Discord 複数 アカウントの分け方|切り替えの上限と落とし穴

discord 複数 アカウントで検索する人の困りごとは、作り方そのものではないことが多い。アカウントは作れた。問題は、仕事のサーバーと個人のサーバーを行き来するたびにログアウトが必要になるのか、片方の通知は届かなくなるのか、そして両方持っていて規約上まずくないのか、という3点に集まる。

この記事では、Discordが公式に用意している切り替えの仕組みがどこまでを引き受けるのか、何を引き受けないのかを分けて示す。結論を先に置くと、切り替えそのものは公式機能で足りる。残るのは、切り替えたあとに失われるものと、Discord以外のサービスでも同じ二重化が起きていることのほうになる。

アカウントが2つに増える理由は、趣味と仕事が同じアプリに同居したこと

Discordはゲーム向けの音声チャットとして広まったが、いまは開発チームのやりとり、オンライン講座の受講生コミュニティ、フリーランスの案件相談、クリエイターのファンコミュニティが同じアプリの中に並んでいる。ひとつのアカウントで全部に入ると、サーバー一覧に会社のプロジェクトと趣味のサーバーが縦に並ぶ。ここで困るのは情報漏れよりも先に、表示名とアイコンが1組しかないことになる。

本名に近い表示名で仕事のサーバーに入っていると、趣味のサーバーでも同じ名前が見える。サーバーごとにニックネームを変える機能はあるが、プロフィール画像とアカウント本体の表示名は共通のままだ。逆に趣味寄りのアイコンで仕事の打ち合わせに入るのも避けたい。この一点だけで、アカウントを分ける動機は十分に成立する。

もうひとつの動機は通知になる。趣味のサーバーが活発だと、平日の日中も通知が鳴り続ける。サーバー単位でミュートはできるが、数が増えると設定漏れが出る。アカウントを分けてしまえば、仕事中は仕事のアカウントだけを開いておけばよいという単純な線引きができる。実際に分けている人の運用は、この「線を引く手間を1回で終わらせたい」という発想に寄っている。

公式のアカウントスイッチャーは、ログアウトなしで5つまで

まず押さえるべきは、ログアウトと再ログインを繰り返す運用はもう必要ないという点だ。Discordはアカウントスイッチャーという機能を公式に用意している。

使い方は短い。デスクトップアプリの左下にある自分のアバター画像をクリックし、アカウントの切り替えを選ぶ。そこから追加したいアカウントでログインすると、以後は同じ場所から一覧で選べるようになる。ログインできる数には上限があり、5つまでと案内されている。

もうひとつ気にする人が多いのが、別のアカウントを持っていることが他の人に見えてしまわないかという点だ。ここはDiscord公式のFAQが明確に否定している。アカウントスイッチャーは切り替えを簡単にするだけの機能であり、別のアカウントが他のユーザーに表示されることはないと書かれている。同じサーバーに両方のアカウントで入っていても、その2つが同じ人のものだと機能側から示されることはない。

検索の段階で気にされているのも、まさにこの「作れるのか、同時にログインしていられるのか」の2点になる。

人気の質問スマホのDiscordは複数のアカウントを作る事は可能ですか? また同時ログインはできるのでしょうか? 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

作ることはできる。同時にログイン状態を保っておくこともできる。ただし、同時に両方を表に出しておくことはできない。この3つを混ぜて考えると判断を誤るので、分けて覚えておく価値がある。スマートフォンのアプリでも切り替えは用意されているが、デスクトップとスマートフォンで見え方が違う部分があるため、手元の画面と案内が食い違うときはアプリの版を先に確かめるとよい。ここまでは追加の道具もお金もかからない範囲であり、アカウントを分けたい人が最初にやるべき設定になる。

切り替えたときに引き継がれないものが3つある

アカウントスイッチャーは便利だが、切り替えを「タブを移動するようなもの」と考えていると取りこぼしが出る。公式の案内には、切り替え時に失われるものがはっきり書かれている。アカウントを切り替えると一部の設定がリセットされ、その例としてフォントスケーリングなどのテーマ設定が挙げられている。さらに、下書きしていたメッセージは切り替える際に保存されないと明記されている。

実務で効くのは下書きのほうになる。長い返信を書いている途中で、別のアカウントに来た連絡を確かめようとして切り替えると、書いていた文章は戻ってこない。これは操作ミスではなく仕様であり、注意して避ける以外の対処がない。長文を書くときは、先に切り替えを済ませてから書き始める、あるいは別のテキストエディタで下書きしてから貼る、といった運用でしか回避できない。

テーマ設定のリセットも軽くない。文字サイズを大きめにして使っている人は、切り替えるたびに読みにくい表示に戻ることになる。もっとも大きいのは、片方のアカウントに入っている間、もう片方の通知が届かないという構造そのものだ。アカウントスイッチャーは同時に複数のアカウントを動かす機能ではなく、同時にログイン状態を保ったまま、表示するアカウントを1つ選ぶ機能になる。仕事の連絡を落とせない時間帯に趣味のアカウントを表に出しておくと、それは通知を切ったのと同じ状態になる。

電話番号とメールアドレスは使い回せない

作る段階で止まる原因は、ほぼ電話番号に集約される。Discordは電話番号の認証を用意しているが、ひとつの番号をひとつのアカウントに結び付ける形になっているため、既に使っている番号を2つめのアカウントに登録しようとすると弾かれる。

至急お願いします。discordで電話番号承認ってのをしたいのですが、「既存のDiscordアカウントでこの電話番号が使われています。新しいアカウントでこの番号を使うには、既存アカウントから番号を削除してください。 」と出てきます。どうすれば承認できますか? 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

表示されているメッセージがそのまま答えになっている。既存のアカウントから番号を外せば新しいアカウントで使えるが、外したほうは電話番号認証が外れる。どちらか一方にしか付けられない前提で、どちらに付けるかを決めることになる。

ここで判断の基準になるのは、サーバー側の参加条件だ。サーバーには認証レベルの設定があり、メール認証済み、あるいは電話番号認証済みでないと発言できない設定にしているところがある。仕事で入るサーバーがその設定なら、電話番号は仕事のアカウントに付ける。趣味のサーバーが厳しめなら逆になる。どちらも必要なら、番号がもうひとつ必要になるという素朴な結論に行き着く。

メールアドレスも1アカウントに1つで、使い回しはできない。ここはGmailのエイリアスで回避しようとする人が多いが、サービス側がエイリアスを弾く場合もあるため、素直に別のアドレスを用意するほうが手戻りが少ない。認証の手順そのものは短く、ユーザー設定のマイアカウントから電話番号の追加に進み、国番号を選んで番号を入れ、SMSで届く6桁のコードを入力し、最後にパスワードを入れて確定する流れになる。

規約違反の措置は、持っているアカウント全体に及びうる

複数アカウントを持つこと自体をDiscordが禁じているという説明を見かけるが、公式のFAQはアカウントスイッチャーで5つまでログインできると書いており、複数所持を前提にした機能を提供している。問題になるのは所持そのものではなく、違反したときの扱いになる。

公式FAQには、利用規約やガイドラインに違反した場合、そのユーザーが有していると判断できるアカウントに対して措置を講じる場合があり、これにはアカウントスイッチャーに入力されたアカウントも含まれる可能性があると書かれている。違反が深刻であるほど措置に至る可能性が高くなるとも添えられている。

読み方は2つある。ひとつは、BANを回避するために新しいアカウントを作る運用は成り立たないということ。もうひとつは、趣味のアカウントで何か問題を起こしたとき、仕事のアカウントにも影響が及ぶ可能性があるということになる。後者は分けている人にとって重い。分けた目的が「見え方を変える」であっても、措置の範囲は分かれていない。

そのため、分ける理由が「規約の線を越えた振る舞いを片方に寄せたい」ことなら、アカウントを分けても目的を達成できない。分ける理由が表示名と通知の整理に留まるなら、この項目はリスクではなく単なる前提として扱えばよい。おすすめできる使い分けは後者に限られる。

具体的な線引きとしては、次の3つが実務で使いやすい。ひとつめは、外に出る名前で分けること。取引先や社内の人が見る名前と、趣味の場で使う名前を別のアカウントに割り当てる。ふたつめは、時間で分けること。平日の日中に見る必要があるサーバーを片方に集め、夜と週末のサーバーを反対側に集める。みっつめは、通知を切れるかどうかで分けること。落としてはいけない連絡が来るサーバーと、後で読めばよいサーバーを混ぜないようにする。この3つのどれかに沿って割り振ると、どちらのアカウントで何を開くべきかを毎回考えなくて済むようになる。逆に、同じサーバーに両方のアカウントで入る運用は、通知が二重になり、どちらで発言したかが自分でも分からなくなるため避けたほうがよい。

Discordだけを直しても、切り替えの回数は思ったほど減らない

ここまでの内容を実行すると、Discordの中は整う。それでも1日の切り替え回数があまり減らないという声が出る。理由は単純で、二重になっているのがDiscordだけではないからだ。

会社と個人、あるいは自社と客先という2つの立場を持っている人は、Discordが2つになるのと同じ理由でGmailが2つ、Slackが2つ、Notionが2つ、GitHubが2つになる。ブラウザは1つのプロファイルにつき1サービス1セッションしか保持できないため、同じサービスに2つのアカウントで同時にログインしておくことができない。Discordのアカウントスイッチャーが解いた問題は、他のサービスでは解かれていない。

この構造に対する打ち手は、サービス単位ではなく場所単位で分けることになる。Webアプリをそれぞれ独立した窓として置き、アプリごとに独立したワークスペースにまとめてしまえば、サービスが増えても扱いは同じままだ。どのサービスがこの形で使えるかは使えるアプリに一覧があり、窓の束を仕事と個人で切り替える考え方はワークスペースにまとまっている。機能の全体像はできることを見れば把握できる。

同じ考え方の道具は複数あり、無料で使える範囲も料金も違う。順位付けされた一覧を読むより1対1で並べたほうが早いため、Waveboxとの比較Ramboxとの比較が判断材料になる。費用が先に気になる場合は料金を確かめてから機能を見ると、比較の軸がぶれにくい。

判断の目安はひとつだけ用意しておけばよい。1日のうちにアカウントを切り替えた回数を数えてみて、10回を超えているなら、切り替えという操作そのものが仕事の一部になっている。その回数のうち、新しいメッセージを読むために切り替えた分と、何か来ていないかを確かめるために切り替えた分を分けると、必要な打ち手が見える。後者が多いなら、足りないのは切り替えの速さではなく、開かずに分かる見せ方のほうになる。

よくある質問

Discordで複数のアカウントを持つのは規約違反になりますか?

公式のFAQはアカウントスイッチャーで5つまでログインできると案内しており、複数所持を前提にした機能が提供されています。ただし利用規約やガイドラインに違反した場合、そのユーザーが持っていると判断できるアカウントに措置が及ぶ可能性があるとも明記されています。BANの回避を目的にした使い分けは成り立ちません。

同じ電話番号を2つのアカウントで使えますか?

使えません。既に使われている番号を別のアカウントで認証しようとすると、既存アカウントから番号を削除するよう求められます。片方に付けるしかないため、電話番号認証が必要なサーバーに入るほうのアカウントに付けるのが現実的です。両方で必要なら番号をもうひとつ用意することになります。

アカウントを切り替えると通知はどうなりますか?

表に出していないアカウントの通知は届きません。アカウントスイッチャーはログイン状態を保ったまま表示するアカウントを1つ選ぶ仕組みで、複数を同時に動かす機能ではないためです。連絡を落とせない時間帯は、その用途のアカウントを表に出しておく運用が必要になります。

書きかけのメッセージは切り替えても残りますか?

残りません。下書きしていたメッセージは切り替え時に保存されないと明記されています。フォントスケーリングなどのテーマ設定も一部リセットされます。長い返信を書くときは、先に切り替えを済ませてから書き始めるか、別のエディタで下書きしてから貼るのが安全です。

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