Macのショートカットキー一覧|行き来する手だけ覚える
mac ショートカット キー 一覧で検索して表を開き、そのまま閉じた経験があるなら、原因は記憶力ではなく対象の広さにある。Appleが公開している一覧は、切り取りと貼り付けから、スリープ、Finder、テキスト編集、アクセシビリティ、アプリ固有まで7つの分類に分かれていて、通しで読めるものではない。ここでは、Gmail・Slack・Notion・Claudeのようなアプリを毎日行き来する人にとって効く範囲だけを、公式の表記に沿って並べ直す。あわせて、押しても反応しないときにどこを順に見るか、そして覚える数そのものを減らす方向も示す。
一覧を全部覚えようとすると、かえって手が遅くなる
ショートカットの表が長くなるのは、Macの側に事情がある。Appleの説明では、アプリはそれぞれ独自のショートカットを設けている場合があり、あるアプリで機能するからといって別のアプリでも同じショートカットが機能するとは限らないと明記されている。つまり一覧は「全Macに共通する決まり」ではなく、「共通する分と、アプリごとの分の寄せ集め」になっている。
ここを踏まえずに表を上から覚えると、覚えた半分が目の前のアプリで効かず、効かない理由も分からないまま自信が落ちる。先に決めるべきは、どの操作を手で覚えるかという範囲だ。
判断の目安は単純で、1日に10回以上繰り返す操作だけを手に入れる。逆に、月に1回しか使わない操作はメニューから選べばよい。メニューには記号で割り当てが並んでいるので、使うたびに目に入り、頻度が上がったものは自然に指が覚える。
覚える範囲を絞ると、残るのはだいたい次の3群になる。アプリとウインドウを行き来する手、文字を扱う手、そしてブラウザのタブを扱う手。以下はこの順で並べる。
修飾キーの記号を読めるようにしておく
一覧が読みにくい最初の理由は、記号と名前が混在していることにある。Appleは、メニュー内では修飾キーが省略された記号で表記されると説明しており、対応は次の通りに公開されている。
- control(またはctrl)は ⌃
- option(またはalt)は ⌥
- shift は ⇧
- caps lock は ⇪
- command(またはcmd)は ⌘
- esc は ⎋
- tab は ⇥
- delete は ⌫
- return は ⏎
この9個を読めるようにしておくだけで、記事の表を探す回数が減る。どのアプリでも、メニューを開けば割り当てが右端に記号で出ているため、一覧の代わりになる。
使い方の手順も公式に書かれている。修飾キーを押しながら、ショートカットの最後のキーを押し、両方を同時に離す。Windows用のキーボードをMacに繋いでいる場合は、optionをAlt、commandをCtrlまたはWindowsロゴキーで代用する。キーボードを買い替えたばかりで割り当てが合わないと感じたときは、この対応を思い出すと早い。
アプリとウインドウを行き来する一覧
毎日の作業で回数が最も多いのはこの群になる。公式の説明をそのまま並べる。
- command + tab:開いているアプリのうち、最近使った順番で次にあたるアプリに切り替える
- command + 低アクセント(`):使用中のアプリのウインドウを切り替える
- control + 上矢印:Mission Controlに入る、または出る
- option + 下矢印:現在のアプリで開いているウインドウをすべて表示する
- control + 下矢印:開いているすべてのウインドウをアプリ別にグループ分けして表示する
- command + H:最前面のアプリのウインドウを非表示にする
- option + command + H:最前面のアプリを表示し、その他すべてのアプリを隠す
- command + M:最前面のウインドウを最小化してDockにしまう
- command + W:最前面のウインドウを閉じる
- command + Q:現在のアプリを終了する
control + 下矢印には条件がある。「デスクトップとDock」設定のMission Controlの下にある「ウインドウをアプリケーションごとにグループ化」をオンにしておく必要がある。押しても何も起きないときは、キーの覚え違いではなく設定側を見る。
Windowsから移ってきた人がここで戸惑うのは、切り替えの単位が違うからだ。ショートカットを覚えるために苦労したという声は以前から多い。
スタイリッシュな見た目やコンパクトな本体、iPhoneとの連携のしやすさなど、さまざまなメリットに魅力を感じMacBookを愛用しているユーザーは数多く存在します。しかし、Windowsに慣れ親しんだ方にとってはキー配置の違いから戸惑うことも多く、特にショートカットキーを覚えるために苦労したという声も少なくありません。 出典: happyhackingkb.com
command + tab はアプリの単位で動き、同じアプリの中に窓が3つあっても1つの候補としてまとめて扱われる。窓の単位で選びたいときは command + 低アクセント、一覧で見たいときは option + 下矢印。この2つを足して初めて、Windowsでの切り替えと同じ範囲が埋まる。
文字とファイルを扱う一覧
回数で次に多いのがこの群になる。ここはアプリ間で共通している割合が高く、覚えた分がそのまま効く。
- command + X / C / V:切り取り、コピー、貼り付け。Finder内のファイルにも使える
- command + Z:直前の操作を取り消す。shift + command + Z でやり直す
- command + A:項目をすべて選択する
- command + F:書類内の項目を検索する
- command + G:直前に検索した項目が次に出現する箇所を探す。shift を足すと前に戻る
- command + S:現在の書類を保存する
- command + P:プリントのダイアログを開く
- command + O:選択した項目を開く
- command + T:新しいタブを開く
- スペースバー:クイックルックで選択中の項目をプレビューする
- control + command + F:アプリのフルスクリーン表示を開始、または終了する
- option + command + esc:アプリを強制終了する
- shift + command + 5:スクリーンショットを撮る、または画面収録を実行する
- shift + command + N:Finderで新しい空のフォルダを作成する
スクリーンショットは shift + command + 3 と shift + command + 4 も残っているが、範囲指定と画面収録の両方を1つの画面から選べるのは shift + command + 5 になる。3つ覚えるより、まず1つに寄せたほうが手が止まらない。
command + スペースバーはSpotlightの表示と非表示を切り替える割り当てだが、複数の入力ソースを使って日本語と英語を打ち分けている場合、macOSのバージョンによってはこのキーが入力ソースの切り替えに使われることがある。日本語環境で最初につまずくのはここになりやすい。
ブラウザのタブは、別の一覧として覚える
Macの一覧とブラウザの一覧は別系統で、混ぜて覚えると必ず混乱する。Google Chromeが公式に案内しているMac向けの割り当ては次の通りになる。
| 操作 | 割り当て |
|---|---|
| 開いている次のタブに移動する | ⌘ + option + 右矢印 |
| 開いている前のタブに移動する | ⌘ + option + 左矢印 |
| 特定のタブに移動する | ⌘ + 1 から ⌘ + 8 |
| 最後のタブに移動する | ⌘ + 9 |
| 閉じたタブを閉じた順序で再び開く | ⌘ + shift + T |
| 現在のタブを閉じる | ⌘ + W |
| 現在のウィンドウを閉じる | ⌘ + shift + W |
| アクティブなタブで分割ビューを開く | ⌘ + option + N |
注目したいのは ⌘ + 1 から ⌘ + 9 の扱いだ。番号で飛べるのは9個までで、9番は「9番目のタブ」ではなく「最後のタブ」に割り当てられている。タブが10個を超えた時点で、位置で覚える方法は破綻する。
ここが、タブの数と手の速さが逆転する境目になる。⌘ + option + 矢印で隣に動く手は残るが、隣に動く操作は目的の画面までの距離が分からないため、何回押せば着くのかを毎回目で確かめることになる。一覧を増やしても、この確認の手間は減らない。
効かないときに見る順番を決めておく
割り当てを覚えたのに反応しないという相談は多い。原因の場所はおおむね4つに限られるので、上から順に当たると早い。
1つ目は、入力ソースとの競合。Appleは、競合するキーボードショートカットを変更する方法を別途案内している。日本語入力を併用している環境で command + スペースバーが期待通りに動かないときは、まずここを疑う。
2つ目は、アプリ固有の割り当てによる上書き。アプリはそれぞれ独自のショートカットを持ちうるため、同じキーが別の機能に取られていることがある。対象のアプリのメニューを開いて、そのキーが何に割り当てられているかを目で確かめる。
3つ目は、システム設定側の割り当て変更。Mission Controlやアプリの切り替えに関する割り当ては「キーボード」設定で変更できる。過去に自分で変えた記憶がなくても、環境を移行したMacでは引き継がれていることがある。
4つ目は、キーボードの物理配列。command + 低アクセントの2つ目のキーは、キーボードによって文字が異なると公式に注記されている。一般的にはtabキーの上、数字の1の左にあるキーで、日本語配列と英語配列では刻印が変わる。
変更そのものも手段になる。押すキーの数を減らす方向で、修飾キーの割り当て自体を変えている人もいる。
キーマップ変更ツールv1.0.3ではCtrlやShiftなどの修飾キーを1つのキーに割り当てられます。例えば右側のShiftキーに「Ctrl」と「Shift」割り当てると押すキーが単純に減るので、こんな感じでExcelとかAdobe系アプリのショートカットで結構重宝するかもしれません。 出典: happyhackingkb.com
一覧を増やす前に、押す回数を減らす方向にも手があるということになる。
覚える数を減らすほうが、結果として速くなる
ここまでの一覧を全部入れても、Webアプリを日常的に行き来している人の詰まりは半分しか解けない。理由は、Gmail・Slack・Notionのようなアプリが、Macから見ると「Chromeという1つのアプリの中のタブ」になっているからだ。
command + tab で切り替わるのはアプリの単位なので、Chromeを選んだ先でタブを探す作業が残る。⌘ + option + 矢印で隣に動いても、目的の画面が何枚先にあるかは分からない。タブが20枚を超えたあたりから、一覧の知識量とは無関係に手が止まる。
この段階で効くのは、割り当てを増やすことではなく、画面の置き方を変えることになる。アプリを1枚のタブではなく1つの窓として扱えば、command + tab と command + 低アクセントという公式の2手が、そのままアプリの行き来に使える。Webアプリを窓の単位で並べる考え方は、ワークスペースの説明に整理されている。アプリごとに独立したワークスペースを持たせると、同じサービスの複数アカウントも別の窓として扱えるため、ログインし直す往復も消える。
Macの一覧に無い手を足す方向もある。コマンドパレットのように、名前を打って目的の画面へ直接飛ぶ入口を1つ持つと、隣へ動く操作を何度も押す必要がなくなる。呼び出しに使えるキーの種類や、アプリごとに割り当てを持たせる形はできることに並んでいる。
一覧では埋まらない部分を見分ける
最後に、手元の詰まりがどちらの性質なのかを切り分けておく。この判別を先にしないと、一覧を覚える時間が無駄になる。
一覧で解ける詰まりは、操作の名前は分かっているが押すキーを知らない場合だ。例として、ウインドウを最小化したい、フルスクリーンを抜けたい、直前の操作を取り消したい。これらは公式の一覧に答えがあり、覚えれば終わる。
一覧では解けない詰まりは、押すキーは知っているが目的の画面が見つからない場合になる。タブが30枚あるときの切り替え、同じサービスの仕事用と個人用の行き来、通知が来たアプリへの到達。これらはキーの知識ではなく、画面の置き場所の問題になる。
切り分けの目安は、切り替えたあとに探す動作が続くかどうかだ。切り替えと同時に目的の画面が出ていれば一覧の範囲、切り替えてから目で探しているなら置き場所の範囲になる。後者に当たったときの選択肢は、専用のアプリを足す方向と、まとめる道具を1つにする方向に分かれる。すでに複数のアプリを常駐させているなら、通知とアカウントの扱いまで含めて比べたほうが早く、Waveboxとの比較やRamboxとの比較では、この種の道具が何を引き受けて何を引き受けないかを項目ごとに並べている。
導入の順番としては、公式の一覧のうちアプリとウインドウを行き来する手を先に入れ、それでも探す動作が残るかを1週間見る。残らなければ道具は要らない。残るなら、残った理由が置き場所であることが確かめられた状態で次に進める。
よくある質問
Macのショートカットキーは、何個くらい覚えれば足りますか?
1日に10回以上繰り返す操作に絞ると、実務で効くのは20個前後に収まります。アプリとウインドウを行き来する手、文字を扱う手、ブラウザのタブを扱う手の3群から選ぶのが目安です。月に1回しか使わない操作はメニューから選べばよく、メニューには割り当てが記号で並んでいるため、頻度が上がったものは自然に覚えます。
command + tab を押しても目的のウインドウに移れないのはなぜですか?
command + tab はアプリの単位で切り替わる割り当てのため、同じアプリで窓を複数開いていても1つの候補として扱われます。同じアプリの窓を行き来するには command + 低アクセント(`)、開いている窓を一覧で見るには option + 下矢印を使います。この2つを足すと、窓の単位での移動が埋まります。
ショートカットキーが効かないとき、最初に見る場所はどこですか?
入力ソースとの競合を先に確かめます。日本語と英語を打ち分けている環境では、macOSのバージョンによって command + スペースバーが入力ソースの切り替えに使われることがあります。次にアプリ固有の割り当て、システム設定の「キーボード」での変更、キーボードの物理配列を順に見ると、原因の場所が絞れます。
タブが30枚あるときも、ショートカットで速くなりますか?
番号で飛べるのは ⌘ + 1 から ⌘ + 9 までで、9番は最後のタブに割り当てられています。10枚を超えると位置で覚える方法が使えず、隣へ動く操作では目的の画面まで何回押すか分かりません。この段階の詰まりはキーの知識ではなく画面の置き方の問題で、アプリを窓の単位に分ける方向が効きます。