Firefoxのコンテナータブを無効にする方法|設定の場所と外せないときの原因

Firefoxのコンテナータブを無効にするには、「設定」を開いて「タブとブラウジング」の「コンテナー」にある「コンテナータブを使用する」のチェックを外します。コンテナータブを開いている場合は「すべてのコンテナータブを閉じますか?」という確認が出て、閉じることを選ぶと無効になります。チェックが灰色で外せない場合は、Firefox Multi-Account Containersなどの拡張機能がコンテナーを使っているため、先にその拡張機能を無効化するか削除します。

この記事では、Firefoxの日本語版の画面に出る文言と、Mozillaが公開しているFirefoxの設定の既定値を2026年10月18日に確かめた内容をもとに、無効にする手順、外せないときの原因、無効にせず表示だけを減らす方法を順に説明します。

コンテナータブが急に表示されるようになった理由

コンテナータブは以前からFirefoxにあった機能ですが、長く「使いたい人が自分で有効にする」機能でした。それが変わったのは、2026年7月21日に配信が始まったFirefox 153です。MozillaのFirefox 153のリリースノートには、新機能としてコンテナーが挙げられ、仕事、買い物、個人、銀行といった生活の場面ごとに別のアカウントでログインしたまま、Cookieと広告の追跡をコンテナーの中に閉じ込められると説明されています。

この変更について、ZDNET Japanは次のように伝えています。

Firefox 153以前は、コンテナー機能がオプトイン方式だったが、現在はオプトアウト方式になっている。初期設定では、「個人」「仕事」「銀行取引」「ショッピング」の4つのコンテナーが用意されている。 出典: japan.zdnet.com

Firefoxのソースコードで公開されている既定の設定でも、コンテナーを有効にする項目(privacy.userContext.enabled)は、現在は最初からオンになっています。アップデートしただけで、メニューバーの「ファイル」に「新しいコンテナータブ」が増えたり、タブのボタンの右クリックにコンテナーの一覧が出たりするのはこのためです。何かの操作を間違えたわけではありません。

検索上位にも、メニューの「新しいコンテナータブ」を非表示にしたい、間違えて選んでしまう、という相談が入っています。使う予定がないなら無効にし、使うかもしれないなら表示だけを減らす、という2つの道があります。

コンテナータブを無効にする手順

無効にする手順は次のとおりです。画面の名前は、Firefoxの日本語版に表示される文言に合わせています。

  1. 画面右上のメニューボタンから「設定」を開く(アドレスバーに about:preferences と入れても開ける)
  2. 左の一覧で「タブとブラウジング」を選ぶ
  3. 「コンテナー」の見出しの下にある「コンテナータブを使用する」のチェックを外す
  4. コンテナータブを開いている場合は「すべてのコンテナータブを閉じますか?」という確認が出るので、「◯ 個のコンテナータブを閉じる」を選ぶ(◯には開いている枚数が入る)

4番目の確認では、「コンテナータブを無効にすると、◯ 個のコンテナータブが閉じられます」と表示されます。閉じたくないタブがある場合は「このままにする」を選んで中断し、そのページを普通のタブで開き直してから、もう一度チェックを外します。

注意したいのは、閉じられるのがタブだけではないことです。コンテナーはCookieをコンテナーごとに分けて持っているため、コンテナータブの中でログインしていたサイトは、無効にしたあと普通のタブで開くと、ログインしていない状態から始まります。仕事用のコンテナーでGmailを使っていた場合などは、無効にする前に、そのサイトのパスワードが手元にあるかを確かめておくと安全です。

無効にしたあと、メニューバーの「ファイル」から「新しいコンテナータブ」が消え、タブのボタンを右クリックしてもコンテナーの一覧が出なくなっていれば、設定は反映されています。

チェックが外せないときは、拡張機能が使っている

「コンテナータブを使用する」が灰色になっていて外せない場合は、拡張機能がコンテナーの機能を使っています。Firefoxの設定画面には、このとき「◯◯ がコンテナータブを必要としています。」という表示が出ます。◯◯の部分には、コンテナーを使っている拡張機能の名前が入ります。

もっとも多いのは、Mozilla自身が配布している拡張機能「Firefox Multi-Account Containers」です。Firefox Add-onsの配布ページによると、2026年10月18日時点で1日あたりの利用者は427,600人、最新版は8.3.8で、Firefox 91.1以降に対応しています。Firefox 153より前は、コンテナーを使うためにこの拡張機能を入れるのが一般的だったため、以前に入れたことを覚えていない人も少なくありません。

この場合の手順は次のとおりです。

  1. アドレスバーに about:addons と入れて、アドオンマネージャーを開く
  2. 「拡張機能」の一覧で、設定画面に名前が出ていた拡張機能を探す
  3. その拡張機能のメニューから「無効化」か「削除」を選ぶ
  4. 「設定」の「タブとブラウジング」に戻り、「コンテナータブを使用する」のチェックを外す

拡張機能を削除すると、その拡張機能で作ったコンテナーの割り当て(このサイトは必ず仕事用で開く、といった設定)も使えなくなります。あとで戻す可能性があるなら、削除ではなく無効化にしておくと、再び有効化したときに元の設定で使えます。

無効にせず、表示だけを減らす方法

コンテナーそのものは残したいが、毎回選ばされるのが煩わしい、あるいはメニューの項目を誤って選んでしまう、という場合は、無効にせずに表示を減らす方法があります。

「設定」の「タブとブラウジング」にある「コンテナー」の「設定を管理」を開くと、「コンテナーの設定」の画面になります。ここには次の項目があります。

  • 新しいタブを開くコンテナーを毎回選択する:オンにすると、新しいタブを開くボタンを押すたびにコンテナーのメニューが開く。煩わしい場合はオフにする
  • 外部アプリから開いたリンクにはコンテナーを使用しない:メールやチャットのアプリから開いたリンクが、勝手にどれかのコンテナーで開くのを止める
  • サイト専用のコンテナー:特定のサイトを開くときに毎回使うコンテナーを決めたり、その割り当てを削除したりする

新しいタブを開くたびにコンテナーの一覧が出てしまう場合は、1つ目がオンになっています。ZDNET Japanの記事でも、この項目を有効にすると、タブバーの「新しいタブ」ボタンを押すたびにコンテナーの選択パネルが出ると説明されています。

メニューバーの「ファイル」にある「新しいコンテナータブ」だけを消したい、という相談には、Yahoo!知恵袋で、userChrome.cssというFirefoxの見た目を書き換えるファイルに「#menu_newUserContext { display: none !important; }」と書く方法が回答として挙がり、質問者が非表示にできたと報告しています。ただしuserChrome.cssは利用者が自分の責任で使う上級者向けの仕組みで、Firefoxの更新で効かなくなることもあります。誤って選ぶのを避けたいだけなら、コンテナーごと無効にするほうが確実です。

about:configで切り替える場合の項目

設定画面ではなく、Firefoxの詳細設定の画面(アドレスバーに about:config と入れて開く)から切り替える方法もあります。Firefoxのソースコードで公開されている既定の設定ファイルには、コンテナーに関する項目として次のものがあります。

項目名 既定値 意味
privacy.userContext.enabled true コンテナーの機能そのものを有効にする
privacy.userContext.ui.enabled true コンテナーに関するメニューや表示を出す
privacy.userContext.newTabContainerOnLeftClick.enabled false 新しいタブのボタンを押したときにコンテナーのメニューを開く

privacy.userContext.enabledをfalseにすると、設定画面で「コンテナータブを使用する」のチェックを外したのと同じ状態になります。about:configを開くと、変更に注意が必要だという警告が出るので、内容を確かめてから進みます。どちらで変えても結果は同じなので、通常は設定画面から変えるほうが、確認の画面が出るぶん安全です。

職場で配られたFirefoxで、設定もabout:configも変えられない場合は、管理者が組織のポリシーで設定を固定している可能性があります。その場合は自分で変えようとせず、社内の情報システムの担当者に相談してください。

無効にする前に、コンテナーで何を分けていたかを確かめる

コンテナーが分けているのは、主にCookieとサイトのデータです。そのおかげで、同じGmailやSlackを、仕事用と個人用の別のアカウントで同時に開いておけます。設定画面の説明にも、コンテナーごとにCookieを分けているため、同じサイトで別のアカウントを使えると書かれています。無効にすると、この使い分けはできなくなり、同じサイトには1つのアカウントでしかログインできなくなります。

逆に言えば、1つのサービスに1つのアカウントしか持っていないなら、コンテナーを無効にしても困ることはほとんどありません。アップデートで勝手に増えた表示が邪魔なだけなら、無効にして構いません。

複数のアカウントを使い分けたい気持ちはあるものの、コンテナーの色分けやメニューが分かりにくいと感じている場合は、別の方法もあります。Firefoxなら、アカウントごとにプロファイルを分ければ、ブックマークや履歴も含めて丸ごと分けられます。Gmail、Slack、NotionのようなWebアプリを毎日いくつも行き来している場合は、Webアプリを1つずつ独立した画面として並べ、それぞれでログイン状態を分けたまま切り替えられるアプリ集約ブラウザという種類の道具もあります。どのサービスに対応しているかは使えるアプリ、仕事用と個人用のような分け方はワークスペース、費用は料金で確かめられます。同じ種類の道具は他にもあり、Waveboxとの比較やFerdiumとの比較に違いが並べてあります。

どの方法を選ぶかは、「同じサイトに同時にいくつのアカウントでログインしておきたいか」で決まります。1つならコンテナーは無効にしてよく、2つ以上ならコンテナーを残すか、別の分け方に移るかを選ぶことになります。

よくある質問

Firefoxのコンテナータブを無効にするとどうなりますか?

開いているコンテナータブはすべて閉じられ、メニューの「新しいコンテナータブ」や、タブのボタンの右クリックに出るコンテナーの一覧が出なくなります。コンテナーごとに分けていたCookieは使われなくなるため、コンテナーの中でログインしていたサイトは、普通のタブで開き直すとログインし直しになります。

「コンテナータブを使用する」のチェックが灰色で外せないのはなぜですか?

拡張機能がコンテナーの機能を使っているためです。設定画面に「◯◯ がコンテナータブを必要としています。」と表示されるので、about:addonsでその拡張機能を無効化するか削除してから、もう一度チェックを外してください。Firefox Multi-Account Containersが入っていることが多くあります。

アップデートしたら急にコンテナータブが出てきたのはなぜですか?

2026年7月21日に配信が始まったFirefox 153から、コンテナーが最初から有効になりました。それまでは使いたい人が自分で有効にする方式でした。初期状態で「個人」「仕事」「銀行取引」「ショッピング」の4つのコンテナーが用意されています。使わない場合は設定から無効にできます。

コンテナーを残したまま、毎回コンテナーを選ばされるのを止められますか?

止められます。「設定」の「タブとブラウジング」でコンテナーの「設定を管理」を開き、「新しいタブを開くコンテナーを毎回選択する」をオフにしてください。新しいタブのボタンを押したときに、コンテナーのメニューが開かず、普通のタブが開くようになります。

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