは、そのグループを右クリックしてグループを閉じるを選ぶ。閉じたグループは削除されず、ブックマークバーまたはメニューに保存され、再度開ける。
開き直す経路は2つある。ブックマークバーのグリッドからグループ名を選ぶか、右上のその他アイコンからタブグループを選んで一覧から選ぶ。ブックマークバーに出てこない場合は、設定のデザインでブックマークバーにタブグループを表示するをオンにする。新しいタブグループをブックマークバーに自動的に固定するをオンにしておけば、同じGoogleアカウントで他の端末に作ったグループも並ぶ。
注意するのは言葉の違いだ。グループを閉じるは退避で、グループを削除とグループを解除は消去になる。後者は、同じGoogleアカウントを使っている他のデバイスからも消える。片付けるつもりで解除を選ぶと、別の端末で使っていた分類まで失われる。
保存が他の端末に届くかどうかも条件付きになる。閲覧履歴とタブがGoogleアカウントと同期されている場合に、タブグループの変更が自動的に保存され、すべてのデバイス間で同期されるとされている。スイッチは設定のGoogleの設定からアカウント名を選び、履歴とタブをオンにする位置にある。
開いているタブ全部を、1つのフォルダに落とす
見返す時期が決まっていない資料の束は、ブックマークに落としたほうが探しやすい。
Macでは、commandとshiftとdで、開いているすべてのタブをブックマークとして新しいフォルダに保存できる。保存先のフォルダ名を聞かれるので、ここに日付と用途を入れておくと後から引ける。1ページだけならcommandとdになる。
探すときは、右上のその他アイコンからブックマークとリスト、ブックマーク マネージャを選ぶ。フォルダを右クリックしてすべてを新しいウィンドウで開けば、保存した時点の並びに戻る。サイドパネルからでも、ブックマークの並べ替え、編集、削除ができる。
この方法の利点は、保存したものがChromeの外へ持ち出せる点にある。ブックマーク マネージャの上部にあるその他アイコンからブックマークをエクスポートを選ぶと、HTMLファイルとして書き出せる。端末を入れ替えるときや、別のブラウザを試すときに、同じ束をそのまま運べる。
読むだけのページは、別の置き場に積む
後で読むだけのページをタブに残しておくと、作業中のタブと混ざって数だけが増える。これには専用の置き場がある。
追加は、右上のその他アイコンからブックマークとリスト、リーディング リストを選び、タブをリーディング リストに追加を選ぶ。タブを右クリックしてリーディング リストにタブを追加を選ぶ経路でも同じになる。
見るときは、同じブックマークとリストからリーディング リストを選び、リーディング リストを表示を選ぶ。サイドパネルに一覧が出て、並べ替え、編集、削除もここで行える。ログインしていれば、リーディング リストは他の端末からも使える情報に含まれる。
ネットに繋がらない場所で読む予定があるなら、ページ自体を落とす手もある。その他アイコンからキャスト、保存、共有を開き、ページを別名で保存を選んで保存場所を決める。保存したページはパソコン上のファイルを開く形で読む。
拡張機能で保存する場合に確かめる3つの条件
標準機能で足りない場合に選ぶのが拡張機能になる。この分野で使われているものの1つは、次のように役割を説明している。
評価は毎日更新されますが、最新のレビューが反映されていない場合があります。共有拡張機能機能と UI100,000 ユーザーChrome に追加概要開いているタブやウィンドウを保存し、復元することができます。自動保存にも対応しています。 出典: chromewebstore.google.com
入れる前に見る条件は3つある。1つ目は仕様の世代だ。Chromeの拡張機能はManifest V2からV3へ移されており、更新履歴に移行を済ませた記載があるかどうかが、この先も動くかどうかに直結する。上に挙げた拡張機能は7.0.0でV3へ移行したことを公開し、その制限として定期的な自動保存の最小間隔を0.1分から0.5分へ変えたと書いている。仕様の制約が挙動に出る例になる。
2つ目は書き出せるかどうかになる。セッションのインポートとエクスポートに対応していれば、拡張機能が使えなくなったときに保存済みの一覧を持ち出せる。3つ目は利用者数と評価の件数の関係だ。ストアの表示では利用者が10万人で評価が446件となっており、星の平均より直近のレビューに何が書かれているかを読むほうが材料になる。
保存したものが見つからない原因は、保存先を混ぜていること
うまく回らなくなる原因は、機能の不足よりも置き場の混同にある。同じ束が、ある日はグループに、別の日はブックマークに入っていると、探す場所が毎回変わる。
使い分けは1行で決めておくと崩れない。
| 開き直すまで | 使う機能 | 探す場所 |
|---|---|---|
| 明日の朝 | 起動時に前回開いていたページを開く | 起動するだけ |
| 数日以内 | タブグループを閉じる | ブックマークバーのグリッド |
| 時期は未定 | 全タブをブックマークに保存 | ブックマーク マネージャ |
| 読むだけ | リーディング リスト | サイドパネル |
決めたあとに残るのは、閉じずに開いたままになっているタブだ。ここは設定のパフォーマンスにあるメモリセーバーで、使っていないタブを非アクティブにできる。レベルは適度、バランス重視、最大の3つから選び、アクティブでないタブにアクセスすると自動的に再読み込みされる。通話中や画面共有中のタブ、固定タブ、一部記入済みのフォームがあるタブは対象外になる。
保存する前に、閉じてよいタブを見分ける
保存の手順を覚えても、何を保存するかを決めていないと同じ数のタブが翌日も並ぶ。閉じる判断は、内容ではなく次の一手で分けると早い。
- 次に自分が何かを書き込む予定があるページは、開いたまま残す
- 読み終わったが後で引用しそうなページは、ブックマークへ落として閉じる
- 検索結果から開いたまま読んでいないページは、リーディング リストへ移して閉じる
- 何のために開いたか思い出せないページは、そのまま閉じる
最後の一行が実務では効く。理由を思い出せないページを保存すると、保存先の一覧が使えない項目で埋まり、次に探すときの邪魔になる。保存は数を残す作業ではなく、探す先を絞る作業になる。
毎日開くものは、保存の対象ではない
ここまでの4つは、すべて「いったん閉じて、あとで開き直す」ための仕組みだ。だから、閉じない画面には効かない。
毎日開くWebアプリは閉じる日が来ない。GmailもSlackもNotionも、保存して退避させる対象ではなく、常にそこにある必要がある画面になる。この種のものをタブとして扱っている限り、保存の工夫をいくら重ねても、開いているタブの数は減らない。同じサービスを複数のアカウントで使っている場合はさらに厄介で、タブの見出しが同じ文字列になり、保存した束を開き直したときにどれがどのアカウントか分からなくなる。
分け方を変えると形が変わる。アプリごとに1つの窓を持たせれば、保存して開き直す工程そのものが要らなくなる。Webアプリを窓の単位で分ける考え方はワークスペースに整理されており、アプリごとに専用のCookieの入れ物を持たせる形が説明されている。アプリごとに独立したワークスペースであれば、3つのGmailに同時にログインしたまま並べられる。
保存の代わりに置き場所で解く形については、通知を1か所に集めたり、アプリごとに拡大率と消音を覚えたりする機能ができることに並んでいる。既存のブックマークを運ぶ手当ても用意されており、公開されている情報では8種類のブラウザからの取り込みに対応している。対応するサービスの一覧は使えるアプリ、似た製品との項目ごとの比較はWaveboxとの比較にある。無料で使える範囲と有料になる線は料金に書かれており、無料の範囲はワークスペース1つとアプリ3つまでになる。常駐させたいものを3つ選んでから試すと、判断が早く終わる。
よくある質問
前回開いていたタブを毎回そのまま開くには?
右上のその他アイコンから設定を開き、左側の起動時を選び、前回開いていたページを開くを選びます。以後は起動するたびに前の並びが戻ります。ただしCookieとデータが保存されていれば、以前ログインしたサイトも再表示されます。共有の端末では、サイトの設定から、すべてのウィンドウを閉じるときにサイトデータを削除する設定をあわせて確認してください。
開いているタブを全部まとめて保存する方法は?
Macではcommandとshiftとdを押すと、開いているすべてのタブがブックマークとして新しいフォルダに保存されます。フォルダ名に日付と用途を入れておくと後から引けます。開き直すときは、ブックマークとリストからブックマーク マネージャを開き、フォルダを右クリックしてすべてを新しいウィンドウで開きます。
タブグループを閉じるとデータは消えますか?
消えません。グループを閉じた場合、そのグループは削除されず、ブックマークバーまたはメニューに保存され、再度開けます。消えるのはグループを削除とグループを解除で、こちらは同じGoogleアカウントを使っている他のデバイスからも削除されます。退避と消去で言葉が分かれている点を先に覚えておくと事故が減ります。
拡張機能を入れる前に確かめることは?
3つあります。Manifest V3への移行を済ませているか、保存したセッションを書き出せるか、利用者数と評価の件数がどうなっているかです。移行の有無は更新履歴に書かれていることが多く、書き出しに対応していれば、その拡張機能が使えなくなったときに一覧を持ち出せます。星の平均より、直近のレビューの内容を読むほうが判断の材料になります。