Operaブラウザの評判|無料VPN・広告ブロック・拡張機能を仕事目線で確かめる
Operaブラウザの評判は、結論から言うと「無料VPNと広告ブロッカーが最初から入っている点は高く評価され、拡張機能の少なさと運営会社への不安が低い評価の理由になっている」という形に分かれます。ただし、拡張機能はChromeと同じChromiumを土台にしているため、実際にはChromeの拡張機能の多くがそのまま動きます。評判の良し悪しを決めているのは、性能よりも「何に使うか」です。
この記事では、口コミで繰り返し出てくる論点を一つずつ取り上げ、2026年10月18日時点でOperaとGoogleの公式ページ、統計サイトで確かめた事実と並べます。なお、このサイトはMac向けブラウザSpaceDeckの開発元が運営しています。
国内のシェアから見たOperaの位置
評判を読む前に、どれくらいの人が実際に使っているかを確かめておくと、口コミの重みが分かります。
統計サイトのStatcounterが公開している日本のデスクトップ向けブラウザのシェアでは、2026年9月の数字は次のとおりです。
| ブラウザ | 日本のデスクトップでのシェア(2026年9月) |
|---|---|
| Chrome | 56.51% |
| Edge | 27.99% |
| Firefox | 5.54% |
| Safari | 5.41% |
| Brave | 1.5% |
Statcounterが示す上位6項目に、Operaの名前はありません。6番目の「Mozilla」が0.8%なので、Operaの国内シェアはそれより小さいことになります。ChromeとEdgeだけで84.5%を占める市場で、Operaは自分で選んで入れる人だけが使う少数派のブラウザです。
この数字から読み取れることは2つあります。1つ目は、日本語の口コミや解説記事が少なく、古い情報が上位に残りやすいことです。数年前のOpera(独自エンジンだった頃や、機能が今と違う頃)を前提にした評価が、今も検索結果に混ざっています。2つ目は、社内のIT部門が想定していないブラウザである可能性が高いことです。会社の端末で使う場合は、導入が許可されているかを先に確かめる必要があります。
一方で、Opera自身は会社紹介のページで、世界で数億人に使われていると説明しています。世界全体では一定の利用者がいて、日本では少数派という位置づけです。
口コミで多い「使う理由がない」という声
日本語の質問サイトでは、Operaに対して厳しい意見が目立ちます。Yahoo!知恵袋の「現時点でPCブラウザのoperaの評価はどのような感じですか?」という質問には、次のような回答が寄せられています。
もし何かしら不具合や問題が出たとしても、Firefox、Chrome の 2 つがあれば両方合わせて問題は 100% 解決するし、Firefox や Chome のような拡張が充実してるわけでもないので Opera 自体使うメリットがそもそも無い。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
同じ質問には「独自エンジンをやめた」「運営会社の資本が気になる」という趣旨の回答もあります。これらの口コミは、大きく3つの論点にまとめられます。
- 拡張機能が少ないのではないか
- ChromeやFirefoxで足りるのではないか
- 運営会社は信頼できるのか
1つ目の拡張機能については、事実と口コミがずれています。次の節で詳しく見ますが、Operaは開発者向けの資料で、Chromiumを土台にしているためChrome向けの拡張機能のファイル(CRX)を動かせると説明しています。「拡張が充実していない」という評価は、Opera独自のアドオンストアだけを見た場合の話です。
2つ目の「ChromeとFirefoxで足りる」は、使い方によっては正しい評価です。VPNも広告ブロッカーも要らず、拡張機能で必要なものを揃えている人にとって、Operaに乗り換える理由は多くありません。
3つ目の運営会社については、後半の節で公開情報を並べます。
拡張機能とChromeとの互換性
Operaの拡張機能の開発者向け資料には、OperaはChromiumを土台にしているため、Chrome向けに作られた拡張機能のファイルをOperaで動かせると書かれています。つまり、Chromeウェブストアにある拡張機能の多くは、Operaでも使えます。
ここで押さえておきたいのが、Chrome側で起きた変化です。Googleの開発者向けページにあるManifest V2のサポート終了の予定表によると、2025年7月24日のChrome 138で、古い形式(Manifest V2)の拡張機能はすべての利用者で無効になり、再び有効にすることもできなくなりました。さらに2026年8月31日には、残っていたManifest V2の拡張機能がChromeウェブストアから削除されています。
この影響を最も受けたのが広告ブロック系の拡張機能です。代表的な広告ブロッカーであるuBlock OriginのGitHubの公式ページでは、Chromium向けの版はChromeウェブストアから「削除」と表示される一方、Opera Add-onsへの掲載は残っています。Chromeで以前と同じ広告ブロッカーが使えなくなったことは、Operaが見直される理由の1つになっています。
ただし、拡張機能が動くことと、すべての拡張機能が同じように動くことは別です。Googleアカウントと深く連携する拡張機能や、Chrome独自の機能に依存する拡張機能は、挙動が異なる場合があります。仕事で欠かせない拡張機能が3つほどあるなら、乗り換える前に、その3つが動くかだけを確かめてください。
無料VPNの条件を公式ページで確かめる
Operaの評判で最も肯定的に語られるのが、無料のVPNです。Operaの無料VPNのページには、条件が具体的に書かれています。
- アカウント登録、拡張機能、アプリのインストールは不要
- 帯域幅の制限やデータ上限はない
- 暗号化はAES-256で、ノーログ方針はデロイトによる独立した監査を受けている。セキュリティのコードはCure53がテストしている
- 接続先は米国、シンガポール、オランダの3か所で、画面では「アメリカ」「アジア」「ヨーロッパ」と表示される
- デスクトップ版(Windows、macOS、Linux)とモバイル版(iOS、Android)の両方に入っている
使い方は、デスクトップではアドレスバーの左側にあるVPNのアイコンを押し、VPNをオンにするだけです。接続先を選ばなければ「最適な場所」が自動で選ばれます。
注意したいのは、守られる範囲です。無料VPNが保護するのは、Operaの中での閲覧だけです。メールアプリやチャットアプリなど、ほかのアプリの通信は対象になりません。デバイス全体を保護したい場合、Operaは有料のVPN Proを用意しています。英語版の案内では、Android とデスクトップの最大6台、接続先は48か所で、料金は月あたり3.33ドルからと表示されています。
カフェやホテルの公共Wi-Fiで作業する人にとって、追加の契約なしに通信を暗号化できるのは確かな利点です。一方、会社が管理するMacやPCでは、会社のネットワーク方針が優先されます。業務の通信を社外のVPNに通してよいかは、使う前にIT部門へ確認してください。
広告ブロッカーとそのほかの標準機能
Operaは、広告ブロッカーとトラッカーブロッカーも標準で搭載しています。拡張機能ではなくブラウザの一部なので、前の節で触れたChromeウェブストアの変更の影響は受けません。
Operaの機能一覧には、ほかにも次のような機能が並んでいます。
- Opera AI:ブラウザに組み込まれたAIとのチャット。ChatGPTやGeminiも選べる
- タブアイランド:開いたタブを文脈ごとのまとまりに分けて整理する
- ワークスペース:タブのグループを、名前とアイコンの付いた別々の作業場所に分ける
- メッセンジャーのサイドバー:WhatsApp、Telegram、Messenger、Slack、Discordなどを横に表示する
- 分割画面、垂直タブ、スナップショット、バッテリーセーバー、Flow(パソコンとスマホの間でファイルやリンクを送る機能)
機能が多いことは、評判が割れる理由でもあります。サイドバーに並ぶアイコンを便利と感じる人もいれば、使わない機能が目に入ること自体を負担と感じる人もいます。乗り換える場合は、使わないサイドバーの項目を最初に非表示にしておくと、画面が落ち着きます。
仕事で使う人が誤解しやすいのが、ワークスペースです。Operaのワークスペースはタブを分けて整理する機能で、アカウントのログイン状態(Cookie)を分ける機能とは説明されていません。仕事用と個人用のGmailを同時に開きたい場合、ワークスペースを分けるだけでは足りず、別の方法が必要になります。
運営会社と安全性について公開されている情報
「中国資本だから心配」という口コミは、日本語の評判記事でよく見かけます。この点は、印象ではなく公開情報で判断するのが確実です。
Operaの会社紹介のページでは、次のように説明されています。
- 創業の地であるノルウェーのオスロが今も本拠地である
- デスクトップ版の開発拠点はポーランドのヴロツワフ、モバイル版の開発拠点はスウェーデンのリンシェーピンとヨーテボリにある
- 2018年からニューヨークのNASDAQに上場している
また、無料VPNのページでは、ノルウェーに本社があるためヨーロッパのGDPRの規則の下で運営されていること、利用者データの提供要請への対応をまとめた透明性レポートを定期的に公開していることが書かれています。
株主の構成など資本の詳細が気になる場合は、上場企業として公開しているIR情報で確かめられます。口コミの「買われている」という一言だけで判断せず、どの国の規則の下で運営され、どのような監査を受けているかを見るのが、仕事で使うブラウザを選ぶときの順番です。
なお、どのブラウザでも共通の注意点があります。VPNや広告ブロッカーが標準で入っていても、ウイルスや詐欺サイトへの対策がそれだけで完結するわけではありません。macOSとブラウザを最新の状態に保つことが、どの製品を選んでも基本になります。
仕事で使う人のための比較
評判を仕事の基準で整理すると、Operaと主要なブラウザの違いは次のようになります。
| 項目 | Opera | Chrome |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 無料 |
| 土台のエンジン | Chromium | Chromium |
| 無料のVPN | あり(Operaの中だけ、接続先は3か所) | なし |
| 広告ブロッカー | 標準搭載 | 拡張機能で追加(Manifest V3のみ) |
| Chromeの拡張機能 | 多くが動く | すべて使える |
| サイドバーのメッセンジャー | あり | なし |
| アカウントの切り替え | プロファイル単位 | プロファイル単位 |
表の最後の行が、仕事で複数のWebアプリを使う人にとって最も大事な点です。OperaもChromeも、複数のアカウントを分けるには、プロファイルを分けて別のウィンドウで開く方法が基本です。Gmailを3つ、Slackを2つ使う人は、どちらのブラウザを選んでもウィンドウを行き来することになり、メールのリンクが意図しないアカウントで開く問題も残ります。
Operaに乗り換えるかどうかを決める目安は、次の3つです。
- 公共のWi-Fiで作業することが多く、追加の契約なしにVPNを使いたい
- Chromeで使っていた広告ブロッカーが使えなくなり、代わりを探している
- メッセンジャーをサイドバーに並べて、別のアプリを開く手間を減らしたい
どれにも当てはまらず、困っているのが「アカウントの切り替え」や「タブの多さ」なら、ブラウザを替えても状況はあまり変わりません。
アカウントとアプリの多さから考える
いくつものWebアプリを毎日行き来している人の場合、時間を取られているのはページの表示速度ではなく、アカウントの切り替えと、目的のタブを探す作業であることが多いものです。この問題には、ブラウザの種類ではなく、アプリの分け方で対処する方法があります。
Webアプリをまとめるブラウザの中には、アプリごとに専用のCookieの保存場所を持ち、同じサービスの複数のアカウントに同時にログインしたまま使えるものがあります。ワークスペースのページでは、Gmailを3つ、Slackを2つ、仕事用と個人用のNotionを、シークレットウィンドウもプロファイルも使わずに同時に開いておく仕組みが説明されています。SlackでFigmaのリンクを開くと、ログイン済みのアカウントのままFigmaのスペースで開く、というリンクの振り分けもこの仕組みの一部です。
料金の面では、料金のページに、無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまで、有料のProは月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円と書かれています。複数アカウントの同時ログインはProの機能で、14日間はカード登録なしですべての機能を試せます。同じページには、Wavebox、Shift、Rambox、Ferdiumなど同じ分野の製品の無料版の上限も、2026年8月時点の各社の公開情報をもとに並んでいます。
Waveboxとの比較のページでは、こうしたアプリ集約型のブラウザ同士の違いを、機能と料金で比べています。Operaの評判を調べている理由が「仕事のWebアプリが多すぎて散らかっている」ことなら、Operaとあわせてこの種類の道具を候補に入れると、比べる軸がはっきりします。
よくある質問
Operaブラウザは安全に使えますか?
Operaは2018年からNASDAQに上場し、ノルウェーに本社があるためGDPRの下で運営されていると公式に説明しています。無料VPNのノーログ方針はデロイトの監査を受けています。ただし会社の端末では、導入が許可されているかを先にIT部門へ確認してください。
OperaでChromeの拡張機能は使えますか?
多くは使えます。OperaはChromiumを土台にしているため、Chrome向けの拡張機能のファイルを動かせると開発者向け資料で説明しています。Googleアカウントと深く連携するものは挙動が異なる場合があるため、仕事で欠かせない拡張機能だけは乗り換える前に動作を確かめてください。
Operaの無料VPNに通信量の上限はありますか?
公式ページでは、帯域幅の制限やデータ上限はなく、アカウント登録も不要と説明されています。接続先は米国、シンガポール、オランダの3か所です。保護されるのはOperaの中での閲覧だけで、ほかのアプリの通信を守るには有料のVPN Proが必要です。
OperaとChromeは、どちらが仕事に向いていますか?
公共のWi-Fiでの作業が多い、標準の広告ブロッカーが欲しい、という人にはOperaに利点があります。一方、アカウントを分ける方法はどちらもプロファイル単位で同じです。困っているのがアカウントの切り替えなら、ブラウザを替えるより、アプリごとにログインを分けられる道具を検討するほうが近道です。