MacBookのパームレストが熱いとき|手のひらで気づく負荷
macbook パームレスト 熱いと感じるのは、たいてい何かを我慢しながら作業している途中だ。キーボードの手前に置いた手のひらがじんわり温まり、長く打っていると気が散る。ここで知りたいのは、これが壊れかけている印なのか、そういう作り方をした機械の正常な挙動なのかという線引きになる。答えは両方あり得るため、先に切り分けの順番を決めたほうが早い。ここではAppleが公開している温度の範囲を押さえ、原因を手の感覚ではなく画面で特定し、設定と置き方で削れる分と、削れない分を分けて並べる。
手のひらが熱いことと、機械の温度が高いことは別の話
まず、パームレストが熱を伝える理由を押さえる。アルミニウムの筐体は熱をよく通す。内部の基板で生じた熱は、ファンから抜けるだけでなく、筐体そのものを通って外へ逃げていく。つまり筐体は放熱板の一部として働いており、熱を感じるのは設計から外れた事態ではない。手のひらが直接触れる面積が広いパームレストは、その変化に最初に気づく場所になる。
一方で、どこまでが正常なのかを決める数字も公開されている。Appleの製品仕様ページには、MacBook AirとMacBook Proのどちらにも動作環境として次の値が並んでいる。
- 動作時温度は10°Cから35°C
- 保管時温度は−25°Cから45°C
- 相対湿度は0%から90%(結露しないこと)
- 動作高度は3,048mまでテスト済み
ここで示されているのは本体の表面温度ではなく、周囲の空気の温度だ。つまり、室温が35°Cを超えている部屋で作業していれば、機械の側は仕様の範囲外で動いていることになる。夏の午後に急に熱くなったという症状は、機械の変化ではなく部屋の変化で説明がつく場合がある。手をかざして熱を測るより先に、室温を確かめるほうが順番として早い。
何が熱を出しているのかを画面で特定する
熱を感じた時点で、原因は基板の上で電力を使っている何かだ。それを名前で特定する道具は最初から入っている。アプリケーションフォルダのユーティリティにあるアクティビティモニタは、CPUの動作状況、GPUの動作状況、メモリの使用状況、エネルギー消費、ディスクの動作状況、ネットワークの動作状況、キャッシュの動作状況を、それぞれの欄で見せる。
熱を追うときに開くのはエネルギー消費の欄になる。CPUの欄は一瞬の負荷を映すので、数字が跳ねたり戻ったりして読みにくい。エネルギー消費の欄は、電力を使い続けているものが上に並ぶため、何十分も熱を出している原因を見つけやすい。列見出しをクリックすれば並べ替えられる。
見つけた名前が自分の記憶と合わないときは、表示のメニューから「過去12時間のアプリケーション」を選ぶ。過去12時間にプロセスを実行していたアプリだけが残るので、すでに閉じたつもりのものが動き続けていないかが分かる。ウインドウの情報は既定で5秒ごとに更新されるため、数字が落ち着くまで少し待つ。
原因を止めるなら、そのプロセスを選んでプロセスを終了する。ただし、保存していない作業内容は失われるので、アプリの側で保存してから閉じる順番のほうが安全になる。名前を見て何のプロセスか分からないときは、止める前に名前で調べる。基盤の処理を止めると、別の症状に置き換わるだけになる。
ブラウザが原因のときに設定で削れる分
エネルギー消費の上位にブラウザが並ぶことは多い。タブの数が増えるほど、それぞれが裏で動き続けるからだ。Chromeの場合、この分を削る設定が用意されている。
メモリセーバーは、使っていないタブを無効にして、アクティブなタブにメモリを回す仕組みだ。設定のパフォーマンスから切り替えられ、非アクティブにする強さを適度、バランス重視、最大の3段階から選べる。無効になったタブは、次に開いたときに自動で再読み込みされる。ただし、音声や動画が動いているタブ、画面共有中のタブ、ダウンロード中のタブ、途中まで入力したフォームがあるタブ、固定したタブは対象から外れる。会議に入ったままのタブが軽くならないのは、この規則が働いているためになる。
省エネモードは、画像のキャプチャレートやその他のバックグラウンドタスクを制限する仕組みで、電源に接続していないときやバッテリー残量が少なくなったときに自動で働く。公式のヘルプでは、CPU使用率の高い対象のバックグラウンドタブを停止して消費電力を抑えるとされており、ビデオ会議を使っているタブや音声を再生しているタブには影響しないと明記されている。電源につないでいる間はこのモードは働かないため、机に座って作業している時間帯に効かせたいなら、メモリセーバー側を強める形になる。
止めたくないサービスがあるなら、常にアクティブにするサイトの一覧に足しておく。設定のパフォーマンスから追加でき、いま開いているサイトから選ぶ形と、アドレスを手で入れる形の両方がある。
置き方で変わる分と、変わらない分
設定で削れるのは、熱を作る側の量だ。もう一方に、作った熱をどこへ逃がすかという話がある。
机に直接置くと、底面と天板の間に空気が通らなくなる。布団やクッション、厚手のマットの上ではさらに塞がる。スタンドで持ち上げて底面に空気の通り道を作ると、筐体全体の温度が下がり、その分パームレストも下がる。角度が付くことで手首の姿勢も変わるため、打ちやすさの側でも噛み合うことが多い。
外部ディスプレイにつないで本体を閉じたまま使う形にすると、手のひらが筐体に触れる時間そのものが消える。本体を横に立てて置く形にすれば、机の上の面積も減る。パームレストの熱に困っているだけなら、温度を下げるのではなく触れないようにするという解き方が最も確実になる。
触れる面を変える道具もある。手首を乗せる位置に敷くパッドを挟めば、熱が伝わる経路に1枚入る。ただしこれは筐体からの放熱を妨げる向きにも働くため、広い面を覆う形にすると内部の温度が上がる。手首が当たる幅だけに絞るのが噛み合う。
室温そのものを下げる手も忘れないほうがよい。動作時温度が10°Cから35°Cと決められている以上、部屋の側が範囲の上限に近いなら、機械の側でできることは少ない。
ファンの回り方に手を入れる選択肢
熱を感じているのに、ファンの音がほとんどしないという状態もある。冷却は温度に応じて段階的に強まる仕組みなので、しきい値に届くまでは静かなままだ。この挙動に手を入れる道具は昔から使われており、効き方についての報告も残っている。
アプリを稼働した直後からグワングワンとファンが回り始め、パームレストの発熱がかなり抑えられました。想像以上に効いてます。導入以前は熱くて熱くて長時間キーボードを叩く気にもなりませんでしたが、とりあえずほんのり暖かいくらいな感じなので、だいぶ熱さとそれに起因するストレスが和らぎましたよ。 出典: mbdb.jp
この種の道具が行うのは、ファンの回転数を早めに上げることだ。熱を持つ前に空気を動かすため、筐体の温度は下がる。代わりに音は大きくなり、電力の消費も増える。静けさと温度のどちらを取るかという交換になるので、通話や録音をする時間帯には向かない。
手を入れる前に確かめたい点が2つある。1つは、吸気と排気の口に埃が詰まっていないか。通り道が細くなっていれば、回転数を上げても空気の量は増えにくい。もう1つは、そもそも回転数が低いままなのか、すでに全速で回っているのかという区別になる。後者なら、冷却は限界まで働いているので、削るのは負荷の側しかない。
熱と同時に出ている症状から原因を絞る
熱だけを見ていると原因が絞れない。同じ時間帯に何が起きているかを並べると、見る場所が1つに決まる。
- 動作が遅くなり、文字入力が遅れて表示される。負荷が続いて処理能力を使い切っている状態で、アクティビティモニタのCPUかエネルギー消費の上位に原因がいる
- バッテリーの減り方が普段より速い。電力を使っているものが動いている印で、電源に接続していないときはChromeの省エネモードが働いているかどうかも合わせて確かめる
- ファンが鳴り続けているのに温度が下がらない。冷却は限界まで働いているので、削るのは負荷の側になる
- ファンの音がしないまま熱い。しきい値に届いていないか、吸気と排気が塞がれている。置き方と埃を先に見る
- 特定のアプリを開いた直後だけ熱くなる。原因が1つに絞れている状態で、そのアプリの設定か使い方を変える側で解ける
この並べ方をしておくと、無関係な対策に時間を使わずに済む。たとえばファンが全速で回っているのに冷却台を買っても、効き方は小さい。逆に、静かなまま熱い状態でファン制御の道具を入れると、効き方は大きくなる。
時期の側も見る手がかりになる。何もしていないのに去年より熱くなったという場合、吸気の口に埃が積もっている可能性がある。空気の通り道が細くなると、同じ回転数でも運べる熱の量が減る。掃除は外から吸気と排気の口を見るところから始め、内部を開ける作業は保証の扱いに関わるため、購入した店やサポートに預ける形が安全になる。
負荷の中身が作業のやり方から来ているとき
アクティビティモニタで上位に並ぶ名前が、毎回同じブラウザだという人は多い。設定で削れる分を削ったあとに残るのは、開いているものの数そのものから来ている分だ。ここは設定では減らない。
タブが数十枚並んでいる状態は、たいてい役割の違うものが混ざった結果になる。今日の作業に使うページと、常時開いておくサービスと、あとで読むつもりのページが同じ列に並ぶため、閉じる判断ができなくなる。閉じられないから残り、残るから裏で動き続け、その分が熱になる。減らす手がかりは数ではなく分け方の側にある。
常時開くサービスを窓の単位で持つ考え方はワークスペースに整理されている。アプリごとに独立したワークスペースを与えると、毎日使うものは窓として置かれ、タブの列にはその日のページだけが残る。列が短くなれば閉じる判断ができるようになり、裏で動き続けるものが減る。アプリごとに消音や拡大率を覚える形、通知を1か所に集める形はできることに並んでいる。
似た役割の道具は複数あり、本体の軽さや拡張機能の持ち込み方で差が出る。項目ごとに並べたものがWaveboxとの比較にあるので、机の上の機械が古いなら、消費する資源の側から読み比べるとよい。対応しているサービスは使えるアプリにあり、無料で使える範囲と有料になる線は料金にまとまっている。細かい疑問はよくある質問に集めてある。
よくある質問
パームレストが熱いのは故障ですか?
アルミニウムの筐体は放熱の経路を兼ねているため、熱を伝えること自体は異常ではありません。判断の目安になるのは周囲の温度で、Appleの製品仕様では動作時温度が10°Cから35°Cとされています。室温が上限に近い部屋で作業しているなら、機械ではなく環境の側が原因になります。急に熱くなった場合は、アクティビティモニタのエネルギー消費で上位に並ぶプロセスを確かめるところから始めます。
原因のアプリを見つけるにはどこを見ますか?
アクティビティモニタのエネルギー消費の欄を、列見出しをクリックして並べ替えます。CPUの欄は一瞬の負荷で数字が動くため、長く熱を出しているものを探すにはエネルギー消費のほうが読みやすくなります。閉じたつもりのものを疑うなら、表示のメニューから「過去12時間のアプリケーション」を選ぶと、直近12時間に動いていたアプリだけが残ります。
ブラウザの設定で熱は下がりますか?
タブが多い場合は下がる余地があります。Chromeのメモリセーバーは使っていないタブを無効にする仕組みで、強さを適度、バランス重視、最大の3段階から選べます。省エネモードは電源に接続していないときに自動で働き、CPU使用率の高いバックグラウンドタブを停止します。ただし音声や動画が動いているタブ、画面共有中のタブ、固定したタブは対象から外れます。
冷却台やファン制御のアプリは効きますか?
底面に空気の通り道を作る方向は筐体全体の温度に効きます。ファンの回転数を早めに上げる道具については、パームレストの発熱が抑えられたという報告が公開されています。代わりに動作音と消費電力は増えるため、通話や録音をする時間帯には向きません。手を入れる前に、吸気と排気の口に埃が詰まっていないか、すでに全速で回っていないかを確かめる順番になります。