Macの通知設定を見直す|どのアプリに割り込みを許すか決める
mac 通知 設定を調べる人の多くは、通知そのものを消したいわけではない。消したいのは、いま手を動かしている作業を中断させる割り込みのほうで、後から見れば足りる連絡は残しておきたい。この2つを分けないまま「通知をオフ」にすると、今度は見落としが怖くなって、結局全部を元に戻すことになる。
この記事では、macOSの「通知」設定に並んでいる項目が何を決めているのかを整理し、どこまでがMacの設定で片付き、どこから先が別の話になるのかを切り分ける。結論を先に置くと、割り込みの量はアプリの数ではなく、割り込みを許したアプリの数で決まる。
通知が増えたのは、アプリの数ではなく許可の数で決まる
仕事で使うサービスが増えると、通知も比例して増えると思われがちだが、実際にはそうならない。通知が届くかどうかは、アプリごとに許可されているかどうかで決まっていて、初回起動時に出る許可の確認に流れで応じた結果が積み上がっているだけの場合が多い。
ここを確かめずに設定をいじり始めると、順番を間違える。まず見るべきなのは、どのアプリに許可が出ているかの一覧で、次に見るのが、そのアプリの通知が画面に残る形かどうかになる。この2つを押さえると、体感の割り込みは大きく変わる。
もう1つ知っておきたいのは、通知には出どころが2種類あるということになる。Macにインストールしたアプリが出す通知と、ブラウザで開いたWebサイトが出す通知は、届き方は同じでも、止める場所が違う。Gmail・Slack・Notionのようなサービスをブラウザで使っている場合、後者に当たる分が多くなる。
入口は共通している。アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーで通知をクリックする。項目が見えないときは、サイドバーを下にスクロールする。
まず、「システム設定」から[通知]を開き、ソフトごとに通知スタイルを設定します。通知が頻繁に届くソフトについては、通知の許可をオフにしたり、通知スタイルを[なし]にして表示を無効化できます。 出典: macfan.book.mynavi.jp
画面の上半分で決まるのは、全部のアプリに共通する扱い
「通知」設定の上側にあるのは、個別のアプリではなく全体に効く項目になる。ここを先に決めておくと、アプリごとの設定で迷う回数が減る。
プレビューを表示は、通知の中身を出すかどうかを決める。常に表示はログインウインドウでも中身を出し、ロックされていないときのみは自分のユーザアカウントにログインしているときだけ出し、表示しないは中身を出さない。ここで選んだものが、個別のアプリのプレビューの初期値として使われる。画面共有や外部ディスプレイでの作業が多い人は、ロックされていないときのみを選ぶだけで、見せたくないものが映る場面を減らせる。
その下に、通知を表示するかどうかを状況ごとに選ぶ項目が3つ並んでいる。ディスプレイがスリープ中のとき、画面がロックされているとき、ディスプレイをミラーリング中または共有中で、それぞれ通知オフか通知を許可を選ぶ。Appleの案内では、プレゼンテーション中は通知を一時停止したい場合があるという例が挙げられている。会議で画面を共有する機会がある人は、ミラーリング中の項目を通知オフにしておくのが素直な選択になる。
通知を要約は、Apple Intelligenceを使って通知のプレビューを要約する項目になる。macOS 27のApple Intelligenceは、一部の言語や地域では使用できず、使用制限が適用される場合があるとされているため、手元の環境で項目が出ないことがある。
アプリごとの設定は、許可より通知スタイルが効く
一覧からアプリを選ぶと、そのアプリだけの設定が開く。使える項目はアプリによって違うが、割り込みの強さを決めているのは通知を許可のオンオフではなく、その下の通知スタイルになる。
通知スタイルは、まず場所を選ぶ。デスクトップは通知を画面に出し、通知センターは最近の通知を通知センターにリスト表示し、ロック画面はスリープ中に受け取った通知をスリープ解除後にログインウインドウに出す。ここでデスクトップのチェックを外すと、画面に割り込まないまま通知センターには残る状態になる。後から確かめたいだけの連絡は、この形が合う。
次に選ぶのが、画面に出たときの消え方になる。一時的はしばらくすると消え、持続的は閉じるまで画面に残る。2つの違いは体感で大きく、持続的が付いたアプリが3つあると、画面の右上が常に埋まった状態になる。持続的にしてよいのは、見逃すと実害が出るものだけに絞るのが現実的になる。
残りの項目も役割が分かれている。重大な通知を許可は、集中モードがオンのときでも表示させる種類の通知を通す。即時通知を許可は、早急な対応が必要な予定の通知などを常に表示させる。ただし集中モードがオンのときに即時通知を表示するには、集中モードの側でもオプションを設定する必要がある。アプリケーションアイコンにバッジを表示はDockのアイコンに数を出し、通知音を鳴らすは音を鳴らす。バッジと音を分けて考えられるようになると、音は切って数だけ残すという中間の形が作れる。
集中モードは、切るためではなく通す相手を選ぶために使う
通知を全部止めるだけなら、コントロールセンターでおやすみモードをオンにすれば済む。Optionキーを押したままメニューバーの日付と時刻をクリックする方法や、キーボードにそのキーがある場合はキーを押す方法も案内されている。継続時間を1時間のように選べるほか、カレンダーアプリで設定した予定に参加しているときは、この予定が終了するまでを選ぶと、予定の終了時刻に自動でオフになる。
集中モードの本来の使いどころは、全部を止めることではなく、通す相手を指定することになる。システム設定のサイドバーで集中モードをクリックし、集中モードを追加から仕事やゲームのような用意されたものを選ぶか、カスタムを選んで名前とカラーとアイコンを決める。カスタムは最大10個まで作成できる。
作った集中モードごとに、通知される連絡先とアプリを選べる。ここが肝心で、客先からの連絡だけは通す、社内の雑談チャンネルは通さない、という分け方が、アプリの設定ではなく集中モードの側で作れる。インテリジェントブレークスルーと非通知をオンにすると、Apple Intelligenceが重要な通知を許可し、重要でないものを知らせなくなる。明示的に許可するか知らせないように指定した通知は、常にその通りになる。
集中モードにはスケジュールも設定できるため、業務時間だけ通す運用も作れる。すべてのAppleデバイスで集中モードを最新の状態に保っている場合、Macで切り替えるとほかのデバイスでも切り替わる点は、iPhoneを併用している人には効きやすい。
見落としが怖い人は、通知センターを後で見る場所として決める
デスクトップへの表示を外すと決めきれないのは、見落としが怖いからになる。ここは通知センターを毎日開く場所として決めてしまうと解ける。
通知センターを開くには、メニューバーで日付と時刻をクリックする。トラックパッドなら、2本指で右端から左に向かってスワイプする方法もある。閉じるときはデスクトップの任意の場所をクリックするか、同じ場所をもう一度クリックする。
通知センターの中では、通知にポインタを合わせたまま操作できる。同じアプリの通知がまとまっているときは、最前面の通知をクリックするとスタックが展開され、表示を減らすで元に戻る。カレンダーの再通知やメールの返信のように、その場で対応できるアクションが出る通知もある。アプリ名の右にある矢印から、そのアプリの通知設定をその場で変更したり、通知を停止したりもできる。
やり方が決まると、判断が楽になる。すぐ手を止める価値があるものだけをデスクトップに出し、残りは通知センターに寄せて、作業の切り替わりのタイミングで1回だけ開く。この形にすると、通知の数は変わらないのに、割り込みの数だけが減る。
Webアプリの通知は、Macの設定だけでは決まらない
ここまでの設定で片付くのは、Macにインストールしたアプリの分になる。Gmail・Slack・Notion・Claudeをブラウザで使っている場合、通知の経路は1段増える。サイト側が出す通知をブラウザが受け取り、ブラウザがmacOSの通知として出す形になるため、止める場所が2つに分かれる。
厄介なのは、システム設定の一覧に並ぶのがブラウザの名前だという点になる。ブラウザの通知をオフにすると、そのブラウザで開いている全部のサイトの通知が消える。客先のチャットだけは通して、社内の雑談は通さない、という分け方が、macOSの側では作れない。サイト単位の許可はブラウザの設定にあり、そこはブラウザごとに画面も用語も違う。
さらに、同じサービスを複数のアカウントで使っている人は、もう1段厄介になる。1つのブラウザで2つのアカウントにサインインし続けられないサービスでは、プロファイルを分けるか、開き直すかのどちらかになる。プロファイルを分けると、通知の許可もプロファイルごとに別扱いになり、同じ設定を2回行うことになる。アカウントが3つあれば3回になる。
つまり、Webアプリ中心の働き方では、通知の設定が散らばる原因は設定項目の多さではなく、サービスとアカウントの数だけ設定する場所が増える構造そのものにある。
単位をアプリからワークスペースに変えると、設定が1回で済む
この構造に対する答えとして作られているのが、サービスごと、アカウントごとに独立した入れ物を用意するタイプのブラウザになる。アプリごとに独立したワークスペースを持てば、通知の許可も、サインインの状態も、その入れ物の中に閉じる。設定する場所がサービスの数だけ増えるのではなく、ワークスペース1つにつき1回で済む形になる。
この分け方の考え方はワークスペースのページにまとまっている。アプリ単位で通知の出し方を扱う話や窓の分け方についてはできることで確認でき、手元で使っているサービスが対象に入っているかどうかは使えるアプリで確かめられる。
同じ考え方の道具は複数あり、対応するサービスの数も、無料で使える範囲も違う。順位付けされた一覧を読むより、1対1で並べたほうが軸が作りやすく、Waveboxとの比較やShiftとの比較のページがそれに当たる。費用が判断に関わるなら料金を先に見ておくと、機能の比較がぶれにくくなる。細かい前提が気になるときはよくある質問に目を通しておくとよい。
決める順番
手を動かす順番は、費用がかからないものから並べるのが結局は早い。
最初に、システム設定の通知を開いて一覧を上から下まで見る。許可が出ているのに通知を読んだ記憶がないアプリは、そこで許可をオフにする。この1回で、割り込みの半分近くが消えることがある。
次に、残したアプリの通知スタイルを見直す。デスクトップに出すものを絞り、持続的にするものは実害が出るものだけに限る。バッジと音は分けて考える。
3番目に、集中モードを1つ作る。全部を止めるものではなく、通す相手を指定するものとして作り、スケジュールで業務時間に合わせる。
ここまでやっても散らかった感じが残るなら、原因は通知の設定ではなく、同じサービスを複数のアカウントで開いている構造のほうにある。判別の目安は簡単で、1日のうちにアカウントを切り替えた回数を数えてみるとよい。10回を超えているなら、足りないのは設定項目ではなく、アカウントごとに窓を分ける仕組みのほうになる。
よくある質問
通知をオフにすると、あとから確かめることもできなくなりますか?
通知を許可を切ると届かなくなりますが、通知スタイルの側でデスクトップだけを外す方法もあります。この場合、画面には割り込まず通知センターには残るため、後からまとめて確かめられます。見落としが怖くて切れないときは、許可ではなく通知スタイルを調整するほうが合っています。
集中モードとおやすみモードは何が違いますか?
おやすみモードは、すべての通知をすぐに止めるための集中モードの1つです。コントロールセンターからオンにでき、1時間などの継続時間や、この予定が終了するまでという選び方ができます。仕事や勉強のような集中モードを自分で作ると、通知される連絡先とアプリを指定して、通す相手だけを選べるようになります。カスタムは最大10個まで作成できます。
ブラウザで使っているGmailやSlackの通知は、どこで止めますか?
システム設定の通知に並ぶのはブラウザの名前なので、そこで切ると同じブラウザの全サイトの通知が止まります。サイトごとに分けたい場合は、ブラウザ側の通知設定で許可を変更します。同じサービスを複数のアカウントで使っていると、プロファイルごとに許可が別扱いになるため、同じ設定を何度も行うことになります。
通知の設定を見直しても、割り込みが減った気がしないのはなぜですか?
止めた通知の数ではなく、画面に残る通知の数が体感を決めているためです。通知スタイルが持続的のアプリが複数あると、閉じるまで画面に残り続けます。まず持続的を実害が出るものだけに絞り、次にプレビューの扱いを決めると、届く数が同じままでも割り込みの感じ方は変わります。