Macでアプリを検索して開く|キーボードだけで目的の画面を呼び出す

mac アプリ 検索で調べる人が知りたいのは、たいてい2つのうちどちらかになる。入れたはずのアプリが見つからないので置き場所を知りたいか、マウスに手を伸ばさずに目的のアプリを開きたいか、である。前者はFinderの「アプリケーション」で終わる話で、後者はSpotlightの使い方の話になる。

面倒なのは後者で、Command+スペースバーを覚えたところで止まっている人が多い。呼び出すところまでは誰でも数日で身につくが、そのあとの絞り込みを知らないと、候補が並んだ画面を目で追うことになり、結局マウスを握る。この記事では、macOS 27のSpotlightで覚える価値のある操作を、キーの数が少ない順に並べる。

検索して開くまでを止めない

Spotlightは検索の窓ではなく、開くための入口として設計されている。Command+スペースバーを押して入力を始めると、結果が即座に並び、最も一致する結果が一番上に出る。そのままReturnキーを押せば開く。ここまでで打鍵は名前の数文字とReturnだけになる。

覚えておくと差が出るのが上矢印キーになる。Spotlightを開いた直後に上矢印キーを押すと、以前の検索をもう一度実行できる。同じアプリや同じ書類を1日に何度も開く仕事では、名前を打ち直す手間がまるごと消える。

Spotlightのウインドウは、ドラッグして位置やサイズを変更できる。外部ディスプレイをつないで作業している場合、既定の位置が視線から遠いことがあるため、最初に一度だけ動かしておくと以降が楽になる。

Dockにアイコンを増やしていく運用と比べると、どちらが速いかは開くアプリの本数で決まる。常用が5本以内ならDockのクリックで足りる。それを超えるとアイコンが小さくなり、狙いを外す回数が増えるため、名前を打つほうが速くなる。

対象を4つのモードで絞る

Spotlightで結果が多すぎるという不満は、モードを知らないことから来る。macOS 27では、検索の対象を4つに切り替えられる。

  • アプリケーション: Command+1キー
  • ファイル: Command+2キー
  • アクション: Command+3キー
  • クリップボード: Command+4キー

アプリを開く目的で使うなら、Command+スペースバーの直後にCommand+1キーを押す習慣を作るのが確実になる。アプリ名と同じ語を含む書類やメールが候補に混ざらなくなるため、1文字か2文字打った時点で目的のアプリが一番上に来る。

クリップボードのモードは、コピーしたのにペーストする前に別のものをコピーしてしまった場面で効く。以前コピーしたテキストやファイルを検索して取り出せる。この4つはクリックでも切り替えられるが、キーのほうが手が止まらない。

検索フィールドの下には、入力に応じて変わるカテゴリ(スクリーンショット、システム設定、フォルダなど)が並ぶ。動的に変化するため覚える対象ではないが、目的の種類がそこに出ていればクリックで一気に絞れる。

開く前に中身を確かめる

候補が2つ3つに絞れても、どちらが目的のファイルか名前だけでは分からないことがある。Spotlightには、開かずに確かめる手が3つ用意されている。

スペースバーを押すと、選んでいる結果をクイックルックでプレビューできる。書類、画像、PDF、ビデオが対象になる。Commandキーを押したままにすると、その結果のFinder内での場所が表示される。同じ名前のファイルが複数ある場面では、これがいちばん速い判別方法になる。

Command+Rキー、またはCommandキーを押しながらのダブルクリックで、結果をアプリまたはFinderで表示できる。開くのではなく置いてある場所を開きたいときは、こちらを使う。

Finderの検索窓に移りたい場合は、Option+Command+スペースバーを押す。検索フィールドが選択された状態でFinderウインドウが開くので、Spotlightで絞りきれない条件(更新日や容量での並べ替え)をそのまま続けられる。

種類とアプリで指定する

名前をうろ覚えのファイルを探すときは、種類から入ると早い。macOS 27のSpotlightには3通りの書き方がある。

1つ目は、アプリ名を打ってTabキーを押す方法になる。メール、メモ、プレビューなどの名前を入力してTabキーを押すと、そのアプリの中だけを検索する。2つ目は、スラッシュに続けて種類を打つ方法になる。結果をPDFに絞るなら「/PDF」と入力してReturnキーを押す。3つ目は、検索の先頭に「種類:」を付ける方法で、画像を探すなら「種類:画像 ニューヨーク市」のように書く。「種類:アプリケーション」や「種類:フォルダ」も同じ形で使える。

保存場所での絞り込みもできる。iCloud Driveのような場所の名前を入力してTabキーを押し、続けてファイル名を入力してReturnキーを押す。手元とiCloudに同じ名前の書類がある環境では、この1手で取り違えが減る。

計算と換算も同じ窓で済む。Appleの案内は次のように書いている。

検索フィールドに、85の15%、120×1.08、√144などの数式を入力します。答えが瞬時に表示されます。 出典: support.apple.com

温度、距離、重さ、通貨の換算も同じように扱える。「32°Fを摂氏」「5マイルをkm」「€200を米ドル」と入力すれば答えが出る。単語の意味も、Spotlightに単語を入力すれば定義が出るため、辞書を開く手間が省ける。見積書を書きながら消費税の計算をする場面では、電卓を開くよりも打鍵が少ない。

アクションを走らせる、クイックキーを付ける

macOS 27のSpotlightは、検索だけでなくアクションを実行できる。Command+3キーでアクションのモードに切り替え、やりたいことを入力して実行する。メールを送信する、コピーしたテキストの大文字と小文字を変える、画像から背景を削除する、テキストを翻訳する、FaceTime通話を開始する、といったものが並ぶ。

ここで効くのがクイックキーになる。よく使うアクションに短い文字列を割り当てておくと、その文字列を打つだけで呼び出せる。Appleが挙げている例では、FaceTime通話を開始するアクションに「ft」を割り当てると、Spotlightに「ft」と入力した時点で相手の入力を求められ、「ft Ashley」のように続けて書いてReturnキーを押せば通話が始まる。

割り当て方は、アクションの横にある「クイックキーを追加」をクリックして、実行に使う文字列を入力する形になる。一度実行したアクションには、候補のクイックキーが自動で割り当てられる。編集は、割り当てられたクイックキーのフィールドをクリックして直し、Returnキーを押す。

アクションを誤って選んでしまい検索に戻りたいときは、Escキーを押す。Returnキーを押した時点で実行されるため、この退路は覚えておく価値がある。入力の欄が必要なアクションでは、空白を入力してからReturnキーを押す形になる。

「ショートカット」アプリで自分が作った手順も、同じアクションのモードから呼び出せる。書き出しやファイル名の付け替えのように毎日繰り返す処理を1本の手順にまとめておけば、Spotlightに短い文字列を打つだけで走る。アプリを開いてメニューをたどる動きが、打鍵3回に置き換わる。

Launchpadを探している人へ

以前のmacOSにあったLaunchpadは、macOS 27には無い。代わりに「アプリ」という名前のアプリが入っており、ここから一覧を開く。「Launchpadが消えた」「アプリの一覧が出せない」という症状の正体はこれで、故障ではない。

一覧を眺めて探す動きと、名前を打って探す動きは、向いている場面が違う。名前を覚えているならSpotlightが速い。名前を思い出せず、アイコンを見れば分かる状態なら一覧が速い。両方を残しておき、迷った日だけ一覧を開くのが現実的になる。

Finderの「アプリケーション」も引き続き使える。Dockのアイコンをクリックし、Finderウインドウのサイドバーで「アプリケーション」をクリックすると、入っているアプリが並ぶ。ここに出ないアプリは、そもそもインストールが終わっていない。

キーボードを使わない開き方も残っている。メニューバーのSpotlightのアイコンをクリックし、検索フィールドにアプリの名前を入力してReturnキーを押す形になる。直前に使ったアプリなら、アップルメニューの「最近使った項目」から選ぶほうが速い。Siriに頼む方法もあり、Spotlightの検索フィールドにリクエストを入力して、結果の一覧にある「Siriに頼む」をクリックすれば渡せる。

検索に出したくないものを外す

検索の精度は、対象を減らすほうが上がることがある。仕事用のMacで個人のファイルや大量の素材が候補を埋めるなら、その場所を外す。

「システム設定」を開き、サイドバーで「Spotlight」をクリックする。下にスクロールする必要がある場合がある。右下の「検索のプライバシー」をクリックして、除外したいフォルダやディスクを追加する。フィールドへドラッグしても追加できる。戻すときは一覧から選んで削除する。

ここには2つの注意がある。1つは、Time Machineのバックアップディスクを除外すると、索引を作成中というメッセージが出続けることになる。この索引作成はTime Machineが正常に機能するために必要で、オフにはできない。もう1つは更新の通知になる。Appleは、特定のファイルやフォルダを除外すると一部のアプリのアップデートが利用可能になったときに通知されない場合があり、内蔵ディスク全体を除外すると通知されなくなると明記している。1つのフォルダを外す程度なら影響は小さいが、ディスクごと外すのは避けるほうがよい。

検索しても出てこないもの

ここまでの操作で、Macの中にあるものは数打鍵で呼び出せる。それでも探し物が減らない場合、探している対象がMacの中に無い可能性がある。

Spotlightが扱うのはアプリ、ファイル、メール、メッセージなど、Macにあるものになる。GmailやSlack、Notionのように仕事の中身がWebサービスに入っている場合、Spotlightで名前を打っても出てくるのはブラウザ1つだけで、その中のどのタブかは選べない。会社ごとにアカウントが分かれていると、同じサービスに同時にサインインできないという別の壁も出てくる。

この層を引き受ける道具として、Webアプリを1つの窓にまとめるブラウザがある。アプリごとに窓とサインインを分ける考え方で、何ができるのかはできることのページに、アカウントを分ける仕組みはアプリごとに独立したワークスペースとしてワークスペースのページにまとまっている。手元で使っているサービスが対応しているかどうかは使えるアプリの一覧で確認できる。

検討の材料としては、費用の目安を載せた料金のページと、導入前に迷いやすい点を集めたよくある質問のページがある。近い作りの他社製品との違いを並べて見たい場合はWaveboxとの比較のページが参考になる。

よくある質問

Spotlightでアプリだけを検索する方法はありますか?

あります。Command+スペースバーでSpotlightを開いたあと、Command+1キーを押すとアプリケーションだけを検索するモードに切り替わります。ファイルはCommand+2キー、アクションはCommand+3キー、クリップボードの履歴はCommand+4キーです。書類やメールが候補に混ざらなくなるため、1文字か2文字で目的のアプリに届きます。

macOS 27でLaunchpadが見つかりません。アプリの一覧はどこですか?

macOS 27にはLaunchpadがなく、「アプリ」という名前のアプリに置き換わっています。ここから入っているアプリの一覧を開けます。Finderのサイドバーにある「アプリケーション」も従来どおり使えるので、アイコンを見て探したい場合はどちらかを開いてください。

同じ名前のファイルが並んで、どれが目的のものか分かりません。

結果を選んでCommandキーを押したままにすると、そのファイルのFinder内での場所が表示されます。中身を見て判断したい場合はスペースバーを押すとクイックルックでプレビューでき、Command+Rキーを押すとFinderでその場所を開けます。開かずに見分けられるので、間違って古い版を編集する事故が減ります。

Spotlightの検索結果に、見せたくないフォルダが出てきます。外せますか?

外せます。「システム設定」でサイドバーの「Spotlight」を開き、右下の「検索のプライバシー」から除外したいフォルダやディスクを追加してください。ただし内蔵ディスク全体を除外すると、アプリのアップデートが利用可能になったときの通知が届かなくなるため、範囲はフォルダ単位にとどめるのが安全です。

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