mac 画面 分割 ショートカット一覧|Fnキーから始める配置
窓を左半分に寄せるためにポインタを緑色のボタンまで運び、メニューが開くのを待ち、レイアウトを選ぶ。1回なら数秒だが、1日に何十回も通る道なら話が変わる。「mac 画面 分割 ショートカット」で調べる人が探しているのは、この往復をキー1回に置き換える方法である。
答えははっきりしている。macOSには窓の配置に割り当てられたキーの体系があり、土台はFnキーとControlキーの組み合わせである。以下では1枚を動かすキー、2枚と3枚をまとめて置くキー、押しても効かないときに見る設定、覚える順番の4つに分けて並べる。
配置のショートカットは1つの規則で並んでいる
このキー体系を覚えやすいのは、規則が1本だからである。基本はFnキーとControlキーを押しながら方向を示す矢印キーを足す形で、そこにShiftキーが加わると「2枚を同時に置く」、さらにOptionキーが加わると「3枚を同時に置く」に変わる。覚えるのはキーの一覧ではなく、この足し算のほうである。
キーの割り当ては、緑色のボタンのメニューやメニューバーの「ウインドウ」に並ぶ項目と1対1で対応している。Appleの説明では次のように整理されている。
ウインドウのタイル表示アイコンは、ウインドウの左上隅にある緑色のボタンの上にポインタを置くと表示されるメニューに表示されます。画面上部のメニューバーで、「ウインドウ」>「移動とサイズ変更」(または「ウインドウ」>「フルスクリーンのタイル表示」)を選択すると表示されるメニュー項目の横にも表示されます。 出典: support.apple.com
つまり、メニューで見えている配置がそのままキーになっている。メニューを開いて名前を確かめ、その横のキーを覚える、という順番で進めると定着が早い。
1枚の窓を動かすショートカット
まず、いま前にある窓だけを動かす側から並べる。
| 配置 | キー |
|---|---|
| 画面全体に表示 | Fn+Control+F |
| 中央に配置 | Fn+Control+C |
| 左半分へ | Fn+Control+左矢印 |
| 右半分へ | Fn+Control+右矢印 |
| 上半分へ | Fn+Control+上矢印 |
| 下半分へ | Fn+Control+下矢印 |
| 分割する前のサイズに戻す | Fn+Control+R |
四隅への配置もメニューには用意されているが、Appleの一覧では左上、右上、左下、右下の4つにキーの割り当ては無いと記載されている。四隅を使いたい場合は緑色のボタンかメニューから選ぶことになる。
実務でいちばん出番が多いのは、表の最後にある前のサイズに戻すキーである。分割して作業し、終わったら元の大きさへ戻す往復が1日に何度も起きるため、左半分へ寄せるキーとこのキーを組で覚えると、1つの作業の始まりと終わりが両方キーで完結する。
2枚と3枚をまとめて置くショートカット
ここからがキー操作の本領で、複数の窓を1回の操作で配置する。
| 配置 | キー |
|---|---|
| 左と右に2枚 | Fn+Control+Shift+左矢印 |
| 右と左に2枚 | Fn+Control+Shift+右矢印 |
| 上と下に2枚 | Fn+Control+Shift+上矢印 |
| 下と上に2枚 | Fn+Control+Shift+下矢印 |
| 左半分と右の上下に3枚 | Fn+Control+Option+Shift+左矢印 |
| 右半分と左の上下に3枚 | Fn+Control+Option+Shift+右矢印 |
| 上半分と下の左右に3枚 | Fn+Control+Option+Shift+上矢印 |
| 下半分と上の左右に3枚 | Fn+Control+Option+Shift+下矢印 |
並び方の規則も単純で、いま前にある窓が矢印の向いた側に入り、その次の窓が残りの場所に入る。Appleの説明では、左と右のキーについて「アクティブなウインドウをデスクトップの左半分に、2つ目のウインドウをデスクトップの右半分に移動します」と書かれている。どの窓が「2つ目」になるかは直前に使っていた順で決まるため、並べたい2つを続けてクリックしてからキーを押すと狙い通りになる。
4分割にはキーの割り当てが無い。4枚を均等に並べたいときは、メニューバーの「ウインドウ」から「移動とサイズ変更」を開いて4分割のレイアウトを選ぶか、3枚を配置するキーを使ってから残り1枚を手で置く形になる。
押しても効かないときに確かめる3か所
キーを押しても何も起きない場合、原因はほぼ3つに絞られる。
1つ目はFnキーの扱いである。これらのショートカットはFnキーを使う前提で並んでいるため、キーボードの設定でファンクションキーの動作を入れ替えている場合や、外付けキーボードにFnキーが無い場合は、押しているつもりの組み合わせが成立していない。システム設定の「キーボード」でキーボードショートカットの割り当てを確かめると、何が登録されているかが分かる。
2つ目はタイル表示そのものの設定である。システム設定の「デスクトップとDock」を開いて「ウインドウ」の欄まで下がると、端へのドラッグやOptionキーを押しながらのドラッグでタイル表示にする項目が並んでいる。ここが過去にオフにされていると、ドラッグ操作だけが効かない状態になる。同じ欄にある「タイル表示されたウインドウを隙間を入れて配置」をオフにすると、並べた窓の間の余白が消える。
3つ目はアプリ側である。窓のサイズを変えられない作りのアプリや、最小サイズが大きいアプリは、指定した半分の幅に収まらない。表計算やデザイン系のアプリを左右に並べたときに比率が崩れるのはこの理由で、中央の境目をドラッグして配分を変えるほうが早い。
Split Viewに入るキーと、周辺の移動キー
配置のキーを並べたところで、1つだけ抜けている道がある。2つのアプリを全画面で並べるSplit Viewである。Appleの一覧では、フルスクリーンのタイル表示にあたる「画面全体」「画面左側」「画面右側」「フルスクリーンを解除」の4項目には、いずれもキーの割り当てが無いと記載されている。Split Viewに入る操作だけは、緑色のボタンかメニューバーの「ウインドウ」から選ぶことになる。
代わりに覚えておく価値があるのが、その周辺を動くキーである。Split Viewは新しい操作スペースに作られるため、入った後は場所を移動するキーが必要になる。Controlキーを押しながら右矢印キーまたは左矢印キーで隣の操作スペースへ移り、Controlキーと上矢印キーでMission Controlに入って全体を見渡せる。トラックパッドなら3本指または4本指の横スワイプが同じ働きをする。
同じアプリの窓が何枚も開いているときは、Option+下矢印が効く。Appleの説明では「現在のアプリで開いているウインドウをすべて表示する」操作として案内されており、ブラウザの窓が3枚あるときに目的の1枚を選んでから配置のキーを押す、という流れが作れる。配置のキーは「いま前にある窓」を動かす仕様なので、その前に正しい窓を前に出す手段を持っておくと空振りが減る。
- Control+左矢印、Control+右矢印: 隣の操作スペースへ移る
- Control+上矢印: Mission Controlで全体を見る
- Option+下矢印: いま前にあるアプリの窓だけを一覧する
覚える順番のコツは3つに絞ること
一覧を丸ごと覚えようとすると、どれも定着しない。定着させるなら、最初の1週間で使うキーを3つに絞るのが確実である。
- Fn+Control+左矢印: いま見ている窓を左半分へ
- Fn+Control+Shift+左矢印: 2枚を左右へ一度に
- Fn+Control+R: 分割を解いて元のサイズへ
この3つで、参照しながら書く作業はほぼ片付く。右半分への配置は左のキーの矢印を変えるだけなので、意識して覚える必要がない。3枚を置くキーは、左右の2枚が手に馴染んでから足すと混ざらない。
もう1つのコツは、配置を先に決めてから窓を開く習慣にすることである。資料を開いてから「どこへ置こうか」と考えると、その都度ポインタが動く。左は原稿、右は資料、と決めておけば、押すキーは毎回同じになる。
覚える段階で効くのが、メニューを開いて答え合わせをする手順である。緑色のボタンにポインタを置くか、メニューバーの「ウインドウ」を開くと、配置の名前とキーが並んで表示される。キーを思い出せないときにこの一覧を開く癖を付けると、検索して調べ直す往復が要らなくなり、数日で手が覚える。メニューにはOptionキーを押したときだけ現れる追加のレイアウトもあるので、覚える前に全体像を一度見ておくと、後から「そんな配置があったのか」と気づく無駄も減る。
標準のキーで足りないときの選択肢
macOSの標準機能だけで、左右の分割も3枚の配置もキーから行える。追加の費用はかからない。それでも道具を足す判断が出るのは、標準のキーでは届かない要求がある場合に限られる。無料で配布されている画面分割アプリを紹介する記事では、次のようにまとめられている。
まとめると、RectangleはすべてのMacBookユーザーが試すべき画面分割ツールです。これを使えば、MacBookの作業エリアを整然と管理でき、単一ディスプレイ、マルチディスプレイ、縦型モニターでも簡単に対応できます。 出典: gechic.com
この種のアプリが標準機能と違うのは、キーの割り当てを自分で決められる点、複数のディスプレイをまたいで窓を飛ばすキーを持つ点、そして縦置きのモニターに合わせた分け方ができる点である。逆に言えば、この3つに用が無ければ標準の範囲で足りる。選ぶときは機能の多さではなく、いま毎日困っている動きが1つでも解決するかどうかで見るほうが外さない。
キーを増やしても分割が効かないとき
ショートカットを覚えたのに作業が軽くならない場合、原因は配置ではなく窓の中身にある。Webアプリで仕事が完結するようになって、メールもチャットも議事録も案件管理も、実体はブラウザの中のタブになった。macOSから見ればそれらは1つのアプリの窓なので、Fn+Control+Shift+左矢印で左右に並べても、片側には相変わらず20個のタブが入ったままになる。
この状態では、並べる操作はキー1回で終わっても、その後に目的のタブを探す操作が残る。キーを増やしても、探す時間のほうは減らない。
解き方は、窓の単位をサービスの単位に合わせることである。アプリごとに独立したワークスペースを持たせる考え方で作られたブラウザを使うと、GmailとSlackとNotionがそれぞれ別の窓になるため、ここまでに挙げた標準のキーがそのまま目的の2つに効くようになる。仕組みはワークスペースに、できることの範囲はできることにまとまっている。毎日開いているサービスが対応しているかは使えるアプリで確かめられる。
移る前に知っておくべき損得もある。ログインのやり直しが必要になり、拡張機能が同じようには動かないことがあり、窓を開いたままにする使い方になるのでメモリの使用量は増える。この種のブラウザは月額の有無と対応OSで性格が変わるため、条件を並べたWaveboxとの比較を先に読み、費用の考え方は料金で確かめておくと判断がぶれない。
まず試す順番はこうなる。1週間は上の3つのキーだけで過ごし、配置にかかる時間が減ったかを見る。減ったのに作業が軽くならなかったなら、残っているのは探す時間であり、直す場所はキーではなく窓の持ち方にある。
よくある質問
Fnキーを押さずに画面分割のショートカットは使えますか?
Appleが公開している一覧では、配置のショートカットはいずれもFnキーとControlキーの組み合わせで登録されています。Fnキーが無いキーボードや、ファンクションキーの動作を入れ替えている環境では成立しないため、システム設定の「キーボード」でキーボードショートカットの割り当てを確かめるか、緑色のボタンやメニューバーの「ウインドウ」から操作します。
2つの窓を同時に左右へ置くキーはどれですか?
Fn+Control+Shift+左矢印で、いま前にある窓が左半分、次の窓が右半分に入ります。矢印を右に変えると左右が逆になります。どの窓が2つ目になるかは直前に使った順で決まるため、並べたい2つを続けてクリックしてからキーを押すと狙い通りに並びます。
4分割にショートカットはありますか?
Appleの一覧では4分割にキーの割り当てはありません。メニューバーの「ウインドウ」から「移動とサイズ変更」を開いて4分割のレイアウトを選ぶか、Fn+Control+Option+Shift+左矢印で3枚を配置してから残り1枚を手で置く形になります。
ショートカットを覚えるコツはありますか?
最初の1週間は3つだけに絞ると定着します。左半分へ寄せるFn+Control+左矢印、2枚を左右へ置くFn+Control+Shift+左矢印、元のサイズへ戻すFn+Control+Rの3つです。右への配置は矢印を変えるだけなので別に覚える必要がなく、3枚を置くキーは左右が手に馴染んでから足すと混ざりません。